ウォーター・ビジネス (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.21
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本棚登録 : 181
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004308782

作品紹介・あらすじ

今世紀最大の問題の一つといわれる水問題をめぐって、ウォーター・ビジネスの世界が過熱している。特に多国籍企業がビジネスチャンスを求めて水資源の獲得や利用の権利を確保するために、世界各地に進出している。日本国内をはじめ、アメリカ・中国などの現場取材を通して、その実態を明らかにし、水はいったい誰のものかを考える。

感想・レビュー・書評

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  • 水問題についての問題提起本。
    日本の問題と日本から知る海外の問題について書かれてます。
    日本の地名や企業名、商品名など出てきて実感しやすいと思います。

    ただすこしページ数が足りない感じ、悪くないけどもう少し深くしてほしかったな、というぐらい。
    でも、興味を持たせるという目的は十二分だと思います。

    興味ある方は他視点からの本も一度ご参照あれ。

  • 2004年刊。著者は明治大学客員教授、元NHK解説委員。間接水問題、水道事業民営化・多国籍企業の参入、激化するボトルウォーター事業の競争、地下水等の枯渇化と農業への世界的影響は既知。が、①海洋深層水の養殖産業(富山のマス)やビール産業(富栄養が酵母に好影響)への利用、②ミシガン州の地下水利用をめぐる紛争、③中国の「南水北調」計画、④カリフォルニア州の公平な水利用の取組みなど新奇な話題も多い。本書の「水は誰のものか?」という問いは、慣習や水資源の富裕度の違いに影響されるものの、心に刻んでおくべきものだろう。

  • 3

  •  10年前の本になるため情報が古くなっている箇所もあるのは否めない。

     ただ、本自体は細かい章立てながらも、それぞれに簡潔にまとめられていて比較的理解しやすい。著者がNHKで解説委員まで務めたこともあってか、言うならばNHKのニュース内で放送されるリポートを文章に起こしたような感じである。

     バーチャル・ウォーターという考え方は広く知られるべきだと思うが……

  • 人間の身体はほとんどが水であります。
    だからこそ、人間は水について色々な知識をもっておかなければならない、と言われたので少し方向性が違うように思いましたが水の本ということで読んでみました。
    割りと簡単に書かれているので読みやすくはありました。

  • 「水戦争の世紀」で話題になったモードバロウの”Blue Covenant”の日本語訳。水危機を背景に急速に成長する水ビジネスについて、私的利益を追求し水を独占する無責任で非民主的な水支配として告発する。水へのアクセスを基本的人権として求め、水条約の確立を目指す主張にはにわかに同意できないところも少なくないとはいえ、水に関する世界規模の課題が1冊にまとめられた本書を日本語で読めることは大いなる時間の節約になるし、一読の価値はある。英語に自信のある方はぜひ原書で。(都市工学専攻)

    配架場所:工14号館図書室
    請求記号:627.2:B

    ◆東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2002658711&opkey=B147995749322133&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0

  • タイトルそのまま、水ビジネスに関する本です。

    ボトルウォーターと水道事業の話がメインで、概要は関連する他の書籍と大きな差はありません。
    しかし、ここで紹介される事例は初めて知るものが多く、とても興味深かったです。

    市場の観点から、現実的に成長の余地がどの程度あるのか、という点にも言及がありました。
    オススメできます。

  • 私たちが生きていくうえで欠かす事のできない水。

    その水に関してのビジネスについて書かれていました。
    企業の独占やボトルウォーターについてと、
    さまざまなことについて書かれており、最終的に水はみんなのものだと書かれていました。

  • 環境問題の本はそんな本なので、読むと辛くなる。でも読まずにはいられないんだけど・・・

    間接水、これはわかっているようで、ハッキリ数値など見ないとダメだね。
    ようするに農作物や畜産物に使う水のことなんだけど、
    自給率低い日本は海外の水をじゃんじゃん使っている・・

    そんな水が高くなったらどうなるのかな・・・。
    牛丼1杯水は2トン(2リットルボトルで水1000本!)か。

  • [ 内容 ]
    コメの市場開放、食管制度の変貌、農薬・化学肥料による環境汚染…。
    担い手の高齢化が進み、戦後最悪の凶作にも見舞われた日本の農業に未来はあるのか。
    各地の農民の肉声を伝え、数多くのデータで農政の実態を明らかにし、若い世代が挑戦する新しい農業の可能性にまで説き及ぶ。
    これからの日本農業を考えるうえでの必読書。

    [ 目次 ]
    第1章 日本農業の素顔
    第2章 山あいの村から
    第3章 食管制度の表と裏
    第4章 食料輸入の増加と自給力
    第5章 農業と環境
    第6章 日本の農業のこれから

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著者プロフィール

東北大学文学部卒業後、昭和34年NHKに入る。昭和49年解説委員室解説委員、平成13年解説員を退職。現在、明治大学農学部客員教授。

「2002年 『問われる食の安全性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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