ポピュラー音楽の世紀 (岩波新書 新赤版 636)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306368

感想・レビュー・書評

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  • 10年以上前の本だが、最近のポピュラー音楽がなぜつまらなく、使い捨てにされているのかという問いに対するひとつの答えがここにある。
    本当は、音楽ってもっと身近で生活に密着してるものだったはずなのに…。

  • 中南米音楽の比重が高い反面、反米主義/反商業主義っぽい人なので、バランス的にどうなのか不安。「オーティスは真のソウルだが、モータウンは甘い音楽」という古くさい認識もどうかと思う。でも、面白かった。

  • 個人的に全然好きじゃない。
    学校の課題で読んだけど、気分悪かった。

  • 音楽が流通に乗るようになってからの歴史を追い、各地域のポピュラー音楽を網羅してくれている。タテ(時代)とヨコ(地域)の関係がつかみやすく、いい感じのガイドブックとして機能している。
    それにしてもこの人アメリカ嫌いすぎだろうと思った。ちょっと欧米かぶれてる位が日本人としての自然なメンタリティだと思うのだが(少なくとも音楽の趣味においては)。

    蛇足:あまりにも昔取った大学の講義と内容が似ているので焦る。遊園地化して久しい今どきの大学ではポピュラー音楽史の講義というものが設置されていることも珍しくなく、まぁ要するに自分以下の年代の人には「一般教養でありそうな内容」といえばピンとくるだろうという話です。


    300円。

  • ポピュラー音楽を商業主義が成立した上に成立する音楽と定義し、違う文化の混交と社会の下層であるゆえに受ける圧力によって生まれてくるという視点によって、世界的な上下構造に音楽を置いて描いている。

  • 1999ポップ音楽の批判的総括。アメリカ中心主義批判。商業主義批判。

  • 音楽評論家として著名な氏によるポピュラー音楽の歴史的概観書。

    それぞれの項目にほとんど行数が割けないため、説明が定義的にならず、さらっとした説明になっているのは特徴的。もともと、音楽ジャンルに関する包括的な解説を書いている本自体が珍しいので、そのような意味でも一読に値する。しかし、さらっとしすぎていて、「定義」のような解説を求めている人からすると物足りないように思われる。

    また、ポピュラー音楽の中に潜む民衆性を個人的見解として高く評価し、それに比して民衆的基盤を持たない一部の商品化された(ポピュラー)音楽に対し批判的なスタンスで臨み、それぞれのポピュラー音楽の誕生・変化を彼なりの切り口から体系的に描き出している。

    かなり重厚な内容を持ちつつ、それでいて易しく読める良書。しかし、あえて問題を挙げるなら、重厚な内容を新書サイズに纏めた為、それぞれの説明が少なく、他の箇所から推量したり、読者が意図を推測して理解する必要が生じている点か。

  • 第一人者が、いつもの毒舌は控えめに20世紀を代表する文化であるポピュラー音楽をざーっと俯瞰する本。特定のジャンルの愛好者には物足りないかもしれないが、ジャンル間の連続性や関連性の記述が、リスナーとしての耳を広げるのに役に立つ。

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