政治・行政の考え方 (岩波新書 新赤版 552)

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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004305521

作品紹介・あらすじ

行政が劣化し、財政が破綻する事態にいたって、政治・行政改革はますます急務となった。日本国憲法が明治憲法的に運用されてきたという著者は、国会改革をとおして省庁と内閣を切り離し、官僚内閣制から国会内閣制へ移行させるべきだとする。都市型社会の成熟が要請する分権化・国際化に対応できる『政治・行政の考え方』とは何か。

感想・レビュー・書評

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  • 官僚の主導による行政のあり方を改め、市民の自治に基づく行政の制度作りと、それを基礎づける市民自治の行政法論、そして市民自治に基づく政策立案を可能にするより具体的な政策研究の展望について考察しています。

    一見すると、総論的な議論にとどまっていて具体的な内容が乏しいようにも感じますが、むしろ市民自治の政治学の大枠を捉えなおすための視点を提供しているところに、本書の意義を見るべきだと思います。

  • 丸山門下。
    政治思想をバックグラウンドに、憲法論などを通じて、行政というものを考えていこうとする。
    現代では、学問が細分化されているが、多様なパースペクティヴをもとに広い意味での政治というものを考えようと。

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著者プロフィール

1929年福井県に生まれる.現在,法政大学名誉教授.元日本政治学会理事長,元日本公共政策学会会長.
著書:『市民政治理論の形成』『現代政治の条件』『現代日本の政治的構成』『戦後民主主義の展望』『現代政治学』『シビル・ミニマムの思想』『都市政策を考える』『現代婦人問題入門(編)』『市民参加(編)』『市民自治の憲法理論』『新政治考』『職員参加(編)』『市民自治の政策構想』『都市文化をデザインする(編)』『市民文化は可能か』『社会教育の終焉』『ロック「市民政府論」を読む』『自治体の国際政策(編)』『都市型社会の自治』『昭和後期の争点と政治』『政策型思考と政治』『戦後政治の歴史と思想』『現代政治の基礎理論』『日本の自治・分権』『政治・行政の考え方』『自治体は変わるか』『都市型社会と防衛論争』『戦後政党の発想と文脈』『自治体再構築』『転型期日本の政治と文化』『現代政治*発想と回想』『国会内閣制の基礎理論』『自治体改革*歴史と対話(本書)』など.

「2010年 『自治体改革*歴史と対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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