- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004306429
作品紹介・あらすじ
経済構造の大変革期の今こそ経営史に学ぼう。経営革命に取り憑かれた人々の夢と挫折。いつの時代も突出した個人が歴史を変えた。産業革命からシリコンバレーまでの技術と組織のイノベーションをたどり、二一世紀を展望する経営通史。経営者、ビジネスマン、企業家志望の学生必読。すべてはベンチャービジネスから始まった。
感想・レビュー・書評
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経営のイノベーションの歴史を、18世紀のイギリス、19世紀のアメリカ、戦後の日本、を中心に述べた本。発行は既に20数年前の本だが、歴史として読む分にはたいへんおもしろかった。
イギリスの産業革命が、織布と紡績の効率化競争により、どちらかが必ず供給不足となり、そのアンバランス解消が技術革新の動機となって進んでいく様がおもしろい。
アメリカのビッグ・ビジネス(鉄鋼王カーネギー、石油王ロックフェラー、金融王JPモルガン、鉄道、フォードとGM、デュポン)のダイナミクスは感心する。実業界を支える学問の世界の深さも素晴らしい。
1950年から、川崎製鉄初代社長の西山弥太郎氏が、川鉄千葉製鉄所を最新鋭の銑鋼一貫製鉄所として一挙に創り上げた話がしびれた。
資本金5億円の会社が163億円の設備投資計画をぶち上げて見せる、というのは、自分の目利き力に絶対の自信がないとやれないだろう。
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イギリス、アメリカ、日本におけるそれぞれの革命が起こった時期の動きが詳細に書いてありとても面白かった。
やはり、市場の流れは様々な人の努力により少しずつ生まれていっているということを再認識できた。
落ち込むことにより、課題解決的な目線による革命がこれまでは多かったが、今後は満たされた中での成長、革命を起こさないといけない。
どりょくのじきはひつようあ。
トヨタはすごい。
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経済史と経営史を学ぶこと。
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170405読了
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知識のインプット、気付き用として
・「新しいイノベーションが規制や既存勢力のらち外から生まれ出るのは、今も昔も変わらない。」(p.17)
・「産業の飛躍的な発達にとっては、二つの重要な要素…。一つは、産業自体がさまざまな工程あるいは部門から成り立っていて、その依存関係がお互いのペースを規定…。もう一つは、…技術自体もさまざまな構成要素から成り立っていて、それらのバランスをとろうとすることによって進歩が促進される…。」(p.20)
・「突出や逸脱を許さない平和的価値観が支配的になると、技術の進歩やダイナミズムは生まれない」(p.21)
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自動靴下編み機を作ったら靴下編み屋にボコボコにされる。そういうのを乗り越えて革新は続いていくのであります。たまにだるいけど面白い本であった。面白いすごい人はおるもんやね。
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今やアメリカに住んでも鉄道の恩恵を感じることはないけれども、実はアメリカの会社組織にこそ鉄道組織の真髄が受け継がれていた!そしてそれを乗り越える日本のジャストインタイム生産システム、シリコンバレーモデルによるアメリカの巻き返し。次のパラダイムシフトを起こすのは誰だ?研究室に閉じこもっていないで、社会でチャレンジしたくなる本。
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久しぶりに堅い本を読み返してみた。
イギリスの産業革命に始まった企業組織。
その近代企業を経営していくために行われた多くの試みと失敗を順を追って解説していく。この中で、生産・製品技術が進化することで組織そのものが進化し、新たな経営技術を編み出していく必要が生じる。
この経営技術と製品技術の進化の過程を追いかけていく1冊。
この本は数年前に会社から指定されて、渋々という感じで読んだのだが、改めて(自主的に)読み返してみると、現代の会社組織がなぜこのようになっているのかがよくわかる。