人間回復の経済学 (岩波新書)

著者 : 神野直彦
  • 岩波書店 (2002年5月20日発売)
3.58
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004307822

作品紹介・あらすじ

好況時は過重労働、不況時はリストラ。私たちはまるで経済に従属して生きているかのようだ。これは本来の姿なのか?現在の閉塞状況は「構造改革」で打開できるのか?いまこそ人間に従属する経済システムをつくる絶好の機会であり、それが閉塞打破のカギにもなる。社会、政治、経済の三者のあるべき形を提案する、斬新な経済社会論。

人間回復の経済学 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • とうとう本を買うお金がなくなってしまった()ので、節約のために家になぜかある本を拾って読むことにした。

    この著者の名前どっかで聞いたことあるなーって思ったんだが、周りの人に聞いても誰も知らなかったのでおそらく俺の勘違いなのだろう。

    なんてこと考えながらつらつら読んでいたんだが。序盤はただひたすら理論経済学批判www「人間はホモエコノミクスではない、ホモサピエンスである(キリッ」ってうるせーよww何回も言わんでいいわwwwってかお前の言う「人間的」な部分も効用関数にぶち込めばいいじゃんかwwうぇうぇうぇ

    なんて感じで読み進めていくと今度は非常に難解なパートに突入www疲れ、眠さもありほとんど斜め読みでした。すみませんww

    そして、最後は流行の北欧を見習え論www女子大生みたいな思考だなwww日本だめ、海外すばらしいのオンパレードwwまあ日本がオワコンなのは同意するがwww

    ってな感じでいつの間にか読み終わってた。まあそこそこ面白かったんだが(いろんな意味で)、なんつーか、財政社会学の人ってひたすら理想論展開するよね。もうちょい現実的なことを。なんでも財政社会学ってワード聞いた瞬間、俺にDをつけた井○先生を思い出してしまい非常に不愉快な気持ちになりますたwwwうぇうぇうぇ

    と久しぶりに変なテンションでのレビューでした。

  • きっかけ: 偉い人の本棚にあった。
    目的: 偉い人は何を読んでいるんだろう?

  • 読み終わりました。
    読みやすい方だと思います。

    10年位前に書かれた本だから、今はどう考えていらっしゃるのかしら~?なんて思いがわきました。

    スウェーデンの政策について、今は?というのも気になりました。


    知識社会ということを改めて考えさせられる内容でした。

  • ・新自由主義的な発想に基づく日本の構造改革は人間的な能力を必要としない職務を増加させることによって、コストを低下させる改革である。

    ・ケインズ的福祉国家は、現金給付による所得再分配で社会的セーフティネットを張り、公共事業を実施して需要サイドから経済システムに介入するものだが、もう時代にそぐわなくなっている。知識資本を蓄積して、イノベーションを巻き起こす、供給サイドからの経済システムへの介入が必要となる。

    などと偉そうに述べているが、考察が希薄で説得力がまったくない。
    人間回復、人間同士に絆などの美辞麗句を随所に挟んで議論をごまかしているだけのように思われる。

  • 読むのは高校3年生ぶり2度目である。ふと目がとまり一気に読んでしまった。経済学が前提とする完全合理性は仮説であることを改めて思い出せてよかった。

  • [ 内容 ]
    好況時は過重労働、不況時はリストラ。
    私たちはまるで経済に従属して生きているかのようだ。
    これは本来の姿なのか?
    現在の閉塞状況は「構造改革」で打開できるのか?
    いまこそ人間に従属する経済システムをつくる絶好の機会であり、それが閉塞打破のカギにもなる。
    社会、政治、経済の三者のあるべき形を提案する、斬新な経済社会論。

    [ 目次 ]
    1 経済のための人間か、人間のための経済か
    2 「失われた一〇年」の悲劇
    3 行きづまったケインズ的福祉国家
    4 エポックから脱出できるのか
    5 ワークフェア国家へ
    6 経済の論理から人間の論理へ
    7 人間のための未来をつくる

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 小泉政権時代のきわめて強権的な構造改革が行われていた時期に、その改革に異を唱え、衰退していくばかりの日本が進むべき方向を示した本。

    著者によれば、サッチャリズムに始まる新自由主義は、19世紀に起こった構造改革の根底に流れていた自由主義思想とは、似て非なるものであったという。
    古典派経済学に基づく自由主義思想は、それまでの中央集権・私的国家からの脱却であり、言うなれば国家の民主化を進め、市場を開放することにその本質があった。ところが新自由主義思想は、第2次大戦後、そろって福祉国家を目指した大国が経済的に行き詰ったところで打ち出した、市場の創成を目的とした思想であった。結果、所得の低い者ほど租税負担率が高くなる構造を生み、人頭税を導入したところでサッチャーは指導者の立場を追われる。こうした不幸な過ちを、米国、日本は先例に忠実に再現しようとしているのである。

    著者の主張に目を向けると、人間を「経済人」としてとらえる古典派経済学、旧来の「遠い政府」による所得再分配を行うケインズ的福祉国家を見直すべきであるとする。人間は「知恵のある人」であり、人間的な生活のために経済活動を行うべきであって、所得の再配分は自治体の責任において行う(なお足りない分については中央政府がその責を負う)という社会の構造を目指すべきとしている。

    モデルとしてスウェーデンでの教育制度、福祉制度等に触れられており、かの国の社会を、国民の知識の向上を国を挙げて行う社会という意味で「知識社会」と名付け、これこそ目指すべき社会であると説く。

    ただし、国土面積こそ広くはあるが人口も経済規模もまったくことなり、また国の成り立ちや意識(特に国防に対する)が大きくことなっている日本において、類似の改革ができるかと考えるとやはり疑問符が付く。とにかく現在の日本は、地方が疲弊している。福祉を「参加型」のものにすると言って地方自治体の責任の下で大規模な福祉政策を進めることはかなり難しくなってしまったのが現実だろう。市場原理の闇は根が深く、すでに日本経済の深部まで侵されてしまった。私自身、地方の出身だが、地元に帰るたびにさびしくなる街並みには毎度驚きと悲しみを覚える。しかし、その地域に住む人は、すでに新しい経済構造に順応しているのだ。この現実はどう打開できるのであろうか。老人や障害を持つ人は郊外の大型ショッピングモールに一人で買い物に行くことが困難なのである。

    どうしても大学者の崇高な理論を語られている感がぬぐえないまま、読み終わってしまった。本書の締めくくりは非常に甘美な結論となっているのだが、途中の説明も概念的な部分が多く、門外漢である私にはやや難しく感じられたことが、さらに著者との距離を感じることにつながったようにも思える。

  • 日本の歴史を省みない政策により日本の危うさが語られている。
    印象が強かったのは対照的に取り上げられた知識社会を実現するスウェーデンについて。
    例えばカルマー工場は流れ作業ではなくチームで一つのものを作り上げる。これにより「何を」作っているのかを意識でき担うことができる。これは本著の中で語られたマズローの欲求の目的を持つことをうまく充足させた考え方であるといえる。
    また、学習サークルも魅力的だ。参加者の意思によって幅広い学習プログラムを受けることができる。参加は有料だが5人以上など一定の条件をクリアすれば補助金も受けられる。
    日本に対して厳しい目を向けていると思いきや結びには励ましの言葉を綴っている。確かに悲観的な見方ばかりでは社会の成長は滞おる。しかし2002年にかかれたこの本の日本への指摘は現在でも当てはまりむしろ悪化の一途を辿っている気がしてならない。不安を覚えつつも自分たちが何ができるかについて考えさせられた。

  • 経済学者なのに、牧師さんのような神野先生の講演会、忘れられません^^
    内容も、タイトルからすると難しそうに感じますが、
    中身は私たちの生活に密着していて、とても読みやすいです。
    これからの社会を担う人材育成をしている親として、読んでおきたい1冊。

    そういう意味で、「育児書」♪

  • 2009年?購入。

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