古代ローマ帝国 その支配の実像 (岩波新書 新赤版482)

  • 岩波書店 (1997年1月20日発売)
2.83
  • (1)
  • (0)
  • (13)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 88
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784004304821

みんなの感想まとめ

歴史の深淵に迫る内容が魅力的で、古代ローマ帝国の実態を鋭く描写しています。少数のエリートによる寡頭制の実情や、ローマ市民の帰属意識の薄さ、さらには戦地の厳しい現実が、読み手に新たな視点を提供します。再...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 実態は少数のエリートによる寡頭制。ローマ帝国民といった集団的帰属意識があったとは考えにくい。ローマ市外は戦地と同義。現地任せで多数の役人を派遣して管理する能力なし

  • 「古代ローマ帝国」という大仰な表題だが、通史的書ではない。本書は、BC.70年頃にシチリアを支配した総督(属州大統領)ウェレスの悪行?を元老院裁判にて弾劾したキケロ演説を詳細分析し、元老院・護民官の役割、十分の一税に代表される徴税制度とその具体的徴収法等、総督の民衆支配の内容や共和政末期の属州統治の在り様、主権概念を持たぬ都市国家間の関係、海賊討伐の実態等、ローマン・エンパイアの実像を明らかにしようとする。徴税請負人の選抜、税徴収の駆け引き、農民・名望家との関係(賄賂)等生々しい事実が適示され、判り易い。
    この生々しい人としての息遣いが、西洋史(特に古代史)に疎く、また、皇帝ら権力者の顕彰に陥りがちな教科書的な世界政治史の薄っぺらさに辟易している読者(=私)の不満を大いに解消してくれる。◇1997年刊行。著者は横浜国立大学名誉教授。

  • マンションで読む。再読です。ただし、記憶がまるでない。いつ読んだのか、どこで購入したのか記憶がない。再読の価値があります。

  • シチリア総督だったウェレスの悪政を激しく糾弾し痛罵するキケロの『ウェレス弾劾裁判』という論文を読み解きながら、当時の属州シチリアと、ローマの政治体系を明らかにしていく本。<br>タイトルには『古代ローマ帝国』とありますが、カエサルもアウグストゥスも出てきません。元首時代に至る前の、共和制時代のこと書いてます。作者の意によるとインペリアリズム(帝国主義)は、たとえばかつてのソビエトや大日本帝国のようにエンパイアがいなくても成り立つので、共和制時代に帝国があってもおかしくないのだそうです。でも、まぎらわしいよねえええ

全4件中 1 - 4件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

横浜国立大学名誉教授
 1925年 名古屋市生まれ
 1948年 東京大学文学部卒業
[主な著訳書]
 『支配のローマ人』(三省堂)
 『古代ローマ帝国』(岩波新書0
 エドワード・ギボン『図説 ローマ帝国衰亡史』(共訳、東京書籍)
 『ローマ世界を旅する』(刀水書房)

「2012年 『ローマ建国以来の歴史9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉村忠典の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×