帝国を壊すために―戦争と正義をめぐるエッセイ― (岩波新書)

制作 : 本橋 哲也 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 102
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004308522

作品紹介・あらすじ

二〇〇一年九月一一日以降、暴力と偽善が世界を覆い尽くしている。ブッカー賞受賞のインド人女性作家アルンダティ・ロイは、その直截だがしなやかな文体で、アフガン戦争やイラク戦争、インドの核問題などに批判の声を挙げ、帝国に抵抗する全ての人々に希望と勇気を与えてきた。海外で大反響を呼んだ八篇のポリティカル・エッセイを収載。

感想・レビュー・書評

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  • フォトリーディング&高速リーディング。

  • 大国の都合に翻弄される中近東、南アジア。正義の名を振りかざす力の下で多くの民衆が犠牲になっています。成長著しいと言われるインドでも発展から取り残された人々の犠牲は少なくありません。2003年に発売された、アルンダティ・ロイの評論、講演録の記録で全体としての統一感にやや欠けることと内容も少し古くなっていますが、彼女の辛辣な批判を読むことができます。

  • 軽い語り口ですが、ずしりと重い内容の本でした。

  • アメリカ政府にとって一番重要なこと、それは戦略上の要請から軍事的、経済的理由によってもアメリカ国民に自分たちの事由や民主主義、そしてアメリカ的生活様式が攻撃にさらされていることを納得させること。

    レトリックはともかくとして世界が未だにテロリズムの定義をまともに見出していない。有る国がテロリストと見做す者が他の国にとっては自由の戦士と見做される。

    アメリカでは兵器産業も石油産業も主要メディアも同じビジネス界の大物に牛耳られている。だから防衛、石油関連の真実がメディアに取り上げられることなんてない。

    インドでファシズムが起こったのは独立と自由のための戦いを駆り立ててきた夢の数が無駄に費やされた後だった。

  • 訳がいや…!

  • [ 内容 ]
    二〇〇一年九月一一日以降、暴力と偽善が世界を覆い尽くしている。
    ブッカー賞受賞のインド人女性作家アルンダティ・ロイは、その直截だがしなやかな文体で、アフガン戦争やイラク戦争、インドの核問題などに批判の声を挙げ、帝国に抵抗する全ての人々に希望と勇気を与えてきた。
    海外で大反響を呼んだ八篇のポリティカル・エッセイを収載。

    [ 目次 ]
    「無限の正義」という名の算術
    戦争とは平和のことである
    戦争のお話―核爆弾で楽しむ夏の家族ゲーム
    民主主義の女神―彼女はたしかにこの地にいるはず、でも誰も彼女のことを知らない
    来たれ、九月よ
    「帝国」に抗して
    民衆のための「帝国」ガイド
    帝国製インスタント民主主義―ひとつ買うと、もうひとつただで貰えるインスタント食品はいかが?

    [ POP ]


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    [ 参考となる書評 ]

  • 今更読むのもなんだけど、
    9.11をきっかけにとったアメリカ政府の行動を批評した講演を集めたもの。
    時間がたつとなおさら、あの時とったアメリカ政府の行動がどれだけ的外れだったのかということが分かる。
    そして、9.11は突然起こったわけではなく、
    その前に必ず歴史があるということを思い出させてくれる。

    著者がインド人であるということも重要。

  • アメリカ(笑)

    自由(笑)

    民主主義(笑)

  • 正直言って、この本は少々早かったかな?という気がしている。というのは、この本の中での主題である「新自由主義」や「グローバル資本主義」について、自分自身の知識がまだ浅いから。もっといろいろと物を読んで、これらの光と影を知った上で、もう一度、アルンダディ・ロイ氏の主張を読み返したい。
     でも、この本を手に取ったのにはわけがあると思う。感覚的なんだけれども、「あの日」以降、日本も含めてだけれども世界全体がとても不透明な方向へと進んでいる気がする。「あの日」とは、2001年9月11日に起こったアメリカでの同時多発テロ。すでに6年経つけれど、「テロとの戦争」という見えない相手との、先の見えない戦争がずっと続いている。アフガニスタン、イラクの戦争でのアメリカの単独主義的な行動。それをいち早く支持を表明した日本の対応。多元的な世界における「敵か見方か」といった二元的な見解の汎用。まだまだ知識が足りないからきちんとものが言えない自分だけれども、心の中の「?」マークがこの本を手に取ったのだと思う。
     この本にも書いてあったけれど、「アメリカ=自由」を象徴する「自由の女神」ではなく、グローバル化する世界経済の象徴である「ワールドトレードセンター」が標的となったわけを読み解く必要があると思う。テロはよくない。しかし、テロという刃がどうして向けられたのか。何に対して向けられたのか。それを読み解かなければ、アメリカや日本の政府など協調し、多額の税金がつぎ込まれている「テロとの戦争」をもろ手を挙げて「賛成!」とは言えないのではないだろうか?

  • アメリカが嫌いな人におすすめ。
    そーだそーだと思わせるようなところ満載

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著者プロフィール

作家。ニューデリー在住。1997年に長編小説『小さきものたちの神』(DHC、1998年)でブッカー賞受賞。その他の著書に『わたしの愛したインド』(築地書館、2000年)、『帝国を壊すために』(岩波書店、2003年)、『誇りと抵抗――権力政治を葬る道のり』(集英社、2004年)、『民主主義のあとに生き残るものは』(岩波書店、2012年)など。

「2013年 『ゲリラと森を行く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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