現代たばこ戦争 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 62
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306146

作品紹介・あらすじ

「たばこを吸って病気になるのは自業自得だ」という意見がある。しかしこれは正しくない。肺がんや心臓病などと喫煙との高い因果関係が曖昧にされ、自販機や広告が街中にあふれているのは日本だけだからだ。今、たばこメジャーは、そのターゲットをアジア諸国、女性、少年に向けている。現代のアヘン戦争とも言うべきたばこ戦争の最前線。

感想・レビュー・書評

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  • アジア、女性、子供など売れるところにたばころ売り込む。たばこを売るためには、青少年をたばこ中毒にすることも厭わず、効果的なクリーンなイメージや大人の背伸びのイメージを刷り込む。たばこ会社の幹部は害を知っているので自身はたばこを吸わない。資本家のために世界の人は踊らされているという事実。

    アメリカでの裁判事情、喫煙者がたばこ会社を訴えた場合は「たばこをやめる機会があったのでは」という点で喫煙者が裁判に負けていたが、州政府が医療費高騰でたばこ会社を訴える場合は喫煙機会の争点が回避できて州政府に有利になり、アメリカのたばこ会社はターゲットをアメリカ国民から日本や台湾やタイなどのアジアに向けるようになった。アメリカでの裁判事情も驚いたが、そのような影響によって世界のマーケット・ターゲットが動くというのも頭の片隅にいれておくべき知識なんだたなと思った。

  • 東大教授おすすめ

  • 嫌煙権を嫌ってる人もいるんだなぁ、と。

    たばこの自動販売機について、タスポ導入して何かが変わったのかな。
    JTはまちがいなく未成年のカスタマーに依存してるので、JT的にはホンネではタスポを導入したくなかったんだろうな。

    受動喫煙について喫煙者には本当に考えてほしい。喫煙者が早死にするのは自業自得な側面もあるけど(たばこに対する誤解、依存性もあるから一概には言えないけど。)、本来なら関係ないはずの非喫煙者の健康を脅かすのはどうかと。
    結婚相手にはすってほしくない。

    ショッキングだけど、いろいろ考えさせられる本でした。

  • ここまで害を明らかにされると、今まで嗜好品として成り立ってきたのが不思議に思えてきます。

  • 三葛館新書 498.3||IS

    アメリカ、ヨーロッパの動向から見ると30年遅れていると言われている日本の喫煙規制対策(執筆時1999年)。
    喫煙規制の世界の動向、子どもの喫煙をどう防ぐか、非喫煙者の権利の3つのテーマにそって書かれています。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=44074

  • タバコ、それは今では吸っているとものすごく嫌がれるもの。匂いがきついだとか、副流煙だとか、そんな問題が今さらになり起こってきた、喫煙ルームだとか非喫煙ルームだとか昔にはなかったものができたり、本当に今では歩きたばこもできない社会になってしまいました。そんなに肩身が狭くなるんだったら吸わなくてもいいじゃんとか思う人もたくさんいますが、一度吸ってしまったものは今すぐにはやめられないと、思ってほしいと思います。

  • 嫌煙派の本。1999年刊行。1983年『嫌煙権を考える』の考え方を下敷きにして、当時の最新データを紹介する。著者年齢、60歳(1939年生まれ)。

    興味深いのは、禁煙ファシズムなる言葉が一般化した2009年現在から見ると、語り口にすこし隔世の感を覚えること。喫煙者じしんを敵としてない。もちろん喫煙者じしんにも、直接的な非難は向けられてはいる。けれども、タバコが健康に害毒を及ぼすことを知りながら販売しつづける「企業」と、それを許す「国家」に、喫煙者以上の責任を見出している。喫煙者は悪くない、彼らは「企業」や「国家」が私欲を満たすために行う情報操作に気づかず、踊らされているだけだ。彼らは理性が働いていないだけなのだ、理性さえ働けば、タバコを吸うなんていう愚行を犯すはずはない。彼らに光を!さぁ、彼らに、啓蒙の光をば!

    喫煙者の立場で考えると気持ちの良いものではないが、ひとまず、アリではある。

  • 調べ物のために読んだ。鋭い切り口でのリポートとどこかにあったが、それ程鋭いわけでもなかったように感じた。ただ、まとまっていて問題点は明確にされていた。

  • たばこに対してかなり批判的。(拾い読みした)(図書館)

  • 基本的に嫌煙家の立場から書かれた(編集された)本。なので喫煙派を擁護するようなことは記されてはいない。なので喫煙者はその旨了解の上で読み進むといいと思う。本著はこれまで既出の反煙草への文献やらデータを満載しているが、そのなかでちょっと驚いた要文を記す。「タバコを乾燥させるために使用される薪は全世界で薪として伐採される総重量の実に8割が消費されています。これは森林伐採(建築材・パルプ他)面積の12%長野県2県分にあたる」

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