ゲランドの塩物語 未来の生態系のために (岩波新書)

  • 岩波書店 (2001年5月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784004307303

みんなの感想まとめ

環境問題や伝統的な製塩技術をテーマにした本作は、フランス西部のゲランド地方での塩田の営みを通じて、自然保護やオーガニック食品への意識の高さを描いています。塩田を守る職人たちの努力や、土地開発による脅威...

感想・レビュー・書評

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  • 前半では、なぜヨーロッパで自然保護やオーガニック食品に対する意識が高いのかが語られ、昔ながらの自然循環型の塩田を営むゲランドの塩の高い評価から、その塩田を守る人たちの歩み、塩田近くでの土地開発(廃棄物処理場、別荘建設など)や、塩田の維持、職人育成、販売、環境汚染・・など様々な問題について取り組む人々が紹介されている。

    衝撃的だったのは、前半部分の
    あるイチゴの種には、輸送中に凍ったり、形が崩れないように魚の遺伝子が組み込まれているという(フランケンシュタイン・フード)話。
    遺伝子組み換え作物を食することによって、その遺伝子が体内に取り込まれ免疫に影響を与える危険性については知識として知ってはいても、遺伝子組み替えの不気味さを象徴する例だと感じた。

    ゲランド地方の環境や職人を守るための取り組みは、自分達の生活を脅かしかねない政策に対しNOをつきつけ、デモが多いフランスだからできることなのか、同じような取り組みをしている地域が日本にもあるのだろうかと考えさせられた。

    読めばゲランドの塩を一度、試してみようと思ってしまう本だった。

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/195045

  • 【由来】
    ・アテネの最終日で

    【期待したもの】


    【要約】


    【ノート】

  • フランス西部の片田舎の塩田で作られる天然塩。
    グルメな高級塩の話かと思えばそうではなく、塩田や塩職人を通じて見る環境問題が主たるテーマだ。
    海水と太陽という日和見なイメージの塩田だが、実はかなり過酷な労働環境。シーズン中は、給水や塩の結晶具合に常に気を配り、休耕期には塩田の手入れが欠かせないというので、塩という無機物の生産ながら実態は農業だ。事実、塩田やその周辺には特有の生態系が育まれ、植物性プランクトンなども塩の味に影響しているという。
    環境保護を叫ぶお説教的な口調も多いが、リゾート開発や工業的製塩という外敵と職人達自身の世代間葛藤を乗り越えて、伝統的な製塩を今に残してきた努力が、ひしひしと綴られている。

  • フランスでの塩の生産現場を題材に、資源の輪廻について語ろうとしている。
    岩波新書という形式の利点を最大限発揮した作品であると感じた。
    新書は、こういう2つの題材の関係を描写するのによいのかもしれない。

    フランスに行ったら、塩について学んでこようと思った。

  • フランスの自然塩ゲランドにまつわる話と思いきや。環境問題や遺伝子組み換え食物まで話が飛び、論旨の組み立ても思いつくままな感じ。ちょっと頭へ入りづらい。もっと論点を絞り、かつゲランド塩田に特化した話なら面白さが増したのでは。

  • 「何を食べよう」という問いの意味がここ数十年で変わってしまった。同じようにここ数十年で変わってしまった地球。まだ間に合うのだろうか?(2007.12.5)

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