- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004304876
作品紹介・あらすじ
「犯罪」という社会の病理を扱う法廷。その主役は被告人だけではない。弁護士、検察官、裁判官、そして傍聴人の、それぞれの役目と思いを帯びた人生が交錯する。"開かれた裁判所"をめざし、無心に傍聴席にすわりつづけて四半世紀。裁判傍聴業を自称する作家が、人間という摩訶不思議な存在に肉迫する法廷エッセイ。
感想・レビュー・書評
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法廷の中で起こる出来事をつづったエッセイであった
えーそうなんだという感じで読んだ記憶 -
大好きな松江の先生がやった事件の話も出てきて嬉しい(「闇の中の光」という佐木隆三さんの本になっている10数年かかった無罪事件)。その被告人と佐木さんが飲みに行った話とか。
佐木さんぐらいになってくると「裁判傍聴業の自分史」が充実してて面白い。つれづれと傍聴記をつづってる。同じ傍聴記でも人によってなんとなく雰囲気や温かみがちがってくる。佐木さんの人柄を感じた、気がした。
傍聴記を読んでいると、当たり前だけど、法廷の中側では多くの情報と権限があるのだなあと・・一人よがり・裁判所側の自己満足にならないような努力をせねばならないと思います。 -
これを読んで一時期裁判傍聴にハマる。
一市民に与えられた傍観者の権利は行使しないと勿体無いよね。
筆者の裁判傍聴人生で出会った様々な出来事がコミカルに描かれていて面白い。 -
自らの職業を「裁判傍聴業」とする著者が、犯罪という社会病理を扱う「法廷」をエッセイ風に纏めたもの。トピック別に著者の豊富な裁判傍聴・取材の経験談が記述されていた。裁判を扱ったノンフィクションを読んでみようと思っていた自分にとって、「法廷」について概観できたことは収穫だったと思う。