マンション―安全と保全のために (岩波新書)

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  • 岩波書店 (2000年2月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306566

作品紹介

国内で四〇〇万戸に達しようとしているマンション。その増加にあわせてトラブルの数もうなぎ上りだ。基礎の劣化、水漏れ、騒音、ペット、修繕積立金不足…。さらに大規模修繕や防災対策、建替えの効果的な実施は。これらの問題をどう解決・予防していくのか、居住者個人と管理組合の役割に分けて、なすべきことを的格にしめす。

マンション―安全と保全のために (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 街に増え続けるマンション。
    分譲マンションは、一棟の建物を複数の世帯で所有するという特殊な形態をとるために、その保守(メンテナンスや修繕工事、計画づくり)を円滑に行うことを目的として全所有者からなる「管理組合」を設置することが義務付けられています。

    本書は、その「管理組合の独立」のための手引書となっています。
    賃貸であれば、居住者はある意味でお客様状態なので、建物の問題についてはそれを所有または管理を行う主体(大家さんや管理会社など)の責任を求めさえすればよく、良くも悪くも他人任せで快適な生活が可能でしょう。
    「廊下の電気が点かないんだけど」「トイレが故障したんだけど」というように。
    一方、分譲形式の集合住宅では、その建物が引き渡された後は、“売り逃げ”とも言われる分譲会社が責任を負うことはありません。(瑕疵補修という、一定期間のみ責任を問う制度はありますが)
    建物上の問題については、その建物の区分所有者である居住者が対応していくしかないわけです。

    しかし、戸建てのように一戸単位で生産が行われ、建主(将来の居住者)も一定の提案・企画が求められるものと異なり、分譲マンションは家具以外の何もかもが整えられた状態で居住者のものとなります。
    それゆえに居住者の意識は戸建てのそれとは異なり、「都市に住むからには近所付き合いなどの面倒なことは避けたい」という意識と相乗効果が生まれ、受動的な住み方となってしまうわけです。

    管理組合という制度が法律上担保されているわけですが、その実は一般的な自治会・町内会と同様に、役員は居住者の輪番でまわされることが多く、その年その年をつつがなく終えることが組合の至上命題となります。
    その結果、分譲会社の初期の施工不良が見抜けなかったり、引渡し後も管理会社任せ、言いなりの管理組合ができてしまうわけです。

    本書は、分譲形式の集合住宅を真に居住者のものとし、自立していくためのノウハウとそれによるメリットが紹介されています。
    2000年の書籍で、法律事情が変化している可能性もありますが、マンション居住者には是非読んでもらいたい本と言えるでしょう。

    それに関わらず点数が3にとどまっているのは、専門性が高い上に写真が少なく、難解であることです。
    変に噛み砕きすぎて内容が軽くなるよりは、よいのですけどね。

  • 1章から4章をコンクリートの専門家小林一輔が、5章から7章を実際にマンションの修繕工事などに関わってきた藤木良明が担当している。前半はマンションに起こりうる物理的な問題や住民間の問題についてとりまとめ、またマンションに関わる法律についてふれている。後半ではマンションの修繕、改修、改築などに際して注意すべき点がわかりやすくまとめられている。住民側の目線として、管理組合はただ面倒くさくよくわからない団体であったものが、この本を読んでその重要性をよく理解できた。法律などに関しては最新の情報ではないものの、マンション購入などを考える際にもう一度読もうと思える本。

  • 【資料ID】15511
    【分類】365.35/Ko12

  • [ 内容 ]
    国内で四〇〇万戸に達しようとしているマンション。
    その増加にあわせてトラブルの数もうなぎ上りだ。
    基礎の劣化、水漏れ、騒音、ペット、修繕積立金不足…。
    さらに大規模修繕や防災対策、建替えの効果的な実施は。
    これらの問題をどう解決・予防していくのか、居住者個人と管理組合の役割に分けて、なすべきことを的格にしめす。

    [ 目次 ]
    1 いま、マンションで
    2 欠陥問題と対策
    3 マンションの法律
    4 管理組合の役割
    5 大規模修繕工事の進め方
    6 さまざまな保全工事
    7 マンション再生をめぐって

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 出版社/著者からの内容紹介
    国内で400万戸に達しようとしているマンション.その増加にあわせてトラブルの数もうなぎ上りだ.基礎の劣化,水漏れ,騒音,ペット,修繕積立金不足….さらに大規模修繕や防災対策,建替えの効果的な実施は.これらの問題をどう解決・予防していくのか,居住者個人と管理組合の役割に分けてすべきことを的確にしめす.


    内容(「BOOK」データベースより)
    国内で四〇〇万戸に達しようとしているマンション。その増加にあわせてトラブルの数もうなぎ上りだ。基礎の劣化、水漏れ、騒音、ペット、修繕積立金不足…。さらに大規模修繕や防災対策、建替えの効果的な実施は。これらの問題をどう解決・予防していくのか、居住者個人と管理組合の役割に分けて、なすべきことを的格にしめす。

    目次
    1 いま、マンションで
    2 欠陥問題と対策
    3 マンションの法律
    4 管理組合の役割
    5 大規模修繕工事の進め方
    6 さまざまな保全工事
    7 マンション再生をめぐって

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