キケロ―ヨーロッパの知的伝統 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306276

作品紹介・あらすじ

西欧近代を形づくるルネサンスの知的活動、それは永らく失われていたキケロ写本の再発見から始まったといってよい。以後、キケロは西欧精神を支える人文主義的教養の基礎として脈々と読みつがれてゆく。前一世紀のローマを政治家・弁論家・哲学者として生きたキケロ。その受容の歴史に光をあて、ヨーロッパの知的伝統を浮き彫りにする。

感想・レビュー・書評

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  • 西洋思想の伝統におけるキケロの重要性を力説している本。ヴォルテールのカティリーナ弾劾の演劇や、スキピオの夢の話など、勉強になった。最終章では、ギリシア文化だけでなく、ローマ文化もしっかり学ばないと西洋思想はわからないと力説しているが、確かにその通りだろう。

  • キケロ思想についての入門書です。3時間ぐらいで読み終わりました。
    キケロの思想は、統治者たる政治家官僚のため、権力闘争である政治に「美徳」を認めるものです。

    西欧思想はギリシャ哲学から直接影響を受けたのでは無く、ローマ時代にラテン語で紹介された哲学が基礎になっている(古代ギリシャ語を理解できる者が大変少なくローマ時代にラテン語翻訳されたものが中心になったため)。
    そして、そのローマ時代に政治家として哲学者として最重要人物だったのはこのキケロ。

    西欧思想や国家を統治する側を理解するために、キケロの思想を学ぶ必要があるなと思いました。

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著者プロフィール

名古屋外国語大学現代国際学部教授。東京大学名誉教授。表象古典文化論専攻。主な著作に、『クリティカル・モーメント:批評の根源と臨界の認識』(名古屋大学出版会、2010年)、『キケロ:ヨーロッパの知的伝統』(岩波新書、1999年)、共著としてClassics and National Cultures (Oxford University Press, 2010), Platonism and the English Imagination (Cambridge University Press, 2005)、『ムーサよ、語れ:古代ギリシア文学への招待』(三陸書房、2003年)などがあり、訳書に、『エラスムス=トマス・モア往復書簡』(共訳、岩波文庫、2015年)、ジョージ・スタイナー『師弟のまじわり』(岩波書店、2011年)などがある。

「2016年 『インティマシーあるいはインテグリティー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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