国定忠治 (岩波新書 新赤版 685)

著者 :
  • 岩波書店
3.23
  • (0)
  • (4)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 53
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004306856

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 幕末の関東を騒がせた無法者・国定忠治こと本名・長岡忠次郎の人気の秘密。幕府に対する抵抗者のイメージと、義理人情に厚く気の毒な父娘を救った話、そして処刑を自らの役割とさえ感じて潔く磔刑を受けた150年前の最期。お上である明治政府との調和を保ちハッピーエンドに終わった清水次郎長より遥に劇的な生涯です。明治時代に英雄に祭り上げられ、脚色された可能性があるにしろ、日本の水滸伝ともいうべき魅力的なアウトロー忠治とその仲間たち、そして正妻の鶴、妾の町と徳でした。150年前の現実なのですね。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1940年静岡県生まれ。国立歴史民俗博物館名誉教授。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。群馬大学教育学部教授、国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授を歴任。文学博士。専門は近世教育・社会史、アウトロー研究。著書に、『日本民衆教育史研究』(未来社)、『国定忠治の時代』(ちくま文庫)、『江戸の教育力』(ちくま新書)、『江戸の訴訟』『清水次郎長』『一茶の相続争い』(岩波新書)、『清水次郎長と幕末維新』(岩波書店)、他多数。

「2020年 『江戸のコレラ騒動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋敏の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
遠藤 周作
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×