女歌の百年 (岩波新書)

著者 : 道浦母都子
  • 岩波書店 (2002年11月20日発売)
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  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004308133

作品紹介・あらすじ

やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君-与謝野晶子の『みだれ髪』刊行は一九〇一年、二十世紀幕開けの年であった。それから今日まで、愛を歌い、時代を歌い、母として歌い、女として歌ってきた女性歌人たちのさまざまな作品と生涯を辿り、女性のこころに勇気を与えてきた短歌の魅力を伝える。

女歌の百年 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 近代短歌は、与謝野晶子と斉藤茂吉によって確立され、その後の2大潮流をも形作ったと思うのだが、茂吉が万葉ぶりにおいて普遍性をおのずと有していたのに対して、晶子はまさにそのまごうかたなき近代性においてこそ普遍的であったのだ。女歌の百年という時、それは晶子の切り開いた歌の世界とその継承であった。本書で紹介される晶子と同時代の山川登美子、茅野雅子も、一見地味なようだが、実はきわめて個性的だ。折口信夫に叱咤激励されずとも、近代以降の女歌は健在であるばかりか、その前衛性においてさえ、男歌を凌駕していたのではないか。

  • 今昔秀歌百撰という古今の和歌(短歌)を101集めたものに、
    女性の歌人がいたので本書を手に取りました。

    本書で取り上げている
    与謝野晶子
    岡本かの子
    齋藤史
    河野裕子
    を今昔秀歌百撰では選出している。

    番号, 歌, 作者, 出典, 選者, 選者の職業
    74, 誰見ても親はらからのここちすれ地震をさまりて朝に至れば, 与謝野晶子, 瑠璃光, 土屋博, 日本オートスポーツセンター理事長
    84, ともすればかろきねたみのきざし来る日かなしくものなど縫はむ, 岡本かの子, 未記入, イーブン美奈子, 古志同人翻訳者在盤谷
    90, 思ひやる汨羅の淵は遠けれどそれを歌ひし人々ありき, 齋藤史, 風翩翻以後, 岡崎久彦, 元駐泰大使
    100, 君を打ち子を灼けるごとき掌よざんざんばらんと髪とき眠る, 河野裕子, 櫻森, 森上恵美子, 盤谷短歌會代表

    残念ながら、本書に該当する歌の解説は見当たらなかった。
    女性の歌人の活躍の有様は垣間みることができた。

    できれば、男女半分づつの百人一首を作ってみたい。

  • [ 内容 ]
    やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君―与謝野晶子の『みだれ髪』刊行は一九〇一年、二十世紀幕開けの年であった。
    それから今日まで、愛を歌い、時代を歌い、母として歌い、女として歌ってきた女性歌人たちのさまざまな作品と生涯を辿り、女性のこころに勇気を与えてきた短歌の魅力を伝える。

    [ 目次 ]
    1 『サラダ記念日』の登場―女歌の現在
    2 『みだれ髪』誕生―与謝野晶子
    3 「明星」の女性歌人たち―山川登美子・茅野雅子
    4 深窓の佳人たち―九条武子・柳原白蓮
    5 「新しい女」への目覚め―原阿佐緒・三ケ島葭子
    6 歌と小説と―岡本かの子
    7 『乳房喪失』の意味―中城ふみ子
    8 歌のモダニズム―斎藤史・葛原妙子
    9 敗戦の記憶の中から―河野愛子・森岡貞香
    10 戦後社会と共に―馬場あき子・山中智恵子
    11 もっと自由にもっと多彩に―戦後生まれの歌人たち
    12 女歌のゆくえ―ふたたび与謝野晶子

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