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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784004306160
感想・レビュー・書評
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「朽ちるインフラ」とセットで読んだ本です。こちらはコンクリートの品質劣化を中心にした内容でした。インフラの維持管理について、コスト面からの観点とモノの品質についての観点と両方が重要なので、どちらも読むことができて良かったです。少し古い本なので、ここに書かれている内容が2026年時点であてはまるのかはよく調べる必要があると思いました。
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2025/09/10
コンクリートが抱える建築素材としての課題を議論している本なのかな?
読んでみたいけど、今日は読まない。 -
高度経済成長期あたりから、強度不足のコンクリートによる建築が国内各地で施工されているという。その内容を工法や科学的な観点で分析し。背景を研究している。
所謂『手抜き工事』が納期やコスト面、建築業界の請負構造から発生している。建築物は外見からは判断が難しく、特に素人からは完全にブラックボックスな世界だ。後から欠陥が見つかっても建築物によってはその修復も非常に厄介であり、最悪の場合は崩落・大事故に繋がる。度々出でくる山陽新幹線の橋梁の欠陥は、それこそ走行中に崩落するようなことがあればと考えると恐ろしい。
高度経済成長に作られたインフラを中心にその耐用年数が全国各地で迫ってきていながら、人手と予算不足でメンテナンスが進まないことが言われて久しい。それに拍車をかける手抜き工事。解決する日は来るのかと心配になってくる。 -
明治時代のコンクリートは100年保つというのが印象に残っている。
いまはそこまで保たないそうな。 -
塩分は、コンクリートのアルカリ骨材反応や炭酸化を促進させる本当に害悪な存在だというのが印象に残った。海砂によって、コンクリートの品質が大きく低下し、建設後僅か十数年程度の高架橋がボロボロになってしまう異常さに衝撃を受けた。また、圧送ポンプを使い始めてからコンクリート品質低下に繋がっていることから生コンに水を過剰に加えるということも害悪だということに改めて気付かされた。
一番衝撃だったのが、発注者である官公庁の技術力低下によるゼネコンへの一方的な信頼や元々のコンクリート学会の出身者があまり化学に力を入れてなかったというように組織的な問題があったということだ。
こういうことに自分も巻き込まれないように、施工や品質管理などに関する知識を今からつけなければならないと強く感じた。 -
ふとした瞬間に「そういえばアスファルトって凄くね?」と思って関連本を探したが見つからず、しょうがなく手にしたコンクリート関連本。主題は1999年発行の欠陥コンクリート警鐘。コンクリートについて初心者向けに解説があるわけでもなく、告発内容にしても昔の話も今の話も全く馴染みがないので、なるほどと思って読み進める以外に感想がない。要勉強。
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コンクリートの危険性の話
アルカリ骨材反応の話 -
コンクリートの材料特性、施工や維持管理での課題について指摘した、重要な一冊。
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コンクリートの劣化機構やその診断法が分かりやすく解説されていて参考になった。数年前にコンクリート構造物の崩落が話題になった時、コンクリートの寿命はせいぜい40年と言われていたように記憶しているが、丁寧に作れば150年以上使えるというのは初めて知った。
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東大教授おすすめ
これを知らないで一生を終えるのはきっと貧しい人生になる -
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コンクリートの劣化のメカニズムが化学式が使われるような学問的なめんと、実際の例が出ている。コンクリートは新しいほど質が悪いという言葉が重い。
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化学をほとんどやってないので、前半の劣化現象の解説がちんぷんかんぷんでした。もっと勉強しないと。。。そのせいか繰り返し繰り返し出てくる話にはちょっとうんざりしました。
ただ、どんな問題が生じているかということは良く理解できるので建築関係にかかわろうとしている人にとっては良い本かもしれません。実際九州新幹線が開通する直前くらいから新幹線の高架橋柱がそこら中で補強工事されていたし、事実なんだろうということはすごく実感できました。あと、本書によれば2000年くらいを境に法律とかも変わってきているはずなのでどう変わってきているかの現状も知りたい。 -
コンクリート建造物は2005年から2010年頃にかけて一斉に崩壊する。
えぇぇぇ、コンクリートってメンテナンス・フリーの丈夫な建物じゃ
なかったんですかぁ?
思わず悲鳴を上げるところだった(噓だけど)。でも、思い出すこと
がある。阪神淡路大震災の時、阪神高速道路の橋脚は綺麗に折れて
いた。
阪神高速道路ばかりではない。本書は1999年の発行だが、著者が
調査した時点で開通から15年目だった山陽新幹線の高架橋からは
コンクリート片の剥離、落下のみならず、異常な亀裂が数多く発見
されている。
では、頑丈であると言われたコンクリートが何故こんな惨状を呈する
ようになったのか。
それは高度経済成長期の建設ラッシュで良質なコンクリート素材の
入手不足からはじまり、海砂を使用したことで塩害が起こり、監督
官庁の監視不足で手抜き工事が行われ、柔らかいコンクリートの
方が扱いやすいと現場で違法に水が足されたからetc.
非情に専門的な事柄なのだが、それを一般にも分かり易く解説して
いるので読み易い。
東京オリンピックを境にコンクリート建造物の質は劣化しているそうだ。
うわぁ、東京の首都高速道路もそうじゃないのか。数年前、開通から
40年を経過したからと大幅架け替え計画を発表していたが、本当は
もっと酷いことになっているじゃないの?
いやん、コワイコワイ。そこらじゅうコンクリートだらけの日本、耐震
基準がどうたらの前にコンクリートの強度検査の方が必要なのでは
ないだろうか。ブルブル。 -
高架橋やビル、マンションを支えるコンクリートの早期劣化が高度経済成長頃に造られた建築物から見つかり、その理由を化学的、行政的な観点から調べて考察した本。作業効率と経済性からコンクリートの強度がないがしろにされている現実が明らかにされている。巻末には、マンションの選び方と入居後の対応法も述べられている。
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1970年代のマンションには要注意とのこと。
僕が気に入っている築30-40年のマンションが当てはまった。
満足度5 -
コンクリートの中性化による鉄筋腐食やアルカリ骨材反応に関して、具体的な事例を出しながらの説明があり非常に分かりやすいかった。
個人的に苦手である化学系の内容にも関わらず、分析結果などの現象も分かりやすく述べてあった。
セメントメーカーや生コン業者,ゼネコンなどの関係性なども書かれており,学生としては勉強になった。 -
いわゆる高度経済成長期以降に建設されたコンクリート構造物の危険性について指摘した本。
コンクリートの「病気」であるアルカリ骨材反応などについて述べており、高度経済成長期以降に建設された山陽新幹線などの橋脚がこれらの病気に見舞われていると指摘している。
こう書けば、ただこれまでわかっていなかった現象が生じたようにとることができるだろうが、これらの反応の原因として海砂などの不良な材料を使用したこと、コンクリートの打ち継ぎ目の処理をきちんと行わなかったなどのいわゆる施工不良などがあげられている。
本書を読んで、プロジェクトXなどでとかく持ち上げられることの多い高度経済成長期であるが、現実的にはただ多くのものを作り動きが大きかったということがよくわかった。ある時代をむやみやたらに賛美し回顧することの危険性を思い知った。それと本書で出てきた山陽新幹線の不良な橋脚が発見されたある地点が私の実家に非常に近く、これは他人ごとではないなと感じた。 -
1999年の本だけど、今読んでも遅くない著書です。
コンクリートについての知識がつきます。
?鉄骨の疲労破壊の話。新幹線の高架に使われるRCの鉄筋で被り厚が少ないため、むき出しになった鉄筋が鉄道の振動等で繰り返し引張荷重を受け、疲労破壊する恐れがあるとのこと。学部のときに同期が鋼材の疲労破壊の実験していたので、RCでもこういった現象が懸念されるということに新鮮な驚きを覚えたので記憶に残っている。
?アルカリ骨材反応で生じるコンクリートのひび割れは、マスクメロンのそれと同じだということがわかった。マスクメロンは、外皮に比べて果肉部分の成長速度が大きい、内部が成長してふくらもうとし、外皮がこれを拘束する状態になる。ある時点で外皮にひび割れが生じ、内部から果汁が染み出してくる。果汁は空気に触れると硬化してマスク模様ができる、とのこと。自然科学は面白いし。必ずどこかでつながる。
?コンクリートには土砂が必要なのだが、日本の海砂は塩分を含んでいるため、コンクリートには向いていない。なので、台湾から砂を輸入しているとのこと。しかし、この事実は「台湾の国土を削り、日本をコンクリートで埋め尽くす」ということに他ならない。日本の身勝手さを感じる。 -
知らなかったコンクリートの問題, 2004/9/27
山陽新幹線などでトンネルのコンクリート崩落事故が起きているようです。気になってこの本を読んで見ましたが、ちょっと愕然としました。コンクリートの危険性、特に山陽新幹線のコンクリートの危険性はずっと前から指摘されており、先日のコンクリート崩落も当然の結果なのかも。このほか、知らないコンクリートの問題点が良く分かりました。内容的には難しいですが、一読の価値があると思います -
コンクリート構造物に問題が発生するメカニズムについて原理的・理系的に解説する部分と、なぜ問題の発生を許してしまったのかを社会環境の変化という面から探る部分とに分かれる。思っていたより前者が長くてしんどい。
ビル・家屋専門の話だと思っていたら、むしろ新幹線の高架橋とか高速道路の話がメインで、ちょっと笑えない内容だった。パオロ・マッツァリーノが引用していたので気になって読んでみたのだが、彼はずいぶん神経が太すぎると思った。飛行機に乗れないタイプの人に本書を読ませたら、本当にどこにも行けなくなりそう。
おまけでマンションを買う人向けの解説がついてて、ここだけ妙に生活感溢れる内容なのがなんか面白い。
100円。
小林一輔の作品
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