- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004307815
作品紹介・あらすじ
「何で電車の中でお化粧したり、ものを食べたりするんだ?」「あいさつは「どうも」しか知らないのか」「怖くて声がかけられない」…今どきの若者の、一見理解不能・非常識とも思える行動の奥には、彼らなりの論理にもとづく真剣な思いや悩みが隠されている。精神科医・香山リカがその「法則」を読みとき、つき合い方を指南する。
感想・レビュー・書評
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705444 -
私はこれ好き
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「現代日本の闇と病みを探る」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=074229 -
相変わらず非常に読みやすい筆者の本。若者の特性がピタリと言い表されているようで興味深いです。
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◎若者論を類型別に明快に語る
テレビでもよく出てくる香山リカ先生の著書。2002年に書かれた本だが、あまり古さを感じさせない。
最近の若者が考えそうなことを、6つの類型に分けて、さらにその類型ごとに詳しく解説してくれている。たとえば買い物。買い物は自分で自分をほめるために行くイメージもあるが、買い物に行った先で「これ似合いますよ」ととりあえず言われているにもかかわらず気持ちよくなって購入してしまい、店を出た後に買わなければよかった、となるというのだ。
これ以外にもいろんな話が書いてあるけど、まさにその「現代の若者」の真っただ中にいる私にとっては目からウロコで、自分で気付いていなかったことや、後輩・友人の行動の原理もこれを読むとわかるような気がしてくる。
書かれた当時と微妙に違うこともあるかもしれないが、現代の若者論を学習し始めるにはよいツールなのではないか。 -
まぁ新書だし。
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「先生」の項目に書いてあることには、ドキッとしました。2002年に書かれた本だから、すでに状況は変わりつつあるなとも感じました。
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大学2年の頃に読んだ時は大半を共感して読めたはずなのに、今読むと強引だなあと感じるところもちらほら。年をとったということか、それともこの本が今の自分には物足りないということか。
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(「BOOK」データベースより)
「何で電車の中でお化粧したり、ものを食べたりするんだ?」「あいさつは「どうも」しか知らないのか」「怖くて声がかけられない」…今どきの若者の、一見理解不能・非常識とも思える行動の奥には、彼らなりの論理にもとづく真剣な思いや悩みが隠されている。精神科医・香山リカがその「法則」を読みとき、つき合い方を指南する。 -
感想文みたい。読みやすくて中々、面白い。 なんか、途中で感情文みたいになってるところがあったり。笑
同意出来る所も多々。 が、ここに出てくる若者はもう大人になってるよな。ティーンエイジ達の変化は目覚ましいよ。 -
1テーマ2~4ページで著者の考察がまとめられている、読みやすい作品です。
法則とは言い過ぎかもしれないけれど、
「若者は実はこうなのではないか?」という分析と、
「若者に対して大人はどう接していくべきか」という問いかけ
でまとめられている形式。
「なんだよ、いまどきの若者は!」なんて言って思考をとめてしまう大人には、少し立ち止まって他者理解をするよい機会かもしれません。
「話せば分かる」、ではないけれど、若者は世代が離れており、なおかつ「他人」であるから理解はことのほか難しいものです。
まずは他人を理解することからスタートですかね。 -
著者の経験の中から見出した法則。それなりに納得できるのだけど、若者の側からすると本当にそうなのだろうか。若者が自身を分析した法則が出てくればよいのだけど、それを今の若者に求めたところで、間違えた自己主張が出てくるだけなのだろうか。
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約10年前の書籍。イマイマな情報を提示している側面が強い書籍なので、若干に古めかしい点がないわけではないけれど、まだまだ前線で戦える本だと思います。高校入試なんかにもよく出題される文章ですね。
個人的には香山さんのことがあまり好きではないので、やや批判的な目で読み進めていたわけですが、それでもなお「使える」部分はあったなーという印象。
大きなくくりである「若者」が対象とのみ考えるのではなく、もっと具体的に「あいつ」が対象と考えた方がこの本の利用価値が増えるかも。「あいつはなんであんなことをするんだろう?」「あいつにアレをわからせるにはどうしたらいいんだろう?」ってな疑問を解くカギが入っているような入っていないような、そんな本でした。
あ、「自分と他人は違うことをわからせるには」という考察は面白かったので、特に記憶に残っております。
【目次】
まえがき
1 「確かな自分をつかみたい」の法則
2 「どこかでだれかとつながりたい」の法則
3 「まず見かけや形で示してほしい」の法則
4 「関係ないことまでかまっちゃいられない」の法則
5 「似たものどうしでなごみたい」の法則
6 「いつかはリスペクトしたい、されたい」の法則
あとがき -
2003.8.13
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今時のではなく、普遍的な若者像を知りたかった。
満足度6 -
書かれている「若者像」と自分がほとんど重なる部分がなくて、これは自分と彼らのどちらが特殊なのだろう、と思った。僕もいちおう若者のはずなのだが。
分析の材料としているのが、若者の言動の一部だけを切り取られたものという印象が拭えず、もっと深い事例を欲しいと感じた。でもこれは本書の性質上難しいだろうから、「もっと知りたいという人は専門書に入ってみてくれ」ということと理解する。
各項目の最後で、「その若者をなんとかするために、まずは大人がこうならなくちゃね」という書き方をしているのだが、それがいちいち鼻につく。大人がいまの若者と付き合っていくための本だとするが、これを実際大人たちが読んでいくには、かなりの根気強さが必要なのではないか。 -
若者にはどのような法則があるのだろうか。若者はよくお金の話をしている。彼らは、お金は大切なもの、お金があることは良いことというシンプルなお金肯定主義がある。お金はほしいが、お金のためにやりたくもない仕事までやろうとはしない。彼えらを実際に動かすのは、実はお金ではなくこれは自分しかできないという意識なのである。何にでも金額や料金に換算して語る若者がそれだけお金に執着があるわけではない。他にも色々な法則が若者にはある。
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これもドミにあった本のうちの1冊です。
少し古い本なので、当時は面白かったかもしれませんが、
こんなもんかな?と言うのが今の正直な感想です。 -
大学教員をしている著者が日々接している学生の行動を例に、
一見無秩序に見える若者の行動言動の根底には実は一定の理念や考え方が存在することを指摘している。
若者に対して好意的な見方をしていると思われる著者には若者である自分は好感を抱いたが、
現実にはこの「若者らしさ」を全て備えている若者は存在しないと思った。
もちろん著者もそんなことは主張していないが。
若者はこの若者らしさをいくつか備えながら存在しているのだろう。 -
若者が「若者の法則」を読んでみました(笑)
わたしは若者である。だが、本当に若者であるといえるだろうか?
そもそも、若者とは何だろう。高校生であるというだけで若者なのか?
そんな疑問を持つ高校生や、「最近の若者は・・・」といっている「オトナ」達にお薦めの本です。
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大人が理解できない若者の行動を法則として列挙している。
今の感覚からするとちょっと古臭い。 -
見事。の一言。
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現代の若者として
自分でもよくわからないもやもやとした思いが
若者の法則としてカテゴリ化され
冷静に分析されていて驚いた
09/05/14 -
おもしろーい!確かに確かにって思いながら読んでました。
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19・11・2008
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内輪にだけやさしい、とかね。
よくわかる。。 -
ものすごくキャッチーな内容だけど、当の若者である僕からしたらかなり突っ込みどころ多い。
というか、著者の分析が結局は個人的な体験とか思い込みを拠り所にしているから、妙にいらいらする。
分析しようとしてるけど、結局理解する気なんてないでしょ!って言いたくなる。
でも、世の先輩方は我々若者が当たり前にとっている行動について、様々な仮説を立てて必死に納得しようとしてるのだなあということは伝わってきた。
たぶんいつの時代も若者は「新人類」なんでしょう。
さて、リカちゃんが若者について正しく分析・理解できていないとすれば、その原因は「サンプルの偏り」ということに尽きると思う。
例えば、「ねたむ」という項が象徴的。
この項でリカちゃんは、今の若者は自分の立場や状況をいつも肯定的に捉える傾向があるから、他人の成功に対してねたんだりすることはまずない、と言う。
そしてその前提のもとで、彼女はこう続ける。
「自分がいちばん」と思っている若者はいつも他人の成功に対して寛大なのか、というとそれも違うのだ。若者向けの雑誌を見ていると、ときどき「相手を不幸にするおまじない」や「呪い」の特集が載っていて、ぎょっと驚くことがある。怨霊や妖怪といったドロドロした存在への関心も、年々高まる一方だ。今の若者の寛大さは、自分の適性や個性をきちんと自覚できるようになり、社会的な評価に惑わされなくなったから生まれたものとは言い切れないのだ。「まあいいさ」「これでよかったんだよ」と自分に言い聞かせ続け、「あの人は一見、うまくいっているけれど、それはそれで大変なんだよ」と思い込もうとしているだけ、という人もいるのではないか。そういう若者が自分の仲に抑え込んでいるねたみや憎しみが、今の「おまじないブーム」や「怨霊ブーム」に姿を変えているのではないだろうか。
(※2002年刊)
ここの突っ込みどころは「若者」という層の捉え方がざっくりしすぎていること。
「他人の成功に対してねたんだりすることはまず無い」という若者と、「呪い」の特集の読者層は一致するとは限らないんじゃないかな。
今も確かに世の中的には占いだとかのスピリチュアルなものへの関心が集まっているんだろうけど、それって若者に限った現象ではない。
「呪い」の特集の読者層=若者の大多数 っていう訳分からん構図をサラッと使ってしまっているところにこの本の甘さがあると思う。
たぶんこの本を「精神科医による分析」っていう頭で読むと、「なんでぇい」って感じると思う。
エッセーとして読むのが正しいんだろうな。 -
味方って感じ♪