- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004306863
作品紹介・あらすじ
小学校低学年で急速に広がり出した学級崩壊、キレて凶悪事件を引き起こす十代の少年たち、いじめ、引きこもり、幼児虐待、援助交際、不登校…。いま、子どもの世界では、何が起きているのか。危機の実像とそれをもたらした背景を丹念に解明し、子育てと教育を再生させる考え方と実践例を提示。従来の学校観や子育て観の転換を迫る。
感想・レビュー・書評
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子どもに起きている変化について。
尾木さんの目線は優しいけれど厳しい。
時代が変わったのだから、教育の在り方も変わるべき。
教育そのものの危機にも言及しています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/491971 -
大学の教員免許取得講座のテキスト。可もなく不可もなし。
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尾木さんらしい。良いです。
//破棄 -
立ち読みして、尾木ママの意見わかりやすい!と思って買った本。
だいぶ時間かかってしまったけど。
内容の幅が広く、これ1冊である程度の学校の現状・子どもの現状が理解できる。
いじめ、学級崩壊、地域や家庭の教育力、今後の学校の在り方…
学校は閉鎖されすぎている空間だからこそ、地域の風・民間の風を入れないといけないな。 -
教育を学び始めたばかりの私にとって、読みやすく充実した内容。現状→背景→解決策って流れでした。
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小学校で全く授業が成り立たない学級崩壊、「普通」の子がすぐに「キレ」てしまう現象。いじめ、そして増え続ける不登校。大人による子供の”新しい虐待”も増えている。親も教師もどう対処してよいか分からない中、この本では、子供に寄り添う子育てと教育のしかたを子供の自主性を重んじながら示している本です。
【志學館大学】ニックネーム:宗滉 -
テレビで「17歳事件」が騒がれていた頃、私はちょうどその年代でした。大人たちがキレる子どもを "得体の知れない危険なもの" のように見ていたような印象をその頃の私は受けました。事実、それはわからないではないのだけど、私には犯罪を犯した彼らに共感するような気持ちもありました。その背景には、学校や社会、大人への不信感や失望感があったような気がします。
企業人間と言われ頑張ってきた人たちのリストラは、学校の成績評価体制に対しての疑問を投げかけました。高学歴は高収入を約束する、という価値観が崩れたのです。勉強を楽しいと思いながらしている子どもがどれだけいるでしょうか。それを考えれば、「教える」ことから「学ぶ」ことへの方向転換を提示するこの本のあり方には賛同できるけれど、一筋縄にはいかないようにも思います。それでも、AO入試や総合学習時間の導入などにより、子どもたちが進みたい道を考えることができる社会に近づいている気がします。
今日本は、利害中心の考えを捨てることが大切なのではないでしょうか。危機を脱出するための方法として提示されていたものの中でも、子どもに自己決定権の機会を、親と子のパートナーシップを、というのに深く同意します。学校のあり方はまだまだ模索中のようだけど、いい方向に進んでいっているのを感じられる気がします。大人が子どものために動いてくれてるというのは、子どもからすれば案外嬉しいものです。