読書力 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 4869
レビュー : 728
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004308010

作品紹介・あらすじ

本を読むことの意味は何?案外答えにくい問いに、「読書によって…の力がつく」という形で考え、コミュニケーションの力、人間を理解する力との関わりを示します。自分をつくり、鍛え、広げることが、読書とどう結びついているかを述べて、あらためて読書の本質を見つめます。心に残るフレーズ、工夫の手がかりも満載です。

感想・レビュー・書評

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  • 読書力の一つに自己形成がある。様々な本を読んで人の考えに触れていると、自ずと自分と比較し足りない部分が分かってくる。そうやって足りない部分を埋めてく作業の結果、自己が作られる。
    小説の中の個性的なキャラクターを本を読んで知っておくと現実に強烈な人が現れても慌てることが少なくなる。

  • 本書は再読だが、今回も新鮮な感覚で読むことができた。
    斎藤孝氏の本は、非常に啓発的で勢いを感じながら読めるが、特に「読書」にからむ内容となると、氏の熱さは最高潮に達する。

    まえがきでいきなり、本は「当然よむべき」ものから「別に読まなくてもいい」ものへと変化してしまったと述べ、その変化を受け入れることに、「全く反対だ」と言い切り、「読書はしてもしなくてもいいものではなく、ぜひとも習慣化すべき『技』だと頑固に考えている」と強烈なメッセージでスタートする。

    始めから終わりまで100%、著者の「読書」に対する熱い思いが詰まっている。読書の必要性、読書の効用、読書の楽しみ方、著者オリジナルの「技」も紹介しながら、「読書」の魅力を語りきっている。

    本書のタイトルは「読書力」。斎藤氏の本には、「〇〇力」というタイトルの本が多数ある。「読書力」とは何者か。

    著者は、この力をひとつの目安で表現している。
    「文庫本100冊、新書を50冊読み切る」ことができれば、ある程度「読書力」があると言えると。これくらい読めば、読書が自身の中に定着してくるのだと。

    巻末には、著者が奨める「文庫本100選」が掲載されている。著者のオススメだからこそ読んでみたいものが多数ある。

    また、本書自体、新書50冊のうちの1冊として非常に有効な一冊であると思う。

  • うちの子供たちは本も読まない。ならマンガやコミックならどう?と思い、コミックを買ってもハマらない。曰く「めんどくさい」そうだ…。字を読む、考える、想像するよりもゲームの方が手軽なので、ゲーム機を手から離さない。母は本から手を離さない。そして読書に疲れたらゲームをしてリフレッシュする。オットも本を読まない。読む1VS読まない3で圧倒的に負けている。

    「この国は読書立国だ」の一文にドキドキした。現実はどうであっても読書立国であってほしいと願う。

    中3から高3の課題本ラインナップの敷居が高くって、ひぇぇぇーっと思った。こういう分厚く難解な本は歳を取ると取っつきにくくなる。若い頃たくさん読んだけど、もっとチャレンジするべきだった。

    前半が面白く付箋貼りまくり、後半は付箋少な目になりました。次は「古典力」あたり読んでみようかな。

    それにしても…三色ペンで本に線を引く勇気が出ない私です。でも一度やり始めると、持っている本すべてにやらないと気が済まなくなりそうで怖くもある。

  • 読書は自己形成、まさにそのとおりだと私も思った。

    読めば読むほど自分が変わっていく。
    最近特に実感する。

    小説の良さや小説を読むことによっていろいろな人の人生を本によって生きることができるということは知っていたが、この「読書力」では新書を読む大切さも教えてくれる。

    新書なんてたかが時事ネタだと思ってた。
    確かに今が旬のニュースの話題にのっかるような新書が多いのも事実。
    でもここでは、新書に対してそんなマイナスイメージではなくプラスイメージを私に与えてくれた。

    最初のほうは色々知識になるようなことが書かれていたが、終わりのほうでは読書会の仕方や読書クイズを作ってみよう!みたいな実践的なことが書かれていてその辺はあまりこの本には望んでいなかった。

    著者のいう「100小説50新書」
    巻末に著者が良いと思う本を選書してくれているのはとても参考になりそうなので、少しづつ読みたい。

    それにしてもこの本を読んでちょっと心配になることがあった。
    こんなに本を読んでも、死んでしまったらすべてパーになるんだなぁとなんだか急に切なくなってしまった。

  • 「声に出して読みたい日本語」で有名な斉藤孝先生の本です。

    昔から読書は好きなので、こうやって読書を肯定してくれる本は大好き。自己肯定万歳(笑)

    この本では、読書が自己形成にとって強力な道であること、スポーツと同じように鍛えることが出来るということ、コニュニケーション力の基礎として役立つということ、そんなことが書かれていました。

    面白いなと思ったのは、日本には聖書のような唯一絶対の本、the Book of Booksがないから、逆にたくさんの本を読む必要があった。the Bookのような特別な本がないので、出来るだけ多くの本、
    つまりBooks、から価値観や倫理観を吸収する必要がある。いわば大量の読書が、宗教による倫理教育の代わりをなしていたと言えるのではないだろうか、という主張。
    (だとすれば今の日本はまずいじゃないか!)

    それから、言葉が繊細に使えれば使えるほど、五感も研ぎ澄まされる、新しい言葉が生まれれば、新しい感覚もまたそこに生まれる、という言葉によって五感が研ぎ澄まされる、というのはなるほどなあ、と納得感がありました。そのあたりは自分で感じるときがあります。
    ちょっと違うかもしれないけど、私は読んだ本に対するレビューを必ず書くことにしていますが、それによって、気持ちを表現する訓練になっていると感じるし、新しい表現方法に出会うとたまに心に残って使ってみたくなります。そんなとき、読書が人生を豊かにしてくれていると感じます。うふふ。ちょっと大げさですが。
    人生を豊かにしてくれるつながりでいうと、読書によって、人との共感ポイントが増える気もしています。
    自分のモノの見方もそうだし、単純に話題の議題としても。初対面の人とも共通の本があれば盛り上がれるし、なにより愛読書によってその人のひととなりが透けて見えたりして。

    やっぱり読書ってステキ!

  • 斎藤さんの本は論理的かつ明快で読みやすい。読書力の基準=文庫系100冊+新書系50冊。私も新書は事象を論理的に捉えるには必要と思います。中でも岩波新書はレベルが高い。目次を読めば、作者の水準がわかります。物事をまとめ⇒簡潔に表現するるちからがつきます。

  • 本は背表紙が大事
    読み切らなくても、買って部屋に置いておくだけでどのような本かくらいかはわかっている。
    →この言葉は読書のハードルをすごく下げてくれるなと思った。

    こんな風にまず本を読んで、自分の中に何か感じることがあるだけで上々なのかもと思った。

    読書したくなる本

    巻末のお勧め書読んでみたいと思う

  • 読書はするべきである。

    なぜなら
    .脈絡のある会話力が身に付く
    .コミュニケーション能力が伸びる
    .先人の知恵をコスパよく取り入れる事ができる
    .極端な人間思想に触れる事ができ価値観が広がる

    から

  • 読書の重要性をここまで体系的に説明している本は他に見当たらないのでは。
    自己形成とコミュニケーション力の育成をメインに、読書の効果や読書力の育て方にまで触れている。
    もっと早くこの本に出会いたかった。

  • 本を全く読む気がない人が「読書力」という名前の本を読むかは疑問であるが、私を含めこれから読書を始めようという人にとっては良い後押しになる本である。既に読書力がある人にとっては読書の大切さの再確認といった具合だろう。例え筆者に全て賛同できるわけではないとしても、読書に対する熱い気持ちが十分に伝わってくる良本である。

    読書は読書でも、娯楽とは異なり「多少とも精神の緊張が伴う読書」が必要だということがテーマとなっている。そのうえで筆者は「読書はしたほうが良い」、「しなくても良い」といった次元ではなく、「読書はしなければならない」と断言している。目安となる数字は文庫本100冊・新書50冊を4年以内に達成である。

    全体を通して読書がもたらす恩恵や、読書をする際のコツなどについて詳しく述べられており、巻末にはおすすめの文庫本100冊がリスト化されている。したがって、この本を読み終えた後すぐにでも実践できるようになっている。

    (メモ)
    ・本の全てを読む必要は無い
    ・3色ボールペンを用いて赤・青・緑の色分け (詳細は140ページ)を行う
    ・本の要約や人に伝えることで自分のものにする
    ・自分の思っていることを著者たちが明確に文章化してくれるので腑に落ちる、自己肯定される

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に、『だれでも書ける最高の読書感想文』『三色ボールペンで読む日本語』『呼吸入門』(以上、角川文庫)、『語彙力こそが教養である』『上機嫌の作法』『三色ボールペン情報活用術』(以上、角川新書)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)『『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)など多数。

「2021年 『すごいほめ言葉 相手との距離がぐっと縮まる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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