女たちがつくるアジア (岩波新書 新赤版 462)

著者 : 松井やより

• 岩波書店 (1996年9月20日発売)

作品紹介・あらすじ

アジアの急激な経済成長は、その一方に凄まじい人権侵害と環境破壊を伴っている。だがその中で「共生」のアジアをめざす女たちの活動は、国境を越えて実を結びつつある。ネグロスのバナナの民衆貿易、織物によるタイの村作り、インドのエコ・フェミニズム…。二一世紀に向けた「もうひとつのアジア」の息吹を伝える最新レポート。

感想・レビュー・書評

[いちごたるとさんの感想 · 2010年1月10日]

グローバリゼーションとアジア、そして女性について考えさせられる入門書のような感じ。
弱肉強食な新自由主義。
誰かがおいしい思いをすれば、辛い境遇で戦う人が必ずいる。
そしてそれは、経済的に立ち上がり始めたばかりの国の女性にとって免れられないこと。
彼女たちが急成長のアジアを支え、つくっていることを再確認。
絶版は惜しいですね。