ドキュメント 屠場 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.46
  • (15)
  • (28)
  • (52)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 297
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004305651

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 2018年6月10日に紹介されました!

  • 20170206読了。横浜食肉市場の前を通ることが多く、中がどうなっているか気になって購入。本が書かれた1998年から今は違っているのか。労組の看板は今も道路に面して設置されているが

  • 団結して、闘った時があった。
    でも今はもうない。

  • いま現在ってどうなってんねやろなー

  • 気づかなかったが、これだけ牛や豚の肉が流通しているのに、それを作り出す過程や場所はおそろしく神経質なまでに隔離されている。

  • 普段口にする牛肉や豚肉は見事な職人芸から生まれていた。知られざる世界のルポルタージュ。

    [配架場所]2F展示 [請求記号]080/I-3 [資料番号]2005110380

  • タブーだとか差別だとかわけわからん。みんな毎日のように肉食べてるじゃん。皮の靴履いてバッグかかえてるじゃん。偏見は捨てて事実をみつめようよ。屠場で働く人達の鍛えられた肉体と熟練、崇高な精神と誇りを私はリスペクトする。何も知ろうともしないくせにグチャグチャ言うヤツは肉喰うな。

  • 本の至る所から牛豚の肉汁が滴り落ちてくるようなかんじ。情景描写がとてもリアル。
    但し、こういう世界に慣れてない私のような読者には、分かりづらい内容も多々あり。

  • 屠場、というと、部落差別の問題、同和問題と当然、深い関係がある。そうしたことも含めた労働争議のドキュメント、というつもりで、居住まいを正してページを開いたら、暗く重い印象がとても少ない、仕事に対する誇りを持った職人たちのインタビューが大半を占める内容で、とても新鮮だった。
    実際にどんな仕事ぶりだったのか、現在ではどうなのか、どんな技術やチームワークが必要なのか・・・目の当りにしたことはないが、図や写真も交えつつ丁寧に解説してある。そこで働く人たちの技術の腕は、何年も修行してようやく培われる、努力の賜。機械ではできない、人間ならではの力加減が必要な現場で働く人々は、チームワークを大切にする誇り高い職人さんたちだったのだ、ということがよく分かるドキュメントである。
    現代の関東では、少なくとも私の周辺では、屠場への差別を見聞きすることはほとんどないが、それは差別がないからなのか、隠されているからなのか・・・?
    労働者の意見のひとつに、「『こんな仕事ですよ』と紹介するドキュメント番組でもあれば理解が得られるのに」というものがあったが本当にその通り。理不尽だった歴史も含めて、特別視しないことから始められる時代でありたい。

    • mandolinbumさん
      この本は読んでませんが、映画ではドイツの「いのちの食べ方」>http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/ 日本...
      この本は読んでませんが、映画ではドイツの「いのちの食べ方」>http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/ 日本の「にくのひと」>http://www.amnesty.or.jp/aff/about/archive_2009/niku.html を見ました。前者は屠場の話だけじゃないけど、DVDで見られるよ。さっちゃんは重たいテーマの本をきちんと読んでいますね。
      2013/01/30
    • 辻井貴子さん
      mandolinbumさん いつも諸所にコメントありがとうございます!「いのちの食べ方」、探してみます。世界各国、似たような問題ばかり。人間...
      mandolinbumさん いつも諸所にコメントありがとうございます!「いのちの食べ方」、探してみます。世界各国、似たような問題ばかり。人間のやることは古今東西同じだな、とつくづく思います。
      2013/02/01
  • 泳ぐマグロと切り身のマグロは結び付けて想像できる。けれど、牛や豚はどうでしょう。屠場というのは、まさに、生きた牛・豚と切り身の牛・豚の間にあるもの。
    その実態は世間から見えにくいものだったために、屠場はあたかも大量殺戮工場というような、恐ろしいものとして語られがちだったようです。まあ、牛や豚には頭も手足もあるし、人間にある程度近いものだということもあるのでしょうが・・・。

    そんな中でこの本は、屠場の労働者、そして屠場と言う解体工場の特殊さを教えてくれます。つまり、工場は流れ作業なのだけど、そこには人の手でしか出来ない仕事があり、そうしたプライドから労働者たちが結束をしていて、一人一人が生き生きと仕事をしているということです。

    穢れと言う文化、部落問題という社会問題、また劣悪な労働環境を覆す労働組合の運動など、屠場を通じていくつかの問題が提示されています。面白い本だと思います。

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ルポライター。『残夢――大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯』(金曜日)、『大杉栄――自由への疾走』(岩波現代文庫)など、明治大正期の社会主義者、無政府主義者を描いた作品も多い。「さようなら原発」運動、「戦争をさせない」運動などの呼びかけ人。

「2017年 『軟骨的抵抗者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鎌田慧の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
レイチェル カー...
三島 由紀夫
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印

ドキュメント 屠場 (岩波新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする