経済刑法 (岩波新書 新赤版 670)

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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306702

感想・レビュー・書評

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  • 20年前の本であるので、2000年以降の企業犯罪等は書かれていないが、それでも経済刑法の考え方を知るには参考になった。「経済刑法」といっても、刑法典を基本としつつ、それだけではうまく対処できないときに、個別法をその都度制定・改正していく様がよく分かった。戦後まもなく起きていた犯罪に比べて、最近の消費者関連の犯罪では対象規模・被害額が大きくなっているようにも感じた。これは、通信手段の高度化がその一因となっているのかもしれない。最後に、行政規制・民事的規律が経済犯罪を抑止するためにも重要であることが分かった。

  •  経済刑法の第一人者であった著者による概説書。一般読書向けとはいえ、刑法の基礎知識がある程度必要な個所もある。また、テキストとして使用されることも意識されているためか、前半から中盤は、事実の羅列でかなり退屈である。終盤にかけて、著者の見解も示され、特に企業のトップの責任追及強化の提言は現在の観点からは慧眼といえる。    本書が出てから20年が経過したので、常に変動する経済とその法規制を考えるとすでに「古典」であるが、戦後から2000年代までの経済刑法をざっと振り返るには便利。

  • はてなモノリス バーコード読めず。規制緩和と消費者保護、重要な課題です

  • マネーロンダリング、インサイダー取引、訪問犯罪についての罪など具体的な牽連一剤犯罪の性質などについて解説しているし証券等監視委員会の説明や金融庁がどういう手続きによって行政処分するのか、監視委員会職員が検察庁に告発するときの手続きも説明されている。

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