読書力 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 5238
感想 : 759
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004308010

作品紹介・あらすじ

本を読むことの意味は何?案外答えにくい問いに、「読書によって…の力がつく」という形で考え、コミュニケーションの力、人間を理解する力との関わりを示します。自分をつくり、鍛え、広げることが、読書とどう結びついているかを述べて、あらためて読書の本質を見つめます。心に残るフレーズ、工夫の手がかりも満載です。

感想・レビュー・書評

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  • 読書力の一つに自己形成がある。様々な本を読んで人の考えに触れていると、自ずと自分と比較し足りない部分が分かってくる。そうやって足りない部分を埋めてく作業の結果、自己が作られる。
    小説の中の個性的なキャラクターを本を読んで知っておくと現実に強烈な人が現れても慌てることが少なくなる。

  • 本書は再読だが、今回も新鮮な感覚で読むことができた。
    斎藤孝氏の本は、非常に啓発的で勢いを感じながら読めるが、特に「読書」にからむ内容となると、氏の熱さは最高潮に達する。

    まえがきでいきなり、本は「当然よむべき」ものから「別に読まなくてもいい」ものへと変化してしまったと述べ、その変化を受け入れることに、「全く反対だ」と言い切り、「読書はしてもしなくてもいいものではなく、ぜひとも習慣化すべき『技』だと頑固に考えている」と強烈なメッセージでスタートする。

    始めから終わりまで100%、著者の「読書」に対する熱い思いが詰まっている。読書の必要性、読書の効用、読書の楽しみ方、著者オリジナルの「技」も紹介しながら、「読書」の魅力を語りきっている。

    本書のタイトルは「読書力」。斎藤氏の本には、「〇〇力」というタイトルの本が多数ある。「読書力」とは何者か。

    著者は、この力をひとつの目安で表現している。
    「文庫本100冊、新書を50冊読み切る」ことができれば、ある程度「読書力」があると言えると。これくらい読めば、読書が自身の中に定着してくるのだと。

    巻末には、著者が奨める「文庫本100選」が掲載されている。著者のオススメだからこそ読んでみたいものが多数ある。

    また、本書自体、新書50冊のうちの1冊として非常に有効な一冊であると思う。

  • ●斎藤さんの本は論理的かつ明快で読みやすい。読書力の基準=文庫系100冊+新書系50冊。
    ●私も新書は事象を論理的に捉えるには必要と思います。中でも岩波新書はレベルが高い。目次を読めば、作者の水準がわかります。物事をまとめ⇒簡潔に表現する力がつきます。

  • 読書週間のない人向けの読書勧誘書。初心者が押さえておくべき基本的な心構えと具体的な方法論が載っている。

    読むべき本として推奨しているのが、「精神の緊張を伴う読書」である。というのも筆者は「思考力を鍛える」ことを読書の目的として考えているからである。
    そんな多少重みのある本を読み進めれば当然だが、わからない箇所に出会うことになる。そこで、筆者は“わからない”を“わかった”にするために「ためる読書」が必要だと説いている。
    わからない文章に出くわしても、わからないなりに格闘し、無理そうなら、いったん次の文章へ進みまた読み返してみる。その反復運動を継続して、いつしかわからなさを克服したとき(わかった!)、読書のレベルが一つ上がったことになる。
    わからなさをスルーせず、溜めて、摩擦力を昇華させることが緊張感ある読書との向き合い方なのだ。

    基本的な心構えではあるが、「ためる読書」は初心者に限らない広く通用する態度であると感じた。

  • 読書はするべきである。

    なぜなら
    .脈絡のある会話力が身に付く
    .コミュニケーション能力が伸びる
    .先人の知恵をコスパよく取り入れる事ができる
    .極端な人間思想に触れる事ができ価値観が広がる

    から

  • 読書は自己形成、まさにそのとおりだと私も思った。

    読めば読むほど自分が変わっていく。
    最近特に実感する。

    小説の良さや小説を読むことによっていろいろな人の人生を本によって生きることができるということは知っていたが、この「読書力」では新書を読む大切さも教えてくれる。

    新書なんてたかが時事ネタだと思ってた。
    確かに今が旬のニュースの話題にのっかるような新書が多いのも事実。
    でもここでは、新書に対してそんなマイナスイメージではなくプラスイメージを私に与えてくれた。

    最初のほうは色々知識になるようなことが書かれていたが、終わりのほうでは読書会の仕方や読書クイズを作ってみよう!みたいな実践的なことが書かれていてその辺はあまりこの本には望んでいなかった。

    著者のいう「100小説50新書」
    巻末に著者が良いと思う本を選書してくれているのはとても参考になりそうなので、少しづつ読みたい。

    それにしてもこの本を読んでちょっと心配になることがあった。
    こんなに本を読んでも、死んでしまったらすべてパーになるんだなぁとなんだか急に切なくなってしまった。

  • 「声に出して読みたい日本語」で有名な斉藤孝先生の本です。

    昔から読書は好きなので、こうやって読書を肯定してくれる本は大好き。自己肯定万歳(笑)

    この本では、読書が自己形成にとって強力な道であること、スポーツと同じように鍛えることが出来るということ、コニュニケーション力の基礎として役立つということ、そんなことが書かれていました。

    面白いなと思ったのは、日本には聖書のような唯一絶対の本、the Book of Booksがないから、逆にたくさんの本を読む必要があった。the Bookのような特別な本がないので、出来るだけ多くの本、
    つまりBooks、から価値観や倫理観を吸収する必要がある。いわば大量の読書が、宗教による倫理教育の代わりをなしていたと言えるのではないだろうか、という主張。
    (だとすれば今の日本はまずいじゃないか!)

    それから、言葉が繊細に使えれば使えるほど、五感も研ぎ澄まされる、新しい言葉が生まれれば、新しい感覚もまたそこに生まれる、という言葉によって五感が研ぎ澄まされる、というのはなるほどなあ、と納得感がありました。そのあたりは自分で感じるときがあります。
    ちょっと違うかもしれないけど、私は読んだ本に対するレビューを必ず書くことにしていますが、それによって、気持ちを表現する訓練になっていると感じるし、新しい表現方法に出会うとたまに心に残って使ってみたくなります。そんなとき、読書が人生を豊かにしてくれていると感じます。うふふ。ちょっと大げさですが。
    人生を豊かにしてくれるつながりでいうと、読書によって、人との共感ポイントが増える気もしています。
    自分のモノの見方もそうだし、単純に話題の議題としても。初対面の人とも共通の本があれば盛り上がれるし、なにより愛読書によってその人のひととなりが透けて見えたりして。

    やっぱり読書ってステキ!

  • これまで読書論に関して
    齋藤氏の『読書する人だけがたどり着ける場所』と『大人のための読書の全技術』を読んだが、
    これらの基盤となる一冊。

    目次で上記の本と内容が重複している部分が多かったため、序章のみを読んだ。

    文庫100冊、新書50冊を土台とし、
    知識を増やしていきたい。

  • これからもっと本を、新書を読もうと思うきっかけをくれた本。

    要約を言えて初めて、「本を読んだ」と言える。

    覚えておきたい事実だ。

  • 近年の斉藤先生の書き方とは異なり、口調が強めで特に本を読んだ人間の言う「本は読むな」に対しては激おこプンプン丸です(笑)

    詰まるところ、本は読めということですね。
    読書力 について、具体的な数字を示したり、おすすめの本を紹介してくださったりと、読書初心者には有難いです。
    尚、この本2002年のものですが、齋藤先生の先見の明といいますか、全く古さを感じません……

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著者プロフィール

教育学者。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て、現在、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。

「2022年 『頭の良い人がやっている「調べ方」究極のコツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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