南京事件 (岩波新書 新赤版 530)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004305309

感想・レビュー・書評

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  • 南京事件の経緯をわかりやすく丁寧にたどる本。

    論争の多い分野で何が正しいのかはわからないのだが、当時のコンテクストの中で、さまざまな要因が重なり生じてしまったものなのかなと思った。

    犠牲者の数や実態などについては議論のあるところであろうが、この記述がウクライナで起きていることとかぶってしまい、気持ちが落ちた。

    人間って、やっぱこんな愚かなことをするんだ、状況次第にでは、人間って簡単に残酷なことができるようになるのだということを再確認した感じ。

  • (後で書きます)

  • 勉強不足なのでほかにも南京事件に関する本を読まないと。

  • [ 内容 ]
    本書は、南京事件においての攻略戦の発端から説きおこし、外国人記録を含めた史料群を博捜し分析して、その全体像を描き出していく。

    [ 目次 ]
    何がどう裁かれたのか―東京裁判と南京軍事法廷
    南京渡洋爆撃の衝撃
    上海派遣軍、独断で南京へ向かう
    近郊農村で何が起きたか―波状進軍がもたらした被害
    南京陥落―徹底した包囲殲滅戦
    「残敵掃蕩」の実相―南京難民区国際委員会の記録
    事件の全貌、そして国際的影響を考える
    結びにかえて―いま問われているのは何か

    [ POP ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 4004305306 248p 1997・12・24 3刷

  • 日本人なら知っていて欲しいこの事件。
    日本人とか中国人とか、そういう感情を一切抜きにして、旧帝国軍が南京で何をしたのか、それを知るための一冊。

  • 「事件の実情への入門書」という感じで、概要は捉えやすかったと思う。<br />
    ちなみに著者は大虐殺派。詳しい感想は<a href="http://zero.s79.xrea.com/zero/archives/2004/11/post_34.php">こちら</a>

  • 2003年3月12日

著者プロフィール

1944年、群馬県生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程東洋史学専攻中退。学術博士(東京大学)。都留文科大学名誉教授。専門は中国近現代史、日中関係史、東アジア近現代史。主著に『南京事件』(岩波新書)、『第一次世界大戦期の中国民族運動』(汲古書院)、『日本軍の治安戦』(岩波書店)、『憲法九条と幣原喜重郎』(大月書店)、『日中戦争全史(上・下)』『通州事件』(以上、高文研)、『海軍の日中戦争』(平凡社)、『増補 南京事件論争史』(平凡社ライブラリー)などがある。

「2023年 『憲法九条論争 幣原喜重郎発案の証明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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