- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004305743
作品紹介・あらすじ
日本絵画は洒落た視覚のマジックに満ちている。大小を逆転させ、虚実の境を紛らわせ、極端な対比を強調し、さらには威厳に満ちた図像を戯画に変えてしまう。冴えた技巧に支えられて奔放に展開した日本絵画の面白さを、手練の著者が存分に書き下ろした、もうひとつの日本の美術論。さてさて日本絵画は面白い!収録図版多数。
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[ 内容 ]
日本絵画は洒落た視覚のマジックに満ちている。
大小を逆転させ、虚実の境を紛らわせ、極端な対比を強調し、さらには威厳に満ちた図像を戯画に変えてしまう。
冴えた技巧に支えられて奔放に展開した日本絵画の面白さを、手練の著者が存分に書き下ろした、もうひとつの日本の美術論。
さてさて日本絵画は面白い!
収録図版多数。
[ 目次 ]
1 誇張と即興(平安時代の「絵そらごと論」;「をこ絵」をめぐって;葛飾北斎のパフォーマンス ほか)
2 「虚」と「実」のはざま(落語「抜け雀」の物語;名画伝説のパターン;視覚のトリック―「掛物あしらひ花」 ほか)
3 対比の妙(「黒白屏風」をめぐって;「黒牛」と「白像」の趣向;「虎」か?「猫」か? ほか)
4 「右」「左」をめぐって(「左」優位が「右」優位へ;極楽浄土の描き方;時間の表現―「右」から「左」へ ほか)
5 江戸人のユーモア―達麿の図像学(禅の象徴としての達麿図;見返り達麿―即興の戯曲;達麿が遊女に、遊女が達麿に ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
色んな作品を知れて面白かった
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まさしく日本絵画の入門書。素人でも「これは面白い!」と
膝を打つような面白い絵を集めて、日本絵画の世界への第一
歩を誘ってくれる本。
確かに女装した達磨大師や絵から抜け出てくる鍾馗様など、
遊び心たっぷりの絵がたくさん紹介されており、入門の一歩
には適切かも知れない。だがそこから先にさらに一歩進もう
とすると、深い森のような黒い海溝のようなとんでもない
世界が広がっていそうだなとも思わせる本でもあった。
呑気に「すごい絵だな綺麗な絵だな」と思っている方が私に
はあっているかもしれない(笑)。 -
2003年7月25日、2刷、並、帯無
2015年10月16日、津BF