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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004306535
みんなの感想まとめ
夢の解釈に関する深い考察が展開されており、著者の臨床経験を基にした八つのテーマが取り上げられています。夢分析の世界は多くの人にとって魅力的であり、無意識の欲望と結びつける楽しさがある一方で、その真偽は...
感想・レビュー・書評
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著者自身の臨床経験にもとづいて、八つのテーマにかんする夢の解釈のしかたと、そのことが投げかける人間のありかたにかんする問いかけについて考察をおこなっている本です。
巷間「夢分析」ないし「夢判断」についての言説はあふれており、特定の対象と意味を直接的に結びつけることで無意識の欲望について推測するたのしみは、多くのひとに共有されているようですが、いうまでもなくその真偽はまったくあいまいです。本書における夢の解釈そのものは、すくなくとも素人目にはそれらと大差はないように感じられるものもすくなくありません。その一方で、夢という不思議な現象と、それにかかわっていくときのわれわれ自身の態度のあいだに形成される円環的な構造について、著者は随所で興味深い議論をおこなっており、その点については興味深く読むことができました。
われわれは夢から目覚めるときに、夢にピリオドを打って現実から区別することで、夢について語ることができるようになります。しかしそのとき、夢はそれ自身のうちに語られるべき内容をもつものとして把握されています。このことは、ラカンの思想における象徴界への参入に等しいできごとということができます。
さらにわれわれは、「夢から目覚めた」という夢を見ることもあります。著者は、「夢を見たということを誰かに話しているということを、夢に見た、ということを、誰かに話しているということを、また夢に見た、ということを……」という、はてしなくくり返される可能性について語ったあと、「夢:覚醒=この世:あの世」という比例式を示し、まさにこのことが象徴界に参入したわれわれ自身のありかたに対する問いかけになっていることを明らかにしています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はじめての分野だったので、なかなか理解が追いつかなかった。フロイトの著作を読んでいないため、夢の解釈について何もわからなかった。なんでその夢がそう解釈されるのか、ものすごく唐突でミステリ小説を読んでいるようだった。夢の解釈はとても哲学的。少し勉強し直したらまた読みたい。
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数々の夢の実例や夢判断で有名なフロイトなども引用しながら、夢の背景にあるものを分析している。哲学書のような文体が多くて読むのに難儀した。
夢の実例の記述は面白い。よくぞここまで詳細に文章に起こせたものだと感心する。シュールなほど訳がわからない展開な上に、目が覚めればすぐに忘れてしまうものをよく再現している。映画「君の名は。」では、この「夢から醒めたら徐々に忘れてしまう」のをうまく設定として使っていた。
自身の経験からは、その時の精神状態によって夢の内容が連動することはある。特に、なにかに追いたてられたり精神的に疲れている時にはそれがよく出てくる。
最近テレビ番組で俳優の古田新太が「役者あるある」として「舞台の初日で幕開き直前なのに台詞が入ってない」という夢を役者は必ず見ると言っていた。昔演劇をやってた私も、演劇から10年以上遠ざかっているのにいまだにこの夢を見るのは困ったものだ。 -
科学的な内容かと思ったら哲学的な一冊だった。
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つ、つまんなかった…新宮先生すみません(面識はありません)
日本の精神分析の方の本を読んで感じる、なんとも言えない「思い込みの強さ」「説明しなくてもいいと思っている傲慢さ」、それらの醸し出す「一人よがり」、さらには「そんな自分に酔っている」感じを強烈に受け取って、読むのが苦痛だった…
たとえば。「妊娠は我々にとってはもはや謎ではないようにみえながら、実は幼児としての我々にとってそうであったと同じように、やはり謎のままである」という一文がある(p. 64)。
…はぁ?って感じである。
「妊娠は我々にとってもはや謎ではないように」見える????そんなこと言う女性は1人もいないんじゃないか????それを、この、妊娠を経験したこともなく、一生経験することもない、50歳(出版当時)のおじさんが、当然の前提として言い切っていることの傲慢さ。
キッモーーーーーーーーである。
「我々」って誰よ?「見える」ってあなただけなんじゃ?
これが、「妊娠の生物学的メカニズムは知識として誰でも理解できるが、そのプロセス、妊娠するということは、体験したとしても依然『わかった』とは言い切れぬ謎である」とか書いてあるならわかる。充分理解できるし共感できる。だけど、なぜこのおじさんが「妊娠はもはや謎ではないように見える」と言い切っているのか?そのことの意味は??それらは、なーーーーーーんにも説明されてない。なのに勝手に「我々」とか「もはや」とか「見えるが」とか言ってくる。
見えねーし!
妊娠は最初から謎だし!
ここの取り出したところはまだこの一文があることで説明されてる方で、他はもっと説明されてない。
「夢に出てくる3は男性性だ。4は結婚だ。なぜならフロイトがそう言ってるからだ」(そうは書いてないけど、そうとしか読めない)。そして「ほーらごらん」とばかりに、学生にレポート提出させた夢を一字一句書き写して(この辺も、倫理的に大変疑問。少なくとも臨床ではこういう無神経さは袋叩きにされる)「この3は男性を指しているのだ」「4は結婚を意味していることが明らかだ」って…
もうそういう前提でしか扱ってないんだから、なんの論拠にもなってないし、全然共感できない。
「女は男の肋骨から作られている!なぜならそう聖書に書いてあるからだ!」というのと同じだよね。
これは単なる信仰にしか過ぎない。
自分が信じるのはいいけど、聖書に書いてあるからそれが真実で当たり前だ、という態度で他人を判断したり、それを得意げに頒布してるってどうなのよ。あ、それが宗教か。
そして、あなたがその人の夢を、そのように決めつけたからと言ってなんなのか。それがどのようにその人自身の人生を豊かにするのか。
単に、自分の理論を正当化するために他人の夢を利用しただけなんじゃない???
としか思えなくて、さっむーーーーーーーーーーとなる散々な読書体験だった(あくまでも私にとっては)。
あーもう、こういうの読むとほんとフロイト派が嫌いになる。
世界の素晴らしいフロイディアン、違うんだーというのを見せて欲しい…
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夢分析の一端を理解できた
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象徴、類型夢、ファルス。。。
読んでは前に返り、前に返っては読み。。の繰り返しで、私には難しく、理解ができなかった。。
唯一、空を飛ぶ夢が納得いったくらい。。
いつか、再読したら理解できるだろうか?
今は全くダメだった。。 -
人間50年下天の内にくらぶれば、夢現のごとくなりにけり
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夢って不思議…。そして、夢について書かれた本も不思議。夢を分析する本は何冊か読んだけど、どれも独特な文章だと思う。なんというか、理屈がしっかりあるようで、ないような…。でも、妙に説得力があって。
夢の分析は、経験を積み重ねた上での直感が大切な気がする。 -
ラカンの精神分析に続きこの著者の著書は二冊目。ラカンのほうを先に読んでおいたおかげでどのあたりがラカンなのかは少しつかめたような気もするが、本著においては「ラカン」という単語がまるで出てこないものだから、そういう意味では本著は不親切なのかもしれない。とはいえ、ラカンは「フロイトに還れ」と唱えたわけなので、新宮からすれば、ラカンはフロイトの発展型なのかもしれないが。本著で主張されるのは、まずは「言語」の重要性。われわれは言語なくしては、物事を伝えられはしない。確かに身体言語のようなものもあるかもしれないが、しかし、いわゆる狭義の言語がなくしてはわれわれは、身体言語の「解釈」すらできないわけで、言語というものはわれわれの誕生を意味する。そして、言語がなかった時代というのは、その言語を獲得した=物心ついた頃から逆算した時代でしかなく、ある意味、生きていなかった時代にあたるのである。言い換えれば、われわれは二度誕生するのである。
と、言語の重要性から入り、次いで、夢の中における「自己」へと本著は舵をとっていくこととなる。夢の中には、さまざまな人々が登場してくるが、われわれは、そこで誰かを注視することになる。その誰かとは、自分なのである。だが、夢の中ではその誰かが自分以外の別の人へと投影されていることもある。そして、その自分を見つめている誰かすらも自分ではない誰かの視点にかわっているかもしれない。だが、これはわれわれは常に自分以外の誰かに注視されており、そうやってわれわれの自我は生まれてきたのであり、われわれが自らを客観的に眺めるということは、つまり第三者になって自分を眺めているということにあたるのだろう。そこから、類型夢や象徴(木=女性、水=誕生、蟲=妊娠、3=ファルス、4=結婚、5=性行為など)へと論が展開される。しかし、これはあくまで夢を解釈するための、道しるべのようなものにすぎない。フロイトはここで「性」を頻繁に扱いそれが批判されもするけれど、しかし、性がまったく出てこないならばそれもそれで不審がらねばならない。われわれは「性」に縛られているからである。それは間違いがないはずだ。また、夢の構造にも迫っていくこととなる。ひとつの夢で同様な構造が反復されていたり、あるいは対象性が見受けられたり、そういったものが解釈の手がかりともなるということが明示される。最終的に新宮は、われわれはもともと夢を生きているのではないか?といった考えを提示する。夢が最初にあり、夢がが「この世」であり、われわれは夢から醒めるとき=夢において死ぬのである。だから、夢から醒めた世界=現実=「あの世」であり、そのあの世において、この世であった夢について語ることにより、あの世はこの世へと変わってゆく。その途上で生み出されたものが「神話」であり、そのために必要であった道具こそが「言語」であったのではなかろうか?と。そして、無意識こそがわれわれの主体であり、無意識とはすなわち「夢」である。それゆえに、われわれにとって夢こそが実は現実を創出しうるもの、いや、そもそも、夢こそが現実だったのである。この、だった、というのが味噌なんだろうけれどね。たださ、夢の内容だけ書かれても、明らかに一定数の人は胡散臭いと感じるだろうね。もっと、その人の情報みたいなのを載せてくれないと、読みながら自分で解釈することも相当難しいし、無理があるし、けれど、ある程度の情報があった上での解釈ならばそれは信憑性があるだろうわけでさ、そのあたりがなんとかなれば夢分析ももう少し評価されうるだろう。 -
なんかうさんくさい。
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空を飛ぶ夢
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難解すぎるのでツン読。
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夢の役割をわかりやすく解説した本。
特に夢解きの例題は、幾つかある夢の構造解釈に繋がっており、
いわゆる辞典の象徴の解釈だけでは
見落としがちな夢の構造を教えてくれる。
夢は、本当は、ずっと私たちを睡眠の中に引きずり込んで
眠らせておきたいので、ずっと眠らせるために、
性欲を解消させるような象徴を登場させる機能をもっているとか
(性欲などの欲望はなかったことにしたい)、数の意味などの
お話もあり、なんとなく映画『マトリックス』は
夢の世界がベースになっているよくできたストーリーだな
と今更ながら納得しました。 -
新宮先生の本。
夢の象徴解釈の話とか、エディプスのトリアス・数字の話とかがなされている。
最後の方は夢とあの世とかの話になってて、ちょっとびっくりした。
「日本語は入れ子構造」の話も出てた。 -
フロイトの夢判断にかぶるような基本的な本を読んだ後なので、すごく理解が深まった。とはいえ、これはあくまで著者の論であり、フロイトの論をさらに発展させ応用したものであって、フロイトについて言及しているのではない。
神話は夢から作られた可能性があることや、夢の中に出てくるものの意味など、具体例と共にわかりやすく説明されていて、すごく面白かった。
印象的な夢は、何か意味があることなんだと捉えてみると自分をより一層理解できることができるだろう。
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