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Amazon.co.jp ・本 (270ページ) / ISBN・EAN: 9784004305446
みんなの感想まとめ
法とは何かを問い直す本書は、正義の本質や法の役割について深く考察しています。著者は、法律が人間の幸福に寄与するべきであるとしながらも、現代社会における法の問題点や矛盾を鋭く批判します。特に、土地所有権...
感想・レビュー・書評
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読む価値がないなどとコメントしている不届き者がいるが、全くそんなことはない。
確かに二十年前の現代社会批判ではあるが、いったいそこで批判されている課題のどれだけが解決したことか。
借地借家法の制定で土地建物に関する課題は片付いたか。土地所有権絶対視の呪縛から解けたか。定形約款は消費者の自由を奪っていないか。
改正民法は問題を解決するどころか、我々の不自由を法文に埋め込んだとさえ言える。
法学徒でなくなっても、たまに風呂で読む一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
法律の勉強の手始めに読んだがタイトルと乖離がありすぎて無駄。後半ほとんど飛ばした。法学入門ではなく、著者の現代社会批判。20 年前の本なので読む価値なし。
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「どんなに法の技術を学んでも、法の精神が分からなければ、法が分かったとはとうていいえない。法の精神とは一言で言えば、正義である。それゆえ、法とは何かという問いは、正義とは何であるかという問いに置きかえられるであろう。法をまなぶ者は、正義を求め、正義を実現する精神をもたねばならない。」(p.2)
「正義は、個人的なものであると同時に、普遍的なものである。・・・個人の利益の主張が、道理に合わず、普遍性をもたないものである場合には、それは単なるエゴイズム、私利私欲であって、正義とは無縁である」(p.3)
「しばしば、『今の政治が悪い』とぼやきながら、投票にも行かない人がいる。このような人は、政治を良くするも悪くするも、国民一人ひとりの主体的努力にかかっているという、民主主義の原点を忘れている。」(旧版p.19)
「独裁には手続が必要ではないけれども、民主主義には手続が不可欠である。手続が慎重であれば、煩雑で厄介で、ものごとをきめるのに時間がかかる、というマイナスもたしかに出てくる。」「しかし、・・・手続は、話し合いや説得の場を設定するルールであるから、手続を尊重しないという風潮は、結局、話し合いや説得を大切にしないという精神に由来する。」(旧版p.68)
「政治的支配者の恣意・・・は、いっそう拡大する商品生産・流通の規則正しい運行にとって、はなはだしい撹乱作用をおよぼす。」「法制度のうえからいえば、市民革命とは、国家権力を市民社会のルールに服せしめるための革命にほかならない。」「権力をもたない国民の権利を保障するために、国家権力の行使が一方的・恣意的にならないよう、これを拘束するルールを設けるという点に、法の核心的意義がある。」(旧版p.107)
「法は、人間の幸福のためにあるはずなのに、法が人間を不幸においやるという現象もすくなからずみられる。」「法についての考え方が、どこかでゆがめられているからではないであろうか。そのゆがみを正し、多数の民衆の幸福にとって、法とは何であるかをたえず追求しつづけることが、法をまなぶ者の責任でなければならない。」(旧版p.238) -
「法とは何か 新版」渡辺洋三著、岩波新書、1998.02.20
261p ¥735 C0232 (2024.10.11読了)(2007.03.10購入)(2000.10.25/7刷)
NHK朝ドラ『虎に翼』で「法とは何か?」という問答が、何度か繰り返されました。ということで、この機会に積読中のこの本を読んでしまうことにしました。
【目次】
序章 国家の法と社会の法
Ⅰ 法とは何か
1 法の精神
2 法と民主主義
3 法とルール
4 法と道徳
5 法と手続
Ⅱ 法の歴史的変動──欧米型と日本型
1 欧米型
(一)市民社会と市民法の原点
(二)資本主義社会と法
(a)市民の法と資本の法
(b)福祉国家と現代法
(c)ポスト福祉国家
2 日本型
(一)戦前の法と社会
(a)明治法体制
(b)大正・昭和期
(二)戦後の法と社会
(a)戦後改革とその限界
(b)戦後市民社会と企業社会
(c)市民の法の復権と擬似福祉国家
(d)ポスト福祉国家の時代
Ⅲ 現代日本の法システム
1 近代法と現代法
2 家族と法
(一)「家族制度」の問題
(二)家族と国家
3 土地と法
(一)土地商品化思想からの脱却
(二)土地法制度の論点
(三)現行法の矛盾と改革
4 不法行為と法
(一)過失責任と無過失責任
(二)企業責任
(三)国家責任
5 消費者の権利と企業
(一)日本企業と独占禁止法
(二)消費者被害と消費者基本権
Ⅳ 国家統治の法と国民の権利
1 現代国家と行政権
2 司法国家と行政国家
3 日本の行政法の特質
4 地方自治と地方分権
Ⅴ 国家と人権
1 労働者の人権
(一)集団的権利
(二)個別的労使関係
2 社会保障・福祉の権利
3 子どもの人権
Ⅵ 法の解釈と裁判
1 法の解釈とは
2 裁判
Ⅶ 国際法と国内法のはざまで
1 国際的軍事秩序
(一)日本と国連
(二)地雷と核兵器
2 国際経済と人権
(一)国際経済
(二)国連人権の展開
あとがき
☆関連図書(既読)
「憲法と私たち」憲法問題研究会、岩波新書、1963.04.20
「憲法読本 上」憲法問題研究会、岩波新書、1965.04.27
「憲法読本 下」憲法問題研究会、岩波新書、1965.04.27
「憲法と天皇制」横田耕一著、岩波新書、1990.07.20
「白洲次郎の日本国憲法」鶴見紘著、知恵の森文庫、2007.01.15
「私の憲法論」西部邁著、徳間書店、1991.06.30
「民法入門」佐賀潜著、Kappa Business、1967.10.25
「労働法 第三版」磯田進著、岩波新書、1959.01.20
「労働法入門」佐賀潜著、Kappa Business、1968.04.25
「人材派遣法」小井土有治著、税務経理協会、1985.08.
「犯罪と刑罰」ベッカリーア著・風早八十二訳、岩波文庫、1938.11.01
「裁判員法」船山泰範・平野節子著、ナツメ社、2008.06.09
「裁判員のための刑事法入門」前田雅英著、東京大学出版会、2009.05.15
「日本人の法と正義(NHK人間講座)」中坊公平著、日本放送出版協会、2001.01.01
(「BOOK」データベースより)
法の精神とは何か。また現代社会の法体系とはどのようなものか。私たちの生活とどう関わり、どのような影響を及ぼしているのか。著者は、長く読みつがれてきた『法とは何か』をほぼ二〇年ぶりに全面改訂、データを一新するとともに、人権また国際法の分野をくわえた。構想あらたに書き下ろされた学生そして社会人のための最良の法学入門。 -
志望学部・職種:法学部
ここがオススメ!:法と国民がどのようのかかわっているのか、また日本と海外の政治への関心の違い、裁判や法律の信頼性などが学べます。難しい内容のところもありますが大体はわかりやすくて読みやすいと思います。 -
旧版が1979年発行、そしてこの新板は1998年発行です。私が手にしたのは、2021年の第26刷でした。
四半世紀前の本なので、発行当時の法律制度、社会情勢は当然、現在、2024年とは違いますので注意は必要です。
「法とは何かを考えるうえで最も大切なことは、法の精神とは何か、ということである。」と書かれています。
そして、「法の精神とは、一言でいえば、正義である。」と書かれています。
法を学ぶということは、正義を学ぶことだとなんとなく感じました。
これからも、法律関係の本を読もうと思いました。
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全般的に、著者の信条に基づいた政治や社会批判といった印象が強く、タイトルと内容とが乖離しているように感じられた。
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芦辺憲法なみに教科書・資料集の原典感がある。
(芦辺憲法と資料集見比べてると資料集の誤植が見つかるレベル。)
勉強が追い付かないだ。 -
内容や思考の枠組がちと古い感じ。日本の批判したい部分を欧米ではこうだと言って批判するのも気になる。欧と米の間はもちろん欧州内でも大分事情も違うだろうに。
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法と道徳の関係が興味深いです。
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105円購入2010-12-31
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法の精神とは正義である、という冒頭の言葉は法学を学んだものとしては熱い気持ちになれたが、あとは、法とは何かということより、著者の左寄りの主張が垂れ流されるだけでちょっとうんざり。各論点とも、少々空想的に過ぎるな、という印象。これ一本で入門書として初学者が読むのは多少不適かと。 -
『法学はまた議論を大切にする場でもあるから、読者も本書を素材として大いに議論してほしい。』
――あとがきより。
筆者の思想信条にかなり依る記述もあり、初見ではびっくりする人もいるかもしれません。
ただし、学者肌の法律家というのは元々左寄りの思想が強い人が多く、そういうものだと理解したうえで論旨を理解すべきだと思います。
思想信条が自分の考えに沿わないからといって、その人の論も否定するようであれば、この表題にある「法」に則った考えとは言えないでしょう。
個別の法律に関する解説では理解できない、根源的な法のあり方を考える本です。
例えばAという法律に違反したからBという刑が適用される、という話にとどまらず
「なぜAという法律が成立し、正当性があるといえるのか」
「なぜBという刑で権利が守られると考えられているのか」
という点を考えることができます。
冒頭にあるように 法=正義 を念頭に置いて読んでみてください。 -
法の正義論から、法学からみた現代史、現代の法律が抱える問題点など、幅広い内容が、具体例を交えて書かれている。ただ、そもそも「法とは何か」という問いに真正面から答えていないし、著者の理想社会を求める問題提起が多いので、そのぶん差し引いて読み解かなければならない。
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法学をやる人は読むべき本、と思う
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法とは何か。
新書のボリュームで、わかりやすく、かつ、様々な観点から考えさせてくれます。
法とは何か、法が及ぼす影響は何か、法を知るとはどういうことか、
それらを考えていくと、
社会で生活するということの様々な分野に及んでいきますね。
法を紐解きながら、
社会正義とは何か、権利とは、義務とは、民主主義とは、政治とは、国とは、
そんなことを考えさせられます。
日本において、市民が民主主義を担っているか。
1人1人が考えなければならない問いでありながら、
ついつい他人事になってしまっているのではないでしょうか。
憲法改正、裁判員制度、死刑制度、冤罪、投票率、
その問題を考えるにあたって、法とは何かという視点は、欠かせないように思います。 -
いつ買ったのかは覚えていないが、古本屋の値段シールが貼ってあるところを見ると、過去にどこかの古本屋で手に入れた本であろう。
「法とは何か」という題名からして一般論を延べた教科書的な本であるのかと思ったら、著者の意見バリバリの本だった(笑)この著者、かなりのリベラリストで、日本の法システムや日本人の法に対する考え方など「未熟でまだ全然本来のものとは掛け離れている」といちいち指摘してくれるんだけど、そしてそれはわたしもかなり納得するものだったのだけれど、それが却って現実と理想の「差」として見えて、絶望的な気分になりながら読んだ(笑)
「新版」発行が'98年。それからさらに20年経って、あのときの状況からさらに状況が悪化しているところもあり(わたしにはそう見える)、果たして今、この著者がまた新たに書き直すとすれば、もっと厳しい意見になるだろうなと思いつつ読んだ。 -
法学の入門書です。現代の日本社会を生きる私たちの生活に法がどのように関わっているのかという観点から、法についての解説がなされています。
著者は、日本人にはまだ法・権利の意識が十分に根づいていないという川島武宜以来の指摘を踏襲して、いまだ日本社会に残存する封建的要素を批判しています。こうした意味で著者の立場は、丸山真男、大塚久雄らに代表される古典的な市民主義の立場に近いと言えるのではないかと思います。
ただ、現在ではこうした古典的な市民主義の観点からは抜け落ちてしまうような問題が生じてきていることにも、目を向けなければならないのではないかと思います。たとえば本書で、従来の日本企業が家族主義的な株式の相互保有という古い体質を引きずっていることが批判されているのですが、他方で株主の利益にかなうことが企業の責務だとする考え方にも問題があるということは本書では論じられていません。
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