原発事故を問う: チェルノブイリから,もんじゅへ (岩波新書 新赤版 440)

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  • / ISBN・EAN: 9784004304401

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  • 1996・4・22 1刷 278p 4004304407

  • 科学に関する報道ではデータに基づいて正確な事実を伝えることが大切である。しかし事実を噛み砕き、無表情なデータに文脈を与える作業を行わないと、せっかくの事実も専門家以外の人間を議論から遠ざけることになってしまう。マスコミには事実を咀嚼する力と、周囲の圧力をはねのけ自分の物語を社会に吐き出す力の両方が求められている。著者の七沢氏はその両面において水面下の努力を続けてこられたのだと思う★そして本書を読んでもなお日本は安全な原子力発電に向かって努力すべきだと考えている。

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著者プロフィール

ななさわ・きよし
1957年生。1981年早大卒後NHK入局、
ディレクターとしてチェルノブイリ、東海村、福島などの
原子力事故を取材。
主な作品に「放射能食糧汚染~チェルノブイリ2年目の秋」
(1987)、「原発立地はこうして進む~奥能登土地攻防戦」
(1990)、「チェルノブイリ・隠された事故報告」(1994)、
「東海村臨界事故への道」(2003)、
「ネットワークでつくる放射能汚染地図~
福島原発事故から2カ月」(2011)など。
現在はNHK放送文化研究所上級研究員。
著書に『原発事故を問う』(岩波新書1996)、
『東海村臨界事故への道』(岩波書店2005)、
『ホットスポット』(共著・講談社2012)など。
論文「テレビと原子力」(『世界』2008.06-08)で
科学ジャーナリスト賞受賞。

「2016年 『テレビと原発報道の60年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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