カラー版 シベリア動物誌 (岩波新書)

著者 : 福田俊司
  • 岩波書店 (1998年10月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004305873

作品紹介

世界最大の虎、シベリアトラを雪原に追う猟師たち、今や希少となったアムールヒョウの優美な姿、ヒグマの群れ集うカムチャッカの雄大な自然、マイナス60度のヤクートに生きる野鳥や馬たち、そして北極海の孤島でのホッキョクグマとセイウチの凄絶な戦い…シベリアの大地に息づく生命を第一人者がとらえた迫力満点の写真集。

カラー版 シベリア動物誌 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 心が洗われる一冊。美しい写真が多数収録されていて、それを眺めるだけでも楽しい。極寒の朝にレナ川の中州に放たれるヤクトームウマの写真などは息を飲む美しさだ。シベリアの厳しい自然についても触れられており、かの地に住む人々が自然と調和して生きていることがよく分かる。ヒグマに頭をかじられた男性の話が胸を打つ。事故と割り切って、彼はヒグマに憎しみを抱くことはない。この男性は自分の顔の写真の撮影に快く応じてくれたそうで、それが本書に収録されている。不敵な面構えの良い顔だと思う。

  • 広大なシベリア(カムチャッカや千島列島を含む)の大自然を写真と文章で綴った貴重な記録。まず、何よりも写真が美しい。その上に他では見られないような動植物や、自然がここにはある。例えば、カムチャッカは、日本とほぼ同じくらいの面積を持っているが、人口はわずかに25万人。いかに手つかずの大自然が残っているか、この地域だけでも想像を超えていそうだ。また、北極海に浮かヴランゲリ島には、大和朝廷の時代までマンモスが生息していたらしい。アイヌの聖地、ウシシル島の写真もほんとうに神秘的だ。

  • 古本で購入。

    90年代初期に著者が行った取材旅行を元にした本。
    自ら「セヴェルナヤ・バレズニ(北の病)」に罹ったと豪語するだけあって、シベリアの大地と動物たちへの愛が感じられる。

    写真が多数収録されているので、読むだけならあっという間。
    でもその写真がまたいいね。

    短い夏のシベリアは楽園じみた美しさ。
    ウシシル島のクラーテル湾の全景とかちょっと凄い。
    アイヌの人々が神を感じたのも頷ける。

    極北の動物たちの姿もとてもいい。
    命丸出しで生きてます。

    この本が発行されて10年が過ぎたけど、その間に失われたものはあまりに多いんだろうなぁ。

  • 表紙のトラ目当てで買いましたが、なかなかおもしろい本でした

  • 5プラス。
    シベリアの自然の魅力と、現地の人の自然との付き合い方が凝縮されていて、ハッとする写真も多い。文章にも臨場感が感じられる。
    もう10年以上前だと思うけど、新聞記事で、トラの絶滅危機というのが写真つきで載っていて、あのトラが?と驚いて悲しくなったのと、トラたちの凛とした美しさに魅了されて、その記事を切り取って大事に取っておいたり、トラが表紙のノートを好んで使っていたのを思い出した。

    最近ヤロスラーヴリの動物資料館にて、様々なロシアの動物や生物たちの剥製やホルマリン漬け(大自然も。)を見たばかりなので、想像しやすかった。

    私は、ロシアにいるけど経験した最低気温はマイナス27,8度くらい。ヤクーツクや、ヤクートあたりのマイナス60度近くまで下がるという極寒地帯の大自然に思いを馳せた。

  • シベリアには、とてもたくさんの生物が居ます。絶滅危惧種のアムールトラも居ます。昔は、トラ狩りをしていてらしい。そのせいで、トラは減ってしまった。しかし、今では、増えている。他にもたくさんの珍しい生き物がいます。昆虫や植物の種類が豊富でおもしろい地域だと思いました。この本は、そんなシベリアの生物のことがたくさん書いてある本です。みなさんもこの本を読んでシベリアの生物がどのような生活をしているかを読んで知っていただければいいと思います。

  • シベリアの豊かな野生環境(我々日本人にはあまり知られておらず意識もされない)に魅せられた著者カメラマンが,この魅力をぜひ紹介したいと綴った写真紀行.現地研究者と交流したいがためにロシア語をマスターしたという著者の文章・語彙は明晰で読みやすい.臨場感溢れる写真と併せて完成度が高い.必読だと思います.

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