株主総会 (岩波新書 新赤版 549)

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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004305491

作品紹介・あらすじ

1997年、四大証券会社や大手都市銀行など、日本の有名大企業による総会屋への利益供与が次々に発覚した。最高の意思決定機関とされる株主総会。その形骸化に巣くう総会屋の問題から株式会社の病いの原因を突き止め、株式相互持合いの下でも喧伝される「株主主権説」の幻想を批判して、企業改革のヴィジョンを提起する問題作。

感想・レビュー・書評

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  • 法人資本主義論で有名な著者の株式会社論。事業会社による株式の相互持合いが本来の株式会社という制度とくに株主というものの存在意義を骨抜きにする点を指摘しています。十年近く前の著作なので、内容が古くなっている点も見受けられますが、既存の法制度を所与のものとした解釈論ではなく、立法論を含めた今後の新しい「株式会社」制度を考えるのに有用な一冊です。

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著者プロフィール

奥村 宏(オクムラ ヒロシ)
会社学研究家
1930年生まれ。新聞記者、研究所員、大学教授を経て、現在は会社学研究家。
著書に、『日本の株式会社』『法人資本主義の運命』『無責任資本主義』『東電解体』『パナソニックは終わるのか』『会社の哲学』(以上、東洋経済新報社)、『会社本位主義は崩れるか』『株式会社に社会的責任はあるか』(以上、岩波書店)、『エンロンの衝撃』『会社はどこへ行く』(以上、NTT出版)、『三菱とは何か』(太田出版)、『会社をどう変えるか』(筑摩書房)、『株のからくり』『経済学は死んだのか』(以上、平凡社)、『会社学入門』『徹底検証 日本の電力会社』(以上、七つ森書館)などがある。

「2015年 『資本主義という病』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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