未来への記憶―自伝の試み〈下〉 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004307082

感想・レビュー・書評

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  • 読んでよかったです。

    河合隼雄先生の本は、読める時には「すっと入ってくる」けれど、そうでない時には全く入ってきません。
    その意味で、今がこの本を読む時であったのだろうと思います。

    ユング研究所のエピソードは興味深く、わくわくしながら読み進めました。
    学ぶこと、教えること、資格を取ること、トレーニングを受けることなど、私が今まで抵抗があって向き合えなかったものごとについても、すんなり入ってきました。

    ああ、学びたい。

    そして、文化の違い、考え方の違いについての捉え方の豊かさに、心惹かれました。

    臨床心理学への関心は、膨らんだりしぼんだりを繰り返しているのですが、河合隼雄先生の本を読むと、やはり興味が膨らみます。

    ああ、やはり学びたいな。

  • こんなおもしろい本は久しぶりに読みました。どれくらいおもしろいかというと、ちょっとでも時間があれば先を読み進みたいのだけど、終わりが近づくにつれて、終わらないで、もっと続いてほしい、と思えるのです。こんな経験をしたのは今までにそう多くはない。著者は日本ではじめてユング派のカウンセラーとしての資格を取った人で、箱庭療法をはじめ、臨床心理学の新しい道を日本にもたらした人です。本書では、その著者が、幼いころからスイスのユング研究所へ留学するところまでの話が語られています。自分はコンプレックスの固まりだとおっしゃっていますが、この話を読んでいくと、本当にいろいろな人と出会い、うまい具合に自然に導かれて、自分にもっともあった職業へと向かわれているように感じます。何と強運の持ち主か。うらやましい。何となく今の自分は本当の自分ではないように思うことはないですか。いつになったら本当の自分を見出せるのだろう。最後までしっくり行かないまま逝ってしまうのだろうか。それが、良くないことなのかどうかは分かりません。でも、ピタッと来る自分を見つけ出せた人は本当に幸せだと思います。ところで、この自伝を僕は本当に楽しく読ませてもらいました。最近、自分史を書くのが流行っています。僕自身、「サンダルウッド物語」「六花伝説」「東京一人暮らし」と書いてきました。他人の伝記というのは、その人が有名人で、その人の他の著書などを読んでいるからおもしろいのでしょうか。それとも全く知らない人の伝記でもおもしろいのでしょうか。自分の書いたものをおもしろいといってくれる人がいます。でもそれはたぶん僕のことを少し知っている人が読んで、実際の僕と自分史の中の僕にギャップがあるからおもしろいのだと思います。僕のことを全く知らない人が、それを読んでどう思うのか。まず、最初から読んでくれないでしょうけど。ただ、有名人の伝記でも、ドラマティックでなければおもしろくないでしょうね。そういう意味ではこの河合隼雄さん、本当にドラマティックな人生を歩んでいます。ぜひ読んでみて下さい。この中から、きっと自分の生き方のヒントが見つかるでしょう。

  • 上巻を読み終えてから、すぐにでも書店へ走り出したいのをなんとか制止し、積読状態の本を手に取っていたのだが、先生に「今読みたいと思った本を手に取ることのほうが良い。他の本なんでいくらでも後から読めるじゃない。」と言われたことが切欠で、すぐに買いに行った。
    下巻の話は彼がユング派となる切っ掛けとなったアメリカ留学からスタートする。アメリカと日本の大学の違いや文化差を通して、彼の以後の人生観が様々と変化していく。恩師との出会いからスイスのユング研究所を紹介され、とんとん拍子に話は進み、彼はついにユング研究所へ足を踏み入れる。ここからは是非とも読んでいただきたい。研究所の話や、アメリカでの逸話、その他家族との交流や、カウンセリングの話、それに舞踏家の話など…独特の関西訛りが入った軟らかな書き出しが読み手をぐいぐいと引き込んでいってくれる。河合隼雄氏が日本でユング派の第一人者として歩む道のりが、私の人生観をも見直す切っ掛けをつくってくれた。「周りに惑わされず、自分が生きる道を考えればそれでえぇんじゃないですか。」
    読了後、時は決して速くも遅くもないことを教えてくれた気がする。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4004307082
    ── 河合 隼雄《未来への記憶〈下〉自伝の試み 20010119 岩波新書》
     

  • 09106

    07/02

  • 2008.05.02読了

  • 軽〜く書かれているけれど、実際にはもっと深い深いいろんなことがあったのでしょう。賢いだけでなく、謙遜な人なんだろうなと想像する本。6 Nov 2006

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