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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784004308935
みんなの感想まとめ
日本の戦後政治の問題を深く掘り下げ、現代の政治に通じる課題を明らかにする内容です。著者は、戦後から現在に至るまでの政治の変遷を追い、特に小泉政権の構造改革に対する批判を通じて、現代の問題点を浮き彫りに...
感想・レビュー・書評
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ゼミ以来、20年ぶりに。一部分だけ読み返した。
(2004年発行)
「憲法とは被治者が統治者に権力を預けるときの約束事であり、統治者を縛るためのルールなのである。」p151
「民主主義と立憲主義が結びついたとき、民主主義において正当性を持つ多数者の意思に憲法や法律による制約がはめられる。要するに、権力を持っている多数者は、数を頼んで好き勝手をしてはならないということである。」同
「市民が自由に意見を表明し、行動できることは、今さらいうまでもなく民主主義の基礎である。昔、ヴォルテールが言った「私はあなたの意見には反対であるが、あなたがそれを言う自由は命をかけて守る」という言葉を、二十一世紀の日本でもかみしめる必要がある。」p157詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[配架場所]2F展示 [請求記号]080/I-3 [資料番号]2005104882、2005104884、2005104883
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中曽根康弘、宮沢喜一、野中広務、土井たか子の引退によって、戦後政治の終焉が象徴されていると著者は述べています。野中の引退は、利益配分型の政治の破綻を意味しており、憲法第九条をめぐって対極の立場にあった中曽根と土井の引退は、まさに「戦後」という時代をあるいは肯定し、あるいは否定する両極の立場が、なし崩し的に融解してしまったことを示しています。また、宮沢喜一は、みずから戦後の日本の枠組みを形成に参与し、その枠組みの中で復興と経済発展の路線を歩んできた政治家であり、彼の引退もまた、「戦後」という時代が幕を下ろしたことを象徴しています。
本書は、こうした「戦後」の枠組みの崩壊の後に生まれた、小泉純一郎に代表される新たな政治の枠組みについて分析をおこなっています。とりわけ、一部の保守系の政治家のタカ派的な発言が、国際社会、とくにアメリカの実態を捉えていないという批判や、ポピュリズムの問題などが論じられています。
戦後民主主義を擁護するのでもなく、小泉以降の政治に対しても距離を置くという姿勢が見られますが、著者の考えるあるべき政治の形がいまひとつ見えにくいように感じました。 -
いろんな所でエッセイや論評のようなものを読むのだけれど、まともにこの方の著作を読んだことが無く、これはいけないなーと・・・
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目次
序 戦後政治の何が終焉したのか
第1章 戦後政治とは何だったのか
1 9条=安保体制――憲法と日米関係の共存
2 一党優位体制――自民党長期支配の構造
3 利益政治体制――経済成長と開発主義
4 官僚内閣制――官僚主導の政治システム
5 戦後民主主義の多面性
第2章 変質した憲法政治――「9条=安保」体制の終焉
1 9条の失墜
2 日本版ネオコンの台頭と改憲論の貧困
3 日米安保体制の変質
第3章 迷走の政党再編――政治改革の帰結と政党の変質
1 政策不在の連立政治
2 選挙制度改革と政党の変容
3 二大政党制の虚実
第4章 構造改革の政策対立――崩れゆく「平等」
1 「構造」とは何か
2 グローバル化と構造の破綻
3 日本のネオリベラリズム
第5章 政治主導への挑戦――官僚依存は超えられたか
1 官僚の敗北
2 政官関係のねじれ
3 政治主導は実現されたか
第6章 デモクラシーの融解
1 立憲主義の空洞化
2 ポピュリズムとナショナリズム
3 メディア政治の危険
第7章 次なるデモクラシーに向けて
1 日本の再民主化
2 一国多制度と多様な民主主義
3 目指すべき社会像――「平等」の再定義
4 世界における日本の針路――「平和」の再定義
5 市民による民主主義
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