メディア・リテラシー 世界の現場から (岩波新書)

  • 岩波書店 (2000年7月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004306801

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

メディアリテラシーの重要性とその教育に関する具体的な取り組みが紹介されており、特に「能動的メディアリテラシー」という視点が新鮮です。著者は、イギリスやカナダ、アメリカの事例を通じて、メディアを利用する...

感想・レビュー・書評

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  • イギリス、カナダ、アメリカにおける具体的な取り組みを紹介しながらメディアリテラシー教育について筆者の考えが述べられている。メディアリテラシー、と聞くとどうしてもリスクを回避する、というイメージが強かったが、言うなれば「能動的メディアリテラシー」とでもいうような、作り手側を体験し、知る取り組みがおもしろかった。各国ではメディアへの働きかけも活発なようだ。2000年に出版された書籍だが、今の日本でも十分通用する。

  • 2回目読破目標のため積読登録中です(^^)

  • メディアリテラシーの古典ですね。ツールが変わっても大事なことはかわらないことを教えられる。定期的に読み直して批判的、ニュートラルな視点を保ち続けたい。

  • メディア・リテラシーという言葉は単にパソコン、TVなどを有効に活用する能力だと思っておりました。冒頭からその常識を覆されました。「メディアが形作る「現実」を批判的(クリティカル)に読み取るとともに、メディアを使って表現していく能力」「メディアの特性や社会的な意味を理解し、メディアが送り出す情報を『構成されたもの」として建設的に「批判」するとともに、自らの考えなどをメディアを使って表現し、社会に向けて効果的にコミュニケーションをはかることでメディア社会と積極的に付き合うための総合的な能力」だとのこと。各国のメディア教育を紹介する中で、カナダのオンタリオの高校生にセクシーなコーヒー会社のCMを見せて、その意味を考えさせる授業の例が書かれており、興味深かったです。「批判的に」とは必ずしも否定するマイナスの意味ではなく、客観的に考えることができる能力だということがいえると思います。

  • 12年前の本ですが、時間とともにメディアリテラシーの必要性が高くなると思います。

    日本では、メディアリテラシーというとまだまだ大学教育学部の講義ですが、本書のように小中高の学生に早く取り入れてもらいたいと思います。

    日本でも以前に、自分がポケモンだと思い込んで飛び込んだ少年や、ネットゲームに何万円も課金した子供、ネット上の悪口いじめなど、メディアが子供に悪影響と認知されやすくなっています。

    アメリカやイギリス、カナダではそれらから、子供が自分の身を守るために、逆にうまくメディアを利用するためのメディアリテラシーです。

    この香水の広告はレイプを冗長するからやめてくれ
    このCMは何を売って何のイメージを植え付けようとしているか
    ブラックの暴力記事が際立ってかかれすぎている
    編集のしかた一つでニュースのイメージが変わる

    これを言える日本の子供がどれぐらい言えるでしょうか?

    本書は教育の立場、子供の立場、メディアの立場などさまざまなアプローチが書かれてよかったです。

    メディアリテラシーがもっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「メディアリテラシーがもっと多くの人に」
      子どもに教えるコトの出来る先生が、殆ど居ないんじゃないですか?
      「メディアリテラシーがもっと多くの人に」
      子どもに教えるコトの出来る先生が、殆ど居ないんじゃないですか?
      2012/10/17
  • アメリカ、カナダなどの教育現場から、多様なメディアからの様々な情報を正しく評価するためのメディアリテラシー教育を紹介する。

  • 100813 by朝日夕刊
    公正と正確の観点、watch dog 「フェア」
    ---
    100917till12p
    ⅰ ニュースは現実を真っ直ぐすべて伝えているか
    ⅴ-ⅵ メディアリテラシー
    009 メディアリテラシー
    ---
    3, 6, 7,

  • 2000年に出版されたのでやや古いが、内容は極めて新鮮な、文字通りメディア教育の観点からみた「メディアリテラシー」についての本。現場レポートというだけあって、イギリス、カナダ、アメリカのその当時の様子がつぶさにみてとれる。「教育論」の観点からは、ぜひとりあげるべき。

    ・メディアのコンテンツをとりあげ、分析、評価すること
    ・実際に制作する立場として、どう表現されたコンテンツが取捨選択されるかを見極めること

    などが、初期的なポイントのようだ。

    大前提としては、
    ・一つの真実などないこと
    ・多元的「現実」を製作側が一定の主観にもとづいて伝えていること
    を踏まえてどうメディアに対処するかという視点が大切なのは、どこも変わらないようだ。

    イギリス:根づくメディア教育
    ・メディエデュケーション
    ・国語の延長線上。中等教育で独立の科目
    ・大学研究者と英国映画協会主導

    カナダ:ユニークな実践
    ・メディアリテラシー
    ・国語のカリキュラムにとりいれ
    ・トロント大学のマクルーハン「メディアはメッセージ」
    ・AML

    アメリカ:草の根メディア活動
    ・こどもジャーナリスト
    ・RMMW
    ・PRウオッチ
    ・パーセプション・マネジメント
    ・CM分析番組

    デジタル時代のマルチメディア・リテラシー
    ・ピクチャー・パワー

  • 2019年7月22日購入。
    2020年12月16日読了。

  • 高校のとき、国語の指定図書で購入したのですが、そのころは真剣に読むことなく… 卒業し、数年たってからようやく興味がでて、読みました。
    高校時代にちゃんと読んでおけばよかったと、内心後悔しています。ただ、あの頃読んでいたからといって理解できていたかどうか…

    メディアは誰が、誰に向けて、どういうメッセージを伝えたくて作り出しているのか。
    ニュースの報道は真実ではあるが、別の真実はあるのか。そもそも、事実は何なのか。
    情報が溢れて、子供のみならず大人ですからなにが正しくてなにが間違っているのか判断するのが難しい今の時代に、メディアリテラシーの育成を進めない今の教育現場には疑問が残ります。
    クリティカルな目を持つ人間を、増やしたくないという政府のねらいなのでは?と邪推してしまいたくなるほどです。
    情報に踊らされず、常に懐疑心をもちつつ、自分が正しいと思える情報を取捨選択し、それを人に押し付けるのではなく、相手の正しさも尊重しながら、柔軟に適応していける、そんな力が必要なのかもしれません。

  • メディアリテラシーは、アメリカの教育でも取り入れられている。
    アメリカのメディア事例、とりくみ

  • 私の探し求めたメデイアリテラシーではなかった。海外のメデイア授業の実践例。学習指導要領に凝りかためられた日本には合わないだろうな。インター教員に、なったらもう一度読みたい

  • 361.45 / メディアリテラシー / マスメディア /

  • 図書館で借りた他の本と貸し出し時期が重なり、ゆっくり丁寧に読むには骨の折れる本だったこともあり、後半は飛ばし読みで返却。
    きちんと読んだことにはならないので自分としてはカウントしない。
    内容は悪くなかった。

    追記:「未設定」があまりに増えてきてしまったので、読み終わってないけど「読み終わった」に登録変更。
    タグに「飛ばし読み」を新たに作り、区別することとする。2020/12/20

  • 2000年当時のアメリカ、イギリス、カナダのメディア・リテラシーの報告。
    小学生から「メディア」を「国語」(の一部)として学ばせる、実際に番組を作らせてみる、なんて授業が日本でも当たり前になるのはどれだけ先のことなんだろう。

    メディア・リテラシーについて卒論を書く人はぜひ一読を。

  • 12年前でこれか。。。
    日本はちょっとのんびりしすぎではないでしょうか、消費者としては世界一厳しいって言うんだからメディアに対しても同じくらいガンガン行けばいいのにと思う。
    そんなだから読売がバカなネタに飛びついたりするんだ。

  • メディア・リテラシーの入門書。
    大学に入る前に読んでおくべきだった。


    メディア・リテラシーとは、メディアが形作る「現実」を批判的に読み解き、メディアを使って表現していく能力をいう。
    イギリス・カナダ・アメリカのメディア・リテラシー教育の事例を紹介して、その可能性を探っている。

    しかし、日本ではこの教育が遅れてるなぁ・・。。

    高校生にうちに読むといいかもしれない。

  • 世界中で行われている、「メディア・リテラシー(メディアについて理解するための学習)」についての取り組みを紹介している1冊。
    筆者がメディア・リテラシーの取り組みが盛んな地域に実際に赴き、その様子をレポートしている。

    情報というのは、全てが事実というわけではなく、常にある一定の文脈に照らし合わせて伝えられる。
    「今流行の○○は~…」なんてニュースも、「どこで流行なのか」「なんでその流行を取り上げたのか」「そのニュースに利害を受ける人は誰か」を考えるだけで、大きく受け取り方が変わってしまう。

    なんとなーく感覚としては理解していても、やはり子供の頃からメディア・リテラシーを学ぶ人間と、そうでない人間の間には、大きな情報格差が生まれてしまうだろう。
    そういう意味では、海外(特にイギリス、カナダ)で行われている積極的な「メディア・リテラシー」についての取り組みは、素晴らしいものだと思う。

    しかし、この本でもチラッと触れてはいるが、決してこの取り組みが主流ではないこと、思想的な影響が大きいこと、教える側に高いレベルが求められること、という問題点も、数多く存在する。
    また、本全体を通して「レポート」的な内容になっているため、単純に読み飽きてしまう。

    できればもう少し分析的な内容が欲しかったし、メディア・リテラシーについて語る本ならば、最後に「この本も私の視点から見た内容なので、決して鵜呑みにはしないように~」くらいの余裕があってもよかったんじゃないかなーと、差し出がましくはあるが、思った。

  • (「BOOK」データベースより)
    人生の大半をメディアとともに過ごすとされる現代生活。報道の客観性や公正さ、暴力表現の影響などが議論になっている今、メディアのあり方を具体的に解読していくことの意味とその可能性とは何か。各国で広がっている実践を丹念に取材し、教育現場での工夫や反応、メディアを監視する市民団体の活動などを報告、情報社会の今後を考える。

  • 情報を批判的(クリティカル)に見ることは以前から大切なことだと思っていましたし、そういった本などを今までも積極的に読んできました。

    この本はその中でも(内容が少し以前のことであるということを除けば)非常にリアリティのある本であると思います。

    あくまで報道≠事実であるという現実をあまりにも理解できていない人が多い気がする今日この頃です。

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