- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004305668
作品紹介・あらすじ
「私たちはいま改めて、教育とは何かという問題を問い直し、リベラリズムの理念に適った教育制度はいかにあるべきかを真剣に考えて、それを具現化する途を模索する必要に迫られています」-社会正義・公正・平等の視点から経済学の新しい展開を主導してきた著者が、自らの経験をまじえつつ、教育のあり方を考えてゆく。
感想・レビュー・書評
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経済学の泰斗として、自らの経験をもとに教育について述べている。経済学が専門ではあるため、教育の専門からすると物足りないところはあるが、これくらい社会的一般に教育のことを理解してくれる人が増えれば今の教育の変えどころも、自ずからわかるはずだ。今の教育は、この本の書かれた後、2006年の教育基本法改正によりとどめをさされたと実感する。
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/32362 -
学生時代
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経済学者の著者が、リベラルな教育のあり方について語った本です。
著者は、デューイのリベラリズムの立場からの教育論や、ヴェブレンの大学論を紹介した上で、ボウルズ=ギンタスの「対応原理」についての説明をおこなっています。ボウルズとギンタスの2人は、アメリカの教育制度が、アメリカ資本主義の矛盾をそのまま写し取っていることを指摘しました。著者はこの「対応原理」を受けて、学校教育制度の問題は社会の問題であり、社会との密接なつながりの中でリベラリズムに基づく教育の形を探ろうとしています。
理想主義的な教育論が展開されていますが、中学生のときに高木貞二の『解析概論』をほとんど読んでしまっていたという著者の基準で教育を論じることには、やや違和感を覚えます。 -
[ 内容 ]
「私たちはいま改めて、教育とは何かという問題を問い直し、リベラリズムの理念に適った教育制度はいかにあるべきかを真剣に考えて、それを具現化する途を模索する必要に迫られています」―社会正義・公正・平等の視点から経済学の新しい展開を主導してきた著者が、自らの経験をまじえつつ、教育のあり方を考えてゆく。
[ 目次 ]
第1部 教育とは何か(教育とは何か;子どもたちが数学を好きになる)
第2部 教育と社会体制(ジョン・デューイの教育理論;ヴェブレンの大学論 ほか)
第3部 大学生活五十年を振り返って(疾風怒濤の時代(Sturm und Drang) 日本に帰ってきて ほか)
第4部 日本の学校教育制度を考える(日本の近代化と学校教育;新学校教育制度の制定と展開 ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
<pre><u><h4 Align="center">教育のはなし〜公教育の行方〜</h4></u>
<b>「私たちはいま改めて、教育とは何かという問題を問
い直し、リベラリズムの理念に適った教育制度はいか
にあるべきかを真剣に考えて、それを具現化する途を
模索する必要に迫られています」―社会正義・公正・
平等の視点から経済学の新しい展開を主導してきた著
者が、自らの経験をまじえつつ、教育のあり方を考え
てゆく。</b>(出版社ホームページより)
資料番号:010759702
請求記号:373.1/ウ
形態:図書</pre> -
教育とは何か、日本の近代教育制度の変遷など教育論的テーマについても触れられてはいるが、どっちかというと宇沢先生の個人的な経験談の方が面白かったり。それでも個人的には、デューイやボウルズ=ギンダスら知らない学者の名前が出てきて、理論教育学(っていうのか?)への橋渡しにはなってくれたと思う。
改革案を色々提言してはいるが、思い付きの域を出ていないような。斬新で参考になるが、役には立たない。
200円。