ブランド―価値の創造 (岩波新書)

著者 : 石井淳蔵
  • 岩波書店 (1999年9月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306344

ブランド―価値の創造 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 「ポッキー」や「コカ・コーラ」、「無印良品」といった例を取り上げながら、ブランドによる価値の創造の謎に迫る試みです。

    著者は、ブランドの価値を単に消費欲望の共時的な布置によって説明するのではなく、ブランドを作り出す側に自分たちのブランドを育てていこうとする持続的なブランド・マネジメントがあることに注目しています。その上で、ブランドのアイデンティティを確立する通時的なプロセスは、そのつど「命がけの跳躍」によってなされていることに、詳しい分析を加えています。

    記号論的な消費文化論の通説を超えて、実在のうちに根拠を持たない価値の創造の通時的な側面に切り込んでいるところに、本書の一番のおもしろさがあるように感じました。

  • マーケティングの一分野であるブランド・マネジメントについて講学的に知ろうと読み始めましたが、説明のアプローチはかつての言語論や記号論そのままです。「ブランド」が製品の技術や使用機能の従属性から離れて生成発展していく説明は十分成功していると思いますが、言語論や記号論の知識がない読者はちょっと辛いかもしれません。ただし、こういった一連の概念に慣れると応用が利くので、知っておく価値は小さくないと思います。

  • ブランドとは何かについて、哲学的・論理的にその価値創造のプロセスを分かりやすく説明している。予想してた内容とは違ったけど良本。

  • ブランドは定義してはいけない。
    静態的にブランドをとらえてしまっては流行に乗ってしまいやがて衰退してしまう。
    動態的にみることが必要だ。ブランドを定義しない。環境に合わせて仮面を剥ぎ取っていくことが大事。我思う故に我在りのように。

  • ブランドの誕生、成長、飛躍という一連の過程についてわかりやすく書かれている。ブランドは担当者に育成しようという意識がなければヒットしない。

  • ちょっと古い本ですが、友人が面白かったと言っていたので購入。

    ・96年のブランドランキングでトップ20の中に日本企業は5位のソニーだけ
    ・ブランドは環境の変化に影響うける。「受け手に対して意味をなすか」
    ・ブランドは消費者に対して、ライフスタイルを変え、新たな消費欲求を生み出す。

    ちょっと私には、向かない本でした。
    創造するには?いう言う本では、事例の説明が多い本。

    一番の収穫は3番目のバブル木の日本や今の中国を反映したブランドの価値でした。

  • 三田祭論文の参考になるかなあと軽い気持ちで読み始めた本書でしたが、内容が思ったよりもまともだったので、論文のことなど何処へやら、いつのまにか一読者として楽しんでいました。
    なぜ「内容が思ったよりもまとも」ということをわざわざ明記したのかと言いますと、俺が「ブランド」という語そのものに対してちょっとした嫌悪感を抱いている部分があったからでありました。
    いわゆる「ブランド」という語には金持ちが○○の一つ覚えみたいに何も考えずに「ただ周りが持ってるから買ってる」っていうイメージが付きまとったり(なんて保守的な考え!)、また、ただ顕示したいがために買ってるんだろう・・とか、「ブランド」で売れるんだったら企業も苦労ないよなあとか、なんかそんなネガティブなイメージです。

    まあ、僕も今たまたまグッチの財布使ってるんですが・・笑

    だから、この本だって、もし「こうすればブランド戦略はうまくいくっす!」とかあるいは「グッチっていいよね~はあと」みたいな(失礼ながら僕からすれば)アレみたいなことばっかり書いてあったら、もうその時点で読むのやめよう・・と思ってました。
    でもそんな本ではありませんでした。

    本書の特徴としては、「ブランド価値の定義は、したがって、無限の循環となる自己言及のプロセスとなりそうだ」(p99)といった文章からもわかるように、ブランドそのものを記号論などの、経営学の範囲を超えた、学際的な視点から捉えている点が挙げられます(当たり前っちゃあ当たり前なのかもしれませんが)。
    もちろん経営の視点もはずしていません。
    全体として、身近な例を出しつつも、言いたいことはとても抽象的で学術的です。
    まあ、でもそんなことよりも、何より著者の態度が終始一貫して誠実でかつクールだったところに好感を持ちました。
    それは特に第5章の「ブランドの命がけの跳躍」に現れていると思います(5、6章は特に面白い)。
    あと著者が妙なブランド信奉者じゃなくてよかったです。笑

    ブランドってそもそも何なの?と普段から懐疑的に感じている人や、逆にブランドを無批判に受け入れている人など、多くの人がブランドを考える上で参考になる、とても良い本だと思いました。
    (2007年09月11日)

  • ヴィトンやポッキー等を例にあげてブランドとはなんぞやを問う。分かりやすいし、ブランドの価値についての考え方がちょっと変わる。
    でもブランドとは結局なにかについてはあんまり明確な答えはなかったかな…

  • 全く知識がなくても読めた。
    「いかにブランドを構築するか」のノウハウを書いた本は多いけど、
    この本はブランドそのものを分かりやすく解説してくれてる気がする。

    構成がうまいのか、読み終わってだいぶ経ったけど結構記憶に残っている。

  • 実践的ではなく、研究的にブランドを捉えたもの。最終的に何が言いたかったのか、ブランドとは何であるのか、明確ではなかった。明確ではない、ということが結論といえば結論。

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