- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004304647
感想・レビュー・書評
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著者、永六輔さん、どのような方かというと、ウィキペディアにはには次のように書かれています。
永 六輔(えい ろくすけ、本名:永 孝雄(えい たかお)、1933年(昭和8年)4月10日 - 2016年(平成28年)7月7日)は、日本の放送作家、作詞家。
テレビやラジオなどを中心に活躍。軽妙な語り口と歯に衣着せぬトークで人気を集めた。1961年7月に坂本九により初演され、その後世界中でヒットしたポップソング『上を向いて歩こう』の作詞者として知られる。また短く簡単な言葉で物事の本質を突く、短文の名人としても知られ、著作も多い。『大往生』は200万部を超える大ベストセラーとなった。
私の父と、ほぼ同時代を生きた方になります。
私が若い頃、ラジオ番組で軽妙に語っていたのを思い出します。
で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
「職業に貴賎はないというけれど,生き方には貴賎がありますねェ」モノをつくる職人さんたちならではの知恵に満ちた言葉の数々を軸に,対談・インタビュー,そして講演録などで構成する紙上バラエティ.『大往生』『二度目の大往生』に続く,ご存じ永六輔ワールド第3弾.著者いわく,「僕はこれを一番書きたかった」.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すーっと読めてしまいます。たわいもないことが多いと思いがちですが、なかなか奥も深いです
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「職業というより生き方」という職人の世界。
客観的なレポートとは異なる、永さんの独特な
スタンスだから見えてくるモノがある。 -
職人語録がおもしろい。ギャップ法のオンパレードw
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職人さんの言葉には味がある。
講演の内容も良かった。
苦労なんて耐えるものじゃない、苦労とは楽しむものです
近頃の若い連中だって、きちんと説明してやればけっこう仕事はこなしてくれます。
やあ見事なものだと思う時もあります。
<好きなようにやってみな。というと、何もできないのが不思議です。
氷が溶けて□になるという問題がありました。正解は「水」。そこに「春」と書いた子がいました。
人生、答えは一つじゃないんです。
盆栽は育てたら盆栽じゃない。育てない、何百年たとうが育てないようにして生かしておく。だから盆栽なんだ。 -
面白いところもあれば、偏狭だなと思う所もあった。
良い観客になるには、良い役者になるのと同じくらいの勉強が必要
自分自身の基準を持つ。他人があまり評価しないものをいいと思っちゃう場合もある。そのとき、自分のほうを大事にする。自分の眼に自信を持つ
いいなと思っちゃったら、もう負け -
20年来の付き合いがある親方がお年玉に弟子たちへ曲尺を渡したところ、警察に叱られたという一件をきっかけに、尺貫法復権運動を起こし拡げていく中で、曲尺・鯨尺など異なった尺度でモノつくりをしてきた職人さんたちと深い交流が生まれた事で、この一冊が作られたのではないかと思う。
この岩波新書の第1刷が1996年10月21日とあり、ざっと20年前。著者の永六輔さんは今年2016年7月7日に満83歳で永眠されました。
この本に収録されている職人さんたちの言葉やエッセイ、公演で語られている背景は、20年後の現在では既に跡形も無くなってしまっているのではないかと思われるが、うっすらと記憶を呼び戻す事ができた。
また、身近に溢れている諸々とは異なった尺度で、一味も二味も違う職人である永六輔さんという人物に、失って気づいた気がした。