職人 (岩波新書)

著者 : 永六輔
  • 岩波書店 (1996年10月21日発売)
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  • 36レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004304647

職人 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • すーっと読めてしまいます。たわいもないことが多いと思いがちですが、なかなか奥も深いです

  • 職人さんの言葉には味がある。

    講演の内容も良かった。

    苦労なんて耐えるものじゃない、苦労とは楽しむものです

    近頃の若い連中だって、きちんと説明してやればけっこう仕事はこなしてくれます。
    やあ見事なものだと思う時もあります。
    <好きなようにやってみな。というと、何もできないのが不思議です。

    氷が溶けて□になるという問題がありました。正解は「水」。そこに「春」と書いた子がいました。
    人生、答えは一つじゃないんです。

    盆栽は育てたら盆栽じゃない。育てない、何百年たとうが育てないようにして生かしておく。だから盆栽なんだ。

  • 面白いところもあれば、偏狭だなと思う所もあった。


    良い観客になるには、良い役者になるのと同じくらいの勉強が必要


    自分自身の基準を持つ。他人があまり評価しないものをいいと思っちゃう場合もある。そのとき、自分のほうを大事にする。自分の眼に自信を持つ

    いいなと思っちゃったら、もう負け

  • 出西窯のインタビュー、よかった。
    それから、あの河井寛次郎さんに京都で買いものの指南を受けた話も、勉強としておこぼれを頂戴できた。

    職人は作家と違う。
    商品は作品と違う。
    民芸は工芸と違う。

    きれいに言葉で、説明はできないけど
    「生活のなかで普通の人々が使ってなんぼ」
    というものを、より愛したいと思います。

    「丹精込めて職人がつくったものというこもになれば、まちがいなく、使えば使うほど、よくなるんです。
    機械のつくったものは、つかいはじめがいちばんよくて、あとは悪くなっていくけれど、職人がつくったものはそうじゃない。
    木造家屋もそうでしょう。
    使い込んで、そして、いい家になっていくんですね。」
    ここが、すごく納得できるところです。

    永六輔さんの話はほんとに面白い。
    ふりおとされないようにしがみついて、聴いてました(読み物だけど)。

    次は、金沢の職人大学の教科書、幸田露伴の五重塔を読んでみたい。

  • 20年来の付き合いがある親方がお年玉に弟子たちへ曲尺を渡したところ、警察に叱られたという一件をきっかけに、尺貫法復権運動を起こし拡げていく中で、曲尺・鯨尺など異なった尺度でモノつくりをしてきた職人さんたちと深い交流が生まれた事で、この一冊が作られたのではないかと思う。
    この岩波新書の第1刷が1996年10月21日とあり、ざっと20年前。著者の永六輔さんは今年2016年7月7日に満83歳で永眠されました。
    この本に収録されている職人さんたちの言葉やエッセイ、公演で語られている背景は、20年後の現在では既に跡形も無くなってしまっているのではないかと思われるが、うっすらと記憶を呼び戻す事ができた。
    また、身近に溢れている諸々とは異なった尺度で、一味も二味も違う職人である永六輔さんという人物に、失って気づいた気がした。

  • 『大往生』『二度目の大往生』に続く永六輔ワールド第3弾。著者曰く、「僕はこれを一番書きたかった」とのこと。友だちのKさんに、紹介してもらいましたお勧めしてもらいました。

    前半は職人語録、「語る」「怒る・叱る」「つきあう」に分けてたくさんの言葉が並んでいます。

    「職業には貴賎はないと思うけど、生き方には貴賎がありますね」
    「もらった金と稼いだ金ははっきりと分けとかないといけないよ。何だかわからない金はもらっちゃいけねえんだ」
    「褒められたい、認められたい、そう思い始めたら、仕事がどこか嘘になります」
    「自分の作品を自分で売るようになると、品がなくなります。自分の子どもを自分では売らないでしょう」
    等々

    後半は対談や講演録をまとめたもの、著者の話術にはまりながら楽しく読みました。

    モノづくりだけでなく、教育・福祉分野などの対人援助の仕事にも通じるなと思いました。対象者と向き合い受けとめ働きかけ(対個人だけでなくその人の暮らす地域や社会含めて)、そのことによってその人だけでなく自分自身も変化していく。積み重ねの歴史を歴史があり、確立された理論も多く存在しています。何を身につけどう歩むか、よく考えていく必要があるなと思いました。

    短時間で気軽に読めていろいろと考えられるお勧めの一冊です。

  • 職人として生きてきた人たちの、武骨ながら人や道具、そして生き方への愛情溢れる言葉たちを集めた一冊。自分も職人肌なので、読んでいてしっくり来る表現が多かったです。頭で学んだことよりも、やってこなきゃ言えないことが短い言葉で語られている。一緒に苦労がしてみたい、そんな風に言ってもらえたら幸せですね。

  • 20150427読了
    1996年発行。職人語録がたっぷり。●著者は尺貫法の復権運動を行い、伝統的な職業における尺貫法の使用継続を勝ち取った。その概要が記してある本。●一澤帆布の大将との対談。

  • 語録と対談
    内海好江と一澤帆布の人

    庭は座ってみるように設計されている
    銀閣寺の庭、植物は大きくしない
    足利所軍が見たそのままの姿

    狸の置物、前金説

    職業に貴賎はないと思うけれど
    生き方には貴賎がありますねぇ

    うなぎを焼くのは、身を焦がさないように
    タレを焦がすのがコツです

    カンナをひいて、そのカンナ屑が板より長くなると
    ちょっと腕がよくなったというか・・・・

    大工の棟梁辞めてタクシーの運転手
    「欲しい材料が手に入らない」
    「若い者がいつかない」
    「腕を認めてくれる人がいない」

    掃除がきちんとできないやつは、ロクなもんじゃありません
    ものをつくる人間は、まず掃除から修業すべきです

    外在は電気鉋の方が仕上げがきれい
    日本古来の鉋は合わない

    畳の焦げあとの直し方

    プロとアマチュアの違い
    アマチュアはミスをごまかせません

  • 職人のことばはいい
    朴訥の中に真実は眠る
    しかし、ことばより、モノに魂が込められる職人の世界だけに、本当の意味がまだわからない
    もう少したってから再読したい

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