心にとどく英語 (岩波新書)

  • 岩波書店 (1999年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784004306047

みんなの感想まとめ

英語の微妙なニュアンスや用法の違いを、映画のセリフを用いて丁寧に解説する本書は、英語学習者にとって新たな視点を提供します。著者は、日本人がよく犯す誤りや、英語表現に込められた感情の機微を明らかにし、時...

感想・レビュー・書評

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  • ・英語を勉強していても、ネイティヴスピーカーのようにはなれない。ただ第二言語の学習は文法や単語を掘り下げて学ぶ面白さがあると思う。
    ・この本はその英語の些細な用法の違いを映画のセリフを交えながら丁寧に解説している。
    ・例えばchallenge は「挑戦すること」ではなく「挑戦へ誘いかけること、煽ること」になるので日本語感覚で使うと変になってしまう。
    「I challenged the Tokyo Marathon 私は東京マラソンを煽った」といったことに。
    challenger はチャンピオンに対し、煽ってるから用途は間違っていない、など。
    ・解説のどれも分かりやすく興味深いので、英語を勉強していない人にもおすすめ。合コンで博識ぶりを自慢してもよい。
    ・著者のマーク・ピーターセンは生粋のアメリカ人だが、日本語について日本人よりも深く把握している。本書内で唯一、邦画として小津安二郎を取り上げているが、英訳の
    難しさも取り上げていて興味深い。
    「すみません」「いえ」というやり取りが劇中有るのだが、それを「I'm sorry」「No」ではなく「Thank you 」「You're welcome」に訳す必要がある、など。

  • 例えば,日本人の苦手な時制の違い,ちょっとしたことでニュアンスが全然変ってしまう例をいろいろと挙げてくれる.こういう,「ネイティブなら当たり前だけど,非ネイティブには分かりづらい」ところを映画のせりふを例に解説してくれる.

    プロの翻訳の映画の字幕でもおかしいところが多いということだ.やっぱり英語は難しい.

  • マーク・ピーターセンの本。 多分これで全部読破。 どれも6割くらいは似てるけど、他の英語の真面目な文法本に比べて圧倒的に面白い。

    以下少しだけメモ

    I wouldn't go とI won't goでは両方とも行かないのだが、I wouldn't goの方が(そのパーティーに)誘われない可能性が高い(誘われても行かないというい仮定法)という意味が込められている。

    I couldn't agree with you. = I agree with you completely.

    迷惑のon
    Don't give up on me.
    あなたが諦めたら私が困る。

    ひと目をはばからないaway
    snoozing away 授業なので眠りこける
    talk away 授業中なのに生徒が話している様子。

    ~でも(~か何か、のように少し表現を薄める)
    Was she married or something?
    彼女は結婚でもしていたの?

  • 「日本人の英語」「続〜」に続く著者の3作目。日本人の犯しがちな誤りを題材に英作文を指南する1作目、表現によるニュアンスの違いとその文化的な背景を解説した2作目に続いて、本作ではより微妙なニュアンスの違いを題材に英語表現に投影された感情の機微や、日本語のそれを英文にする難しさを説明している。英文にこめられた微妙なニュアンスを映画の場面を例にとって説明する語り口は分り易く示唆に富んでいて今回も面白い。

  • 映画のセリフを中心に、ひたすら「いい感じ」 の英文を紹介していて、英語を学ぶというより、語感を「楽しむ」ためのかるーい内容。具体例たっぷりなので、クラシックな洋画好きならけっこう楽しめるのではないだろうか。自分はそのへん全然だけど、すんなり読めてなるほど感がなかなかよかった。

  • この本では状況に応じた英語らしい英語とはどういうものかを映画の中のセリフを紹介しながら、うまく伝えてくれます。

    例えば日本人が「分かる」という状況を英語で伝えるときunderstandを使うことがほとんどかと思います。しかし映画のワンシーンで彼女が自分の心を離れて誰か他の男になびいてしまったことに気づいてしまったといった場合、realizeが適当です。

    I never realized that she was getting tired of me and had started seeing someone else.

    understandは意味を理解する状態、realizeはある意義について気づいている状態を表します。このような心の機微を適切に表す英語が紹介されています。

  • 心にとどく英語
    (和書)2009年05月05日 17:54
    1999 岩波書店 マーク ピーターセン, Mark Petersen


    母国語としての英語の感覚が日本語を母国語とするときの日本語の感覚とどういう違いがあるのかを丁寧に分かり易く簡潔に書かれている。母国語とする場合の言語の使い方の意識レベルの感覚がとてもよく指摘されている。

    この本は何年も前に学生を何となくしていた頃、講義で紹介されて購入しました。でもその当時はなんだか読む気がしなかった。でも読み終わってみてもっと早く読めば良かったと感じる。

  • 日本人の英語の方が好きです。

  • 日本人にありがちが細かな英語のニュアンスのミスをマイク・ピーターセンが書いた本。『日本人の英語』の続編だけど、自然な英語を書くにはどうすればいいかというエッセンスが感じられる。

  • 名言っぽい英文が紹介されています。ほとんど映画で言われているセリフですが、座右の銘を探しているならこの本を読んでみてもいいかもしれません。

  • ネイティブの感覚を教えてもらって凄い勉強になる。細かいニュアンスとかってのは日本語の達者な英語ネイティブに解説してもらうしかないもんね。

  • 前回読んだ『日本人の英語』もそうだったが、映画から具体的な引用があってわかりやすい。ただ英語を学習しているだけではわからない、気付くことのできない微妙なニュアンスやネイティヴの感覚が語られていて楽しめる。こういうのは挙げだしたらきりがないのではないか。

    アメリカ人がいかに日常で洒落や例えを使って話をわかりやすく面白くするかについて述べられているところで思い当たることがあった。日本人作家であるのに、随所で変わった比喩を使っていてしっくりこないなあと思う作品があるけれど、アメリカの感覚で考えたらぴったりくる。だからそういう作品は欧米受けするのだろう。

    そういう文化で育ったらそれが普通で頭のいいことにも何にも見えないのだろうが、日本人からしたらすごいと思ってしまう。普通の会話で日本人がそれしてたら頭のきれる人だなあと考えずにはいられない。出来栄えはその次の問題だろう。

    (20111204)

  • 言語の感覚をつかむこと。これがなかなか難しい。辞書に書いてあることを覚える段階から、このレベルに達するのにはわりと時間ががかかる。

    例えば今回、am going toとwillの使い方の微妙な差を、この著作でもって肚に落ちた。中学時代に学んで以来、10年の時を経て。

    気づくのすら難しい英語と日本語のズレまで文章にしてくれる、筆者の感覚の鋭さに感謝。

  • [ 内容 ]
    上司の指示への応じ方として、I’ll do it.とI’m going to do it.とでは、相手の心証はどう違ってくるのか。
    人間関係の基本ツールとしての英語にスポットをあて、映画や戯曲の場面も引きながら、さりげない気遣いや拒絶など、微妙なニュアンスを豊かに伝える英語表現の世界を案内する。
    『日本人の英語』(正・続)につづく話題作。

    [ 目次 ]
    1 英語の発想(マラソンが彼にチャレンジする;時制はドラマをつくる ほか)
    2 日常もドラマだ(頼れるレトリック;宿題は「haveの世界」 ほか)
    3 会話にスパイスを(excuseで世渡り上手;youはyouでも「あなた」じゃない ほか)
    4 意思貫徹の会話術(隠された「つもり」;女を侮辱する表現あれこれ ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 英語の発想、レトリックの使い方、現在形の本当の意味など大変ためになる内容。特に「あなたではないyou」というのを読んでから、youを英文で使うのが怖くなくなった。なんとなく今までは、でもこれ「あなた」と勘違いされたらいややしなあ、youは使わんとこ。なーんて思ってたけど、まったくの勘違い。そう思っているのは自分だけということに気づかせてくれた本。迷惑のonや人目をはばからないawayなど、分かりやすく、目からうろこです。このシリーズは買うべきです。

  • 次に買いたい

  • /?day=20070713

  • 著者名で検索したら、『ロイヤル英文法』が出てきました。それとこの人の略歴には、「東工大で正宗白鳥を研究」とあるけど、どういうことなんだ。映画からの引用が多いので、ちょっとした映画案内にもなる。有名なハリウッド映画ばかりだけど、小津安二郎も。そういえば高校の教科書に、小津安二郎が好きな外国人のはなしがあったな。「ペテン師と詐欺師―だまされてリヴィエラ」っていう映画については、明石家さんまがなんか言ってたような。各章の冒頭にオスカー・ワイルドが引用されていて、本文の中でもワイルドは「英語圏史上最も優れたウィットの持ち主だった」とか「reparteeの巨匠」とか書いてあるので、英語で読みたくなるなあ。幸福な王子くらいなら読めるだろうか。最後の方、If〜, would〜.というような文で、英語ではif節のほう、日本語では後半を省略するっていうのはなるほど、と。日本語は「主題」の言語だということとも関連しそうだけど。

  • 数々の過去の名作から台詞を引用することにより、英語らしい表現を数多く伝えている。過去の同シリーズ本と同様、非常に有用。

  • またまた目から鱗。段々新鮮味は減ってきたが、役に立つことは間違いない。

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