古事記の読み方 八百万の神の物語 (岩波新書)

  • 岩波書店 (2003年11月20日発売)
3.24
  • (1)
  • (3)
  • (17)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 100
感想 : 10
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004308645

みんなの感想まとめ

日本最古の歴史書である古事記を深く理解するための手引きが提供されており、著者の独自の考察を通じて日本神話の世界を探求する内容です。二部構成で、第一部では古事記の物語を読み解くための視点が示され、先行研...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おすすめ。
    #興味深い #歴史

    書評 https://naniwoyomu.com/22767/

  • 『古事記』にかんする著者の考察などがまとめられている本です。

    本書は二部構成となっており、第二部は岩波書店から刊行されている『図書』誌上に「八百万の神」というタイトルで連載された記事です。日本神話に登場する神々を紹介する内容で、比較的肩の力を抜いて読めるエッセイになっています。

    第一部は、「古事記を読む」というタイトルで、『古事記』の内容に立ち入って、著者自身の考えが語られています。「あとがき」には、「あくまで私個人の関心から個別の視点を設定し、それを加えて古事記のひとつの読み方を示す」ことをねらいとして書かれたものであることが述べられており、こちらもエッセイのようなスタイルで書かれていますが、とりあげられているテーマは『古事記』の物語世界を深く読み解くための手がかりとなるようなものであり、先行研究を踏まえた議論がなされているところもあって、入門書というにはやや敷居の高い内容になっていると感じました。

    著者には、ほかに『はじめての日本神話―『古事記』を読みとく』(2012年、ちくまプリマー新書)という入門書もあり、そちらのほうがもうすこし読みやすいのではないかと思います。

  • 現存する日本最古の歴史書・古事記を読み解くための基礎知識を解説した本。

    古事記の時代背景や言葉の特徴、日本書紀との違いなど、古事記を読む上で知っておきたい基礎知識がやさしく書かれています。

  • 古事記の読み方

  • 難しい本でした

  • 現代語訳みたいなのが読みたかったんで、そういう意味では期待外れでした。

  • 913.2

  • この本では、古事記の神話についての考え方、当時の時代背景、言葉の特徴、日本書紀との違いなどを読み解くための基礎知識をやさしく解説し、読み方の一つを提案する本です。古の人はなぜ神というものを考え出したのか、その世界をどうして天に思い描いたのかなどの素朴な疑問をわかりやすく書いています。

    私は、神話や言葉についての記述にまして、7世紀当時の日本を考察する部分に興味を持ちました。当時の日本人が、現代とは比べ物にならないほど「自然」を愛し、畏敬の念を持ち、崇拝をしていました。ところが、中国との交流が盛んになり、今でいう高度成長の時代になりました。寺院の建立や稲作の振興といったインフラ整備により木材の伐採や湿地の開墾などにより自然破壊が起こりました。そのような危機的な状況の中で、人々に対して、「自然」を敬うことに対する危機意識の媒介として書かれたというものが「古事記」であるという考え方は新しい発見です。

    それから約1200年の月日が経ちましたが、「自然」を軽視し、天にツバ吐くような行いが、現代社会を混迷に向かわせているのだとも思います。古の人の知恵に従い、「自然」に畏敬の念を抱き、原理原則に沿うことの重要性を感じさせる本です。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1954年 神奈川県鎌倉市に生まれる。
1978年 法政大学文学部卒業。
1986年 専修大学大学院博士後期課程満期退学。
1994年 法政大学専任講師。同助教授を経て、
2001年 法政大学教授。

著書
『はじめての日本神話 『古事記』を読みとく』筑摩書房、2012年
『古事記の読み方 八百万の神の物語』岩波書店、2003年

論文
「記紀神話から無文字時代の古層を掘る—大国主神話をめぐって—」『アジア人物史1 神話世界と古代帝国』集英社、2023年
「亡き人に逢える島—万葉集巻一六・筑前国志賀白水郎歌を読む—」『法政大学文学部紀要』57号、2008年
「鴨山と石川の詩心—柿本人麻呂臨死自傷歌群について—」『日本文学誌要』77号、2008年
「近江荒都歌・近江歌」『柿本人麻呂《全》』橋本達雄編、笠間書院、2000年
など

「2025年 『古事記論考 野生と文明の古代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂本勝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×