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- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004305057
作品紹介・あらすじ
超俗の詩人と呼ばれる陶淵明は、「桃花源記」で身分の差のないユートピアを描き、「挽歌詩」においては自らの死を悼むなど、中国では他に例をみない虚構の世界を通して内面を探求し、苛酷な実社会と関わろうとした反俗の詩人でもあった。千六百年前、現代に通じる鋭さと深さで人生をうたった大詩人に「虚構」という切り口から肉薄する。
感想・レビュー・書評
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超俗の詩人や酒の詩人として知られる陶淵明を「虚構の詩人」という観点から読み解く。伝統や先例を踏まえつつ、陶淵明の作品のどこが独創なのかを示すとともに、自伝的作品として読まれてきた作品の虚構性を明らかにすることにより、逆に詩人の人生の現実を逆照射する。肉体と影と精神の対話、山海経を扱った詩、フェチ的な閑情の賦など深掘りしてみたい。
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おまけを一つ。これも刺激的な書です。
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隠者になりとうござる
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