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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004308720
感想・レビュー・書評
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社会学の本にはなりますがかなり読み解くのは難しく、社会学の名著を知っておかないと理解できませんでした。
しかし、ポストモダン、第二の近代の概念とそこに至る変容が丁寧に説明されており、人外が変化しつつどのようにして現在の市民社会が形成されているのかの過程が分かる本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自己実現によって個人主義を乗り越える?「第二の近代」というのはよく
わからんが、法治国家によって制定された制度的プロセスとしてのデモクラシー
(代議制デモクラシー)と、市民社会の中での非制度的、非形式的な意見形成の
プロセスである「討議デモクラシー」の2つの回路に、新しい政治の可能性を
見出すという主張はよく理解できた。歴史的にもこの「2つの回路」というのは
非常に興味深い。個人的に。かつて日本も議会と建白という2つの回路があった
んだよな。そういう意味で考えさせられるところがあった。
で、実際にこの「討議デモクラシー」が実現されるかどうか。僕は比較的懐疑的、
悲観的である。なぜか。やはり僕は「それなりの市民」に期待するのは国家としての
論理的にも市民の能力的にも生活的にも、そして社会のシステム的にも酷じゃないか
と思う。とすればやはり、政治エリートを養成するしかないのか??という気持ちに
なってしまうのだが・・・エリーティストなんだぁ僕は。今自分でびっくりした。
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自分のイデオロギーに都合のいいように海外の研究をツギハギしている感じ。
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第1章において、近代の特性が端的にまとめられている。
時間、空間の均質性。都市からの闇の消滅。
等価交換。
僕的には、何度も読んだことであるが、自分達が生きているポスト近代の世界が、いかに絶対的なものではなく、歴史的に形成されてきた相対的な世界であることを知る上で、何度、読んでも興味深い。
戦後の政治状況が、軽く、コンパクトにまとめられている。
現在、政府から問題群が発信されているが、環境問題、原発の問題など、いかに、市民の側から、問題を発信されているかを、新たな視点で気付かされた。 -
私的に必須な文献
中身も面白い。まとまっている。 -
【版元】
欧米では今、〈討議デモクラシー〉という考え方がさかんに提起され、さまざまな形で実践に移されています。これは、社会の課題について普通の市民が意見をたたかわせる場を設けることで、政治を活性化していこうという試みです。日本の民主政治が機能不全に陥っているといわれる今、このデモクラシーの新しい形に目を向けることが必要ではないでしょうか。
本書では、この〈討議デモクラシー〉をはじめ、〈社会関係資本〉〈結社革命〉〈サブ政治〉〈市民労働〉といった欧米の最新の議論を分かりやすく紹介しながら、市民社会をいかにすれば強化できるか、不気味に強まりつつあるポピュリズムの流れにどうすれば抗うことができるかを考えてゆきます。
21世紀に、市民がどのように政治に関わってゆくべきかを考える上で、いろいろなヒントがちりばめられているはずです。ぜひご一読ください。(新書編集部 小田野耕明)
<https://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0401/sin_k156.html>
■著者紹介
篠原 一(しのはら・はじめ)
1925年東京生まれ。東京大学教授、成蹊大学教授を経て、現在、東京大学名誉教授。専攻はヨーロッパ政治史・政治学。
著書に『ドイツ革命史序説』(岩波書店)『現代の政治力学』(みすず書房)『日本の政治風土』(岩波新書)『現代日本の文化変容』(れんが書房)『市民参加』(岩波書店)『連合時代の政治理論』(現代の理論社)『ポスト産業社会の政治』(東京大学出版会)『ヨーロッパの政治』(東京大学出版会)『〈市民と政治〉5話』(有信堂高文社)など多数。
【簡易目次】
はじめに
1章 近代社会はどう変わりつつあるか
1 近代の流れ
2 何が近代を準備したか
3 近代の構造
4 変容する近代
5 自省的近代化
2章 「第二の近代」とその争点
1 政治変容の諸相
2 経済変容の諸相
3 地球化のインパクト
4 「第三の道」とは何か
3章 新しい市民社会論
1 市民社会論の系譜
2 ハーバーマスの市民社会論
3 市民社会の展開
4章 揺れる市民社会
1 ポピュリズムの歴史的諸相
2 ポピュリズムの共通性
3 ナショナリズム考
5章 討議デモクラシー
1 行動的市民とデモクラシー
2 討議制意見調査
3 コンセンサス会議
4 計画細胞と市民陪審制
5 多段式対話手続き
6 いくつかの問題
終章 市民の条件 -
後書きで「石油ショックの頃にガンの手術をした」とか書いてあるからびっくりして巻末を見たら、著者は89歳のおじいさんだった。
文句なく☆5。久々に「読み返したい本」に出会った。
政治学や熟議を論じるために、とりあえず最低限の知識は欲しいなと思った時、かなり役立つと思う。コスパ良い。読みやすい。
ノイズを感じない快適な文章だった。 -
後半が消化できなかった。汗
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めも
consensus conference
デンマーク、オランダ
ダール「それなりの市民」adequate citizen
「世田谷市民大学」
わかりやすかった!派生学習しやすいよう色んな人が紹介されている。 -
「市民参加型の行政」や「市民と行政の協働」などの言葉はよく耳にしますが、ここ数十年は、市民生活の中での意思をどのように政治システムの中に組み込んでいくかという点で、なかなかブレイクスルーが見いだせない時代になっていると思います。
NPOやソーシャルビジネスに注目が集まり、可能性は感じさせてくれていますが、政治システムの中にどれほどの影響力を及ぼしているかというと、そこには旧態依然とした壁を打ち破れていないようにも感じます。
そんな問題に対して、歴史的な背景も紹介しながら、「討議デモクラシー」という方向性を示す本です。
新書のわりに少し難解です。 -
集団的な感情の発露である「世論」と人びとが熟議後で出来上がる「輿論」と論じていたのは佐藤卓己であったが、本書では、近代自体から問題がしっぺ返ししてくる「第二の近代」の状況において、悪い側面として浮かび上がった「ポピュリズム」への処方箋としての「熟議」デモクラシーを近代の解説を経由して語っている。
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市民の政治参加について述べた本。
特に、近年欧米などで進んでいる参加型の手法である討議デモクラシーに着目しているところがポイントである。
基本的な認識としては、「ほどほどの市民」がアドホックに政治にかかわるにはどうすればよいのかということだろう。
4章は噛み砕きが不十分でくぁるように思えた(香山リカの本をうのみにするのはどうかと思った)。 -
目次
1章 近代社会はどう変わりつつあるか
1 近代の流れ
2 何が近代を準備したか
3 近代の構造
4 変容する近代
5 自省的近代化
2章 「第二の近代」とその争点
1 政治変容の諸相
2 経済変容の諸相
3 地球化のインパクト
4 「第三の道」とは何か
3章 新しい市民社会論
1 市民社会論の系譜
2 ハーバーマスの市民社会論
3 市民社会の展開
4章 揺れる市民社会
1 ポピュリズムの歴史的諸相
2 ポピュリズムの共通性
3 ナショナリズム考
5章 討議デモクラシー
1 行動的市民とデモクラシー
2 討議制意見調査
3 コンセンサス会議
4 計画細胞と市民陪審制
5 多段式対話手続き
6 いくつかの問題
終章 市民の条件 -
政治学
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市民社会と言われても現実感が湧かないので、述べられてることは理解できてもモヤモヤ感は残った。でも、内容自体はすごく興味深いし、特に「ぷちなしょ」への痛烈な批判は胸に応えた。
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