- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004308034
作品紹介・あらすじ
稜線をわたる風が汗ばんだ体に心地よく通りすぎてゆく時の爽快さ-心を豊かにしてくれるこの瞬間を求めて山に登る人は多いのではないか。里山からエヴェレストまで、著者が寸暇を惜しんで山を歩くのも、この至福の時を楽しむためだという。四季折々の山行、山のごちそう、山の環境保護の実践などを語るエッセイ集。写真多数。
感想・レビュー・書評
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登山しないけど登山のドキュメンタリーやエッセイが好き。この本も期待通りの空気感で好き。
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【つぶやきブックレビュー】2016年追悼・田部井淳子さん。
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雪山登りにハマッっている我が家では、時々BSで放送されている登山番組を観ているのですが、そこにしばしば田部井さんのお姿が。。
なんだか雰囲気も発言も、とても女性として初めて世界最高峰のエベレスト登頂に成功したお方とは思えない普通のおばちゃんで、飾らない姿に人柄が表れていていつも好感度大でした。
そんな田部井さんのエベレストとその後の登山経験等の紀行文をまとめたものが本書です。
古い本ですが夫が図書館で借りたので私も読んでみました。
エベレスト登頂までの苦労はもちろんのこと、生い立ちなど、運動が苦手な女の子だったという意外性があったり、雪崩の恐怖やポーターとの交流など世界の山ならではの話も盛りだくさんで飽きずに楽しめました。
とにかくエベレストから近所の里山までありとあらゆる山を制覇していますが、どの山に出逢っても愛情があふれていて、読んでいて気分がよい本です。
カヌーイストの野田さん(ファンなの)の著書を読んでいても感じるのですが、世界にはものすごい大自然がたくさんあり、あらゆる冒険をしたあと、結局日本の四季折々の自然の優しさ美しさにかえってくるんですよね。そしてそれを私達に気づかせ守っていく運動を自らしている。。。ゴミ拾いとかシンポジウムとかね。
外国人から見ても素晴らしい日本の山頂からの景観。。私も大事にしたいです。 -
三葛館新書 786.1||TA
著者は世界で初めて7大陸最高峰登頂者となった女性、田部井淳子さんです。
田部井さんの子ども時代のことや、初めて山に登った時のこと、エベレスト登頂のことなどが綴られたエッセイ本です。世界の山、日本の山、いくつも登頂されてきた著者の登山中のリアルな表現は、まるでその場にいるかのような臨場感を感じます。山の怖さ、厳しさ、そして楽しさ、著者の人生とともに味わってみませんか。
(ゆず)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=43415 -
世界最高峰のエヴェレストに女性として世界初登頂した田部井さんのエッセイだ。細かい章に分かれていて、軽いタッチで読めるが、彼女が成し遂げたことはとてつもなく壮大だ。
登山中、一日の行動を終え、テントの中で化粧水をつけたコットンで顔をパタパタとたたくというのが、やっぱり女性だよなあとうれしくなった。 -
お世話になっている水先案内人、田部井さんの著書。幼少期やエベレスト登頂のときのエピソードが心に迫ってきた。山、自然を人生において満喫されている様子がうらやましい。
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エベレストに世界で初めて女性として登頂した田部井淳子さんの、山に関するエッセイ集。
小学生時代はひ弱で、体育が大の苦手だったという田部井さんは、山を歩く喜びを小学4年生の時に知る。]
「山は競争で登るのではないのだ。どんなにゆっくりでも、自分が歩いて行けば頂上に立つことができる。そしてヤッターという達成感があった。しかし、山ではどんなにつらくとも誰も選手交代してくれないということも、私は小さいなりに体で感じることができた。」
テレビで拝見しても、普通の飾らないおばさん(失礼!)で、里山からエベレストまで分け隔てせず山を愛する田部井さんの視線がやさしい。 -
一流の人はやっぱり違う!、を再認識。ピークハント登山にはまったく興味がないが、ソレを成し遂げる人々は実に魅力的で興味深い。