女歌の百年 (岩波新書 新赤版813)

  • 岩波書店 (2002年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784004308133

みんなの感想まとめ

女性歌人の作品とその生涯を通じて、短歌の魅力や歴史を深く掘り下げた一冊です。与謝野晶子や岡本かの子、中城ふみ子など、情熱的な作風を持つ歌人たちの解説が特に興味深く、彼女たちが自由や愛を歌に託した背景を...

感想・レビュー・書評

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  • 『みだれ髪』から『サラダ記念日』までの女性歌人の作品と生涯を辿ったもの。もともとNHKのテキストだっただけのことはあり、読みやすい。与謝野晶子、岡本かの子、中城ふみ子など、道浦さんと同じく情熱的な作風の歌人についての解説が、とくに面白かった。

  • [ 内容 ]
    やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君―与謝野晶子の『みだれ髪』刊行は一九〇一年、二十世紀幕開けの年であった。
    それから今日まで、愛を歌い、時代を歌い、母として歌い、女として歌ってきた女性歌人たちのさまざまな作品と生涯を辿り、女性のこころに勇気を与えてきた短歌の魅力を伝える。

    [ 目次 ]
    1 『サラダ記念日』の登場―女歌の現在
    2 『みだれ髪』誕生―与謝野晶子
    3 「明星」の女性歌人たち―山川登美子・茅野雅子
    4 深窓の佳人たち―九条武子・柳原白蓮
    5 「新しい女」への目覚め―原阿佐緒・三ケ島葭子
    6 歌と小説と―岡本かの子
    7 『乳房喪失』の意味―中城ふみ子
    8 歌のモダニズム―斎藤史・葛原妙子
    9 敗戦の記憶の中から―河野愛子・森岡貞香
    10 戦後社会と共に―馬場あき子・山中智恵子
    11 もっと自由にもっと多彩に―戦後生まれの歌人たち
    12 女歌のゆくえ―ふたたび与謝野晶子

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    [ 参考となる書評 ]

  • 岡本かの子と葛原妙子が気になった。

  • 大変読み応えがあった。現代と違って女性があらゆる自由許されなかった時代に、短歌という媒介を通して自由と愛を訴えてきた女性たちのそれぞれの生涯や代表的な作品を知れる。

  • 近代短歌は、与謝野晶子と斉藤茂吉によって確立され、その後の2大潮流をも形作ったと思うのだが、茂吉が万葉ぶりにおいて普遍性をおのずと有していたのに対して、晶子はまさにそのまごうかたなき近代性においてこそ普遍的であったのだ。女歌の百年という時、それは晶子の切り開いた歌の世界とその継承であった。本書で紹介される晶子と同時代の山川登美子、茅野雅子も、一見地味なようだが、実はきわめて個性的だ。折口信夫に叱咤激励されずとも、近代以降の女歌は健在であるばかりか、その前衛性においてさえ、男歌を凌駕していたのではないか。

  • 今昔秀歌百撰という古今の和歌(短歌)を101集めたものに、
    女性の歌人がいたので本書を手に取りました。

    本書で取り上げている
    与謝野晶子
    岡本かの子
    齋藤史
    河野裕子
    を今昔秀歌百撰では選出している。

    番号, 歌, 作者, 出典, 選者, 選者の職業
    74, 誰見ても親はらからのここちすれ地震をさまりて朝に至れば, 与謝野晶子, 瑠璃光, 土屋博, 日本オートスポーツセンター理事長
    84, ともすればかろきねたみのきざし来る日かなしくものなど縫はむ, 岡本かの子, 未記入, イーブン美奈子, 古志同人翻訳者在盤谷
    90, 思ひやる汨羅の淵は遠けれどそれを歌ひし人々ありき, 齋藤史, 風翩翻以後, 岡崎久彦, 元駐泰大使
    100, 君を打ち子を灼けるごとき掌よざんざんばらんと髪とき眠る, 河野裕子, 櫻森, 森上恵美子, 盤谷短歌會代表

    残念ながら、本書に該当する歌の解説は見当たらなかった。
    女性の歌人の活躍の有様は垣間みることができた。

    できれば、男女半分づつの百人一首を作ってみたい。

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著者プロフィール

1947年和歌山市生まれ。大阪の北野高校時代に「朝日歌壇」に投稿の1971年に近藤芳美を訪ね、80年12月、全共闘世代の心情や理念を率直に歌った歌集『無援の抒情』を刊行、世代を代表する歌人として注目を集めた。81年、同集により第25回現代歌人協賞受賞。その後歌集は、『水憂』『ゆうすげ』『風の婚』『夕駅』『青みぞれ』『花やすらい』『はなぶさ』を刊行、その他の著書に小説『花降り』『光の河』、エッセイ『百年の恋』『たましいを運ぶ舟』などがある。

「2017年 『歌集 花高野 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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