映像とは何だろうか ― テレビ制作者の挑戦 (岩波新書)

著者 : 吉田直哉
  • 岩波書店 (2003年6月21日発売)
3.22
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004308423

作品紹介・あらすじ

ドキュメンタリーで日本と世界の現実を、またドラマで虚構の人間模様を映像化するにあたって、何が壁となり、どんな冒険に挑んだか。NHKの看板ディレクターとしてテレビの草創期から斬新な手法と大胆な構想力で開拓的な番組づくりを重ねた著者が、自らの体験を回想しながら、映像表現の豊かな可能性とその危うさを語る。

映像とは何だろうか ― テレビ制作者の挑戦 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • ゼミで映像についてかじったときに文献にあげられたのだけど、学ぶというよりは「へええー」と知るために良いかもしれない、NHKドキュメンタリーを作り続けた製作者の書籍。まだ技術がが発達していない時代の話なので、うおーーと感心するような創意工夫があちこちに。

  • 著者は、NHK入局以来、ドキュメンタリーやドラマのディレクターとして映像作りをしてきた人。

    この本の内容は、前半は番組制作者としての経験談。ドキュメンタリーでも、大河ドラマでも、強い信念を持って映像の持つ意味やパワーを考えてきたことが分かる。そして、後半になると著者の<映像哲学>が展開される。(因みに著者の学歴は東京大学文学部西洋哲学科卒である。)

    7章の「乱舞する巴紋」では作曲家武満徹氏とのやり取りから、映像と音楽の考察。

    13章では、「竜馬がゆく」の司馬遼太郎の史料考証の話に「未知だがきわめて意義のある風景を映像化して提示する」ことの重要性を重ねて考察する。

    14章「映像にとって廃墟とは」ではさらに哲学的になり、正直難解で、はたして理解できているのかどうか自信がないな~。(笑)

    ただ、視聴覚教育をライフワークにし、映像の意義やら危うさを考えてきた自分にとっては、久々にアドレナリンが出てるなーといった感じの読書だったよー。
    (-_-メ)

  • テレビ黎明期の出来事をつづったエッセイ的内容。分からないことだらけだからこそ、とても自由に暗中模索する姿は、今の窮屈なテレビに比べてうらやましく感じられる。

  • 映像は、実体がないかもしれない。しかし、映像には内に秘めた火があるのだ。映像が内包する火は、心に点灯する。心から心へ、さらに多くの心へ連鎖反応をおこして、思いもかけないドミノ現象となるから、映像はふしぎなのだ。

  • 映像の可能性と怖さを知ることができる。

  • Yのおすすめ

  • [2012.その12]映像制作をするための勉強にと思い、読んだ。賭博の映像や隠れキリシタンの映像といったタブーとされているものを映像にしてきた著者の度胸を感じる。「廃墟の法則」からは映像制作の深さ、また芸術性と密接に関連していると感じた。

  • 映像の作り手側の視点で映像がもたらす効果や
    思いがけない発見、失敗などについて書かれている。
    自らの体験談によるものなので、一つの例・考え方
    として解釈するのが良いと思う。

    映像が一人歩きする危険性や、
    「やらせ」とはどこからやらせになるのか、
    大河ドラマみおける演出の可能性など、
    映像に対する考え方や付き合い方のヒントが示されている。

    著者の吉田さんの映像に対する深い洞察と
    あたたかい愛情が溢れた本だと思った。

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