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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004307723
みんなの感想まとめ
人間の幸福や意義を探求するテーマが深く掘り下げられており、特に「第7の天」という概念が印象的です。この天は古代スラブ人の神話において、最高の幸福や極楽を象徴し、世界樹によって地上界と結びついています。...
感想・レビュー・書評
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もろもろの天のうち、人間の生活にとって最も重要な意味をもつのは第7の天である。多くのヨーロッパ語には「第7の天にある」という成句(ロシア語では"na sed'mom nebe byt/на седьмом небе быть、英語では"be in the seventh heaven")は、「天にも昇る心地」「有頂天になっている」を意味し、第7天は、いくつかの民族の神話において最高の天、極楽のある天とされているように、人間の幸福と関係づけられる。
第7の天は「天上の大洋」であり、この天の底は透明である。第7の天は「生ける水」の貯蔵所であり、地上に降る雨の尽きせぬ源泉である。(p150)
古代スラブ人は、地(地上界と地下界を含む)と九つの天は一本の「世界樹」(「宇宙樹」)によって繋がれている、と考えた。世界樹は世界の軸であり、宇宙秩序の基礎である。世界樹は第7の天にも伸び、その大海原に浮かぶ一つの島を、大きく張った枝々で覆っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロシア民衆の根底を流れる共通の意識。ロシア人のいない世界が存在する意義はあるのか?という考えには、自国の防衛感を表していると思う。
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口承文芸や民間儀礼から近世ロシアの異界観を読み解くっていうのがテーマ。キリスト教布教以前の中世ロシアの異界文化について知りたかったのだが、なにせ参考にしてるのが近世のものなので、すっかりキリスト教ナイズされてるんだが、それでも異教時代の影響がまだ少しは残ってて、それがペーチカなどの家の構造や、ドモヴォイやキキーモラなどのロシアの妖怪、葬送儀礼に表れているのが興味深かった。というか、ドモヴォイってキリスト教のロシア布教に伴って成立した妖怪なのねというところに驚いたし、しかし妖怪というのが堕ちたる神なら、ドモヴォイは異教時代の竈の神がキリスト教によって変容したものと考えるのはわりとすっと理解できた。ヨーロッパや日本では楽園幻想というものは大体海の向こうや海の下に存在すると思うのだが、ロシアの場合は海の下にあるのは苦界であり、楽園は天にあり、天は歩いてたどり着ける、現実と地続きに存在する、という部分にロシアのヨーロッパともアジアとも違う特異性を感じたりなんだり。
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最近岩波の新書にハマってるので適当に買ってみたけど、ロシアの俗信的な話の内容からロシアの宗教の歴史的な見解などについて書かれている内容だった。
ロシアの俗信的な話はそんなことあるんだ~っていう感じで読めたけど、宗教については、そもそもキリスト教のことを深くわかっていないので、あまりピンとこなかったというか勉強不足だなと思った。30代のうちに宗教についてもう少し知識を広げたいと思っていた昨今なので、これを機に少し宗教について書かれた本を読んでみようと思う。過去のロシア人が考えていた反キリスト教という対象は、現代でも受け継がれているのだろうか。ロシアはほんと土地的にもでかいし、偉人も多いし、謎が多い国だと改めて思った。ロシアという国自体が謎が多すぎて読んでいてピンとこなかったので、全体として楽しめなかった。そんなおれは無知な人間なのかな(笑)
ドストエフスキーとかラスプーチンの話も絡めてほしかったなぁ~。絡まないかもだけど(笑)
トルストイは偉大だ!(全く関係ない) -
近くて遠い文化大国ロシアと、日本人にとって未知がまだまだ広がるスラヴ、その基層としての民間伝承に迫れば、現代も理解る。
九州大学
ニックネーム:天神ルナ -
キリスト教と古くからの信仰とが混ざり合った独特の世界観にうっとりとなる。ロシア素敵。ロシアの信仰について知りたい方にはおすすめ!
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民衆の口伝や文学などから話を集めた本。そういえば前に「吸血鬼伝承」で読んだような内容も書いてあった。死んだ肉親がその家族に会いに来るという。それと、竈の神様(先祖の霊)の話も沢山あった。ドゥオモヴォイという、竈の神でありまた、先祖の霊でもある神様の話はとても興味深かった。それに最後のロシアの宗教観。地獄や天国、死ぬということのフォークロアはなかなか興味深い。最後の付録「鳩の書」とやらも面白くはないが、何となく「付録」として私の好みだ。して、最後の審判のときに吹かれる七つの喇叭。普通は七人の天使が吹くけれど、ロシアではミカエルがすべて――しかも三つしかない――吹くようだ。ふむぅ〜。
著者プロフィール
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