山の自然学 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004305415

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  •  たとえば、北アルプスの白馬岳でコマクサを見たとします。そのとき、「あっ、コマクサだ。きれいだなあ。写真を撮ろう」で終わるのではなく、「どうしてここにコマクサがあるのだろう?」と考えると、<山の自然学>がはじまります。(まえがきより)
     山はみごとな風景を楽しみ、高山植物の美しさを愛でるだけでも十分に楽しい。それだけでいいという人もいるにちがいない。だから、「なぜ」などと考えるのは、めんどうくさくてかなわないという人も少なくないだろう。これはもう趣味の問題だから、その人なりの楽しみ方でもちろんいいのだが、本書で紹介したような知的な登山の面白さもぜひ味わっていただきたと私は思う。(あとがきより)

  • 山の自然がどういう風にできているのかを教えてくれる本。

    気候、地層、地質、地形、植物とを結び付けて考えることで、
    ばらばらに見えていたものがひとつにつながる爽快感があります。

    とは言え体系的に語っているわけではなく、
    様々な山のいまの有り様のそれぞれを解説する形で進むので、
    登山をした経験がない人が読んでもいまいちかもしれませんね。

    インターネットで木や花の名前を検索しつつ、
    ああ、あの山がああいう風になっていたのにはこういう訳があったのかと、
    自分の記憶と知識を結び付け楽しむには最適の本だと思います。

  • 日本各地の山を取り上げて、なぜ何の話題を提供

  • 山の地形、地層、それに伴う植生について。北は礼文島から南は屋久島まで代表的な物を取り上げて分かりやすく書いてある。
    山を登る前に読んでおくと楽しみが増えるかも。日本固有の環境について、海外と比べて言及している。この本によると、日本の山は基本的に標高で考える以上に厳しい環境らしい。逆を言えば、低い山でも高山帯の植生が観察できる貴重な環境ともいえる。
    うーん、山に行きたい!

  • [ 内容 ]
    お花畑を楽しんでいると雪渓があらわれ、岩のゴロゴロした道があるかと思えば、両側の切り立った鋭い痩せた尾根に出たりする。
    多彩な美しさに満ちた日本の山の自然はどうしてできたのだろうか?
    日本各地の山をとりあげて、植物分布や地形・地質に不思議を存分に語った自然学入門。
    山歩きがいっそう面白くなる!
    収録図版多数。

    [ 目次 ]
    氷河時代の植物群―礼文島・東ヌプカウシヌプリ
    火山と永久凍土―大雪山
    端正な氷河地形と豊かな高山植物―日高山脈
    ブナ林が貴重である理由―白神山地・真昼山地
    森林限界がなぜ低いか―早池峰山
    コマクサと樹林と湿原と―岩手山・八幡平
    残雪そして偽高山帯―月山・飯豊山・鳥海山
    雪崩がつくる滑り台―谷川岳・御神楽岳・越後三山
    湿原と自然保護―尾瀬ヶ原・戦場ヶ原
    風食地形と植物相―平標山・羽後朝日岳〔ほか〕

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 山の植物・地形・地質・地球史レベルの生い立ちなど、山の愉しみ方を総合的な視点で語る本。登山の経験はほとんどないが、想像の世界で山の景色を愉しめる。感覚的な山の景色の美しさを語られるより、この本のように学術的・学問的(でも専門的ではない)切り口で語られたほうが、素人には山の素晴らしさが通じやすいかもしれない。

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