戦後政治史 新版 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309048

作品紹介・あらすじ

定評ある旧版に刊行後一〇年の動き(山口二郎・北大教授補筆)を加えた最新版。現代日本の政治の波瀾に満ちた軌跡を簡潔・的確に記すとともに、衆参両院の全選挙結果を収める。記憶されるべき政治家たちの言動、くり返された政党の離合集散、さまざまな政策とその帰結…。この六〇年の事実こそは、未来への確かな道標となろう。

感想・レビュー・書評

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  • 戦後から小泉政権までを、各党の動向や選挙の議席数などのデータを中心に議論している。その次代に個別個別でどのようなことが起きたのかを概観できる。一方で時代の特徴や流れが論じられていない。ひと通り知識を入れた上で、通史として整理するのにはぴったりである。

  • 娘が高校の図書から無料でもらってきた。
    お父さんが岩波新書を読むから・・・という理由。
    第三版が1281で出ているので、こちらを先に読んだ。第一版をもらってきたわけだ。
    同時代を生きていると理由もあり、ニュースを見ている自分からは懐かしい言葉が多い。

  • 文句なしの戦後政治史。この一冊を読めば、最低限得たい戦後政治史に関しては網羅できよう。
    ちなみにこの新版(第2版)は小泉政権期末までをカバーしているわけだが、小渕政権以後、日本の政治は何をやってきたのか、あるいは何を目指してきたのか、権力の中枢にいた人々でさえよく解ってはいなかったのではないか、とつくづく感じた。「失われた」10年は15年に伸び、今では20年とまでなった。やがて語られる「平成史」はこの状況をどう表現するのだろうか。少なくとも、この喪失から立ち直れるのは「現代」に生きる私たちでしかない。

  • もともとは大学の政治学の教科書だった本である。その講義で概略は知っていたのだが、腰を据えて読んでいないと思って読んでみた。

    まず何より、国民の意識は戦争を経てもあまり大きく変わっていないのではないかと思うこと。保守合同と左右社会党の統一により55年体制が生まれ、そのときから1か2分の1政党制になったかのような議論がなされるが、1955年以前の段階から革新勢力と保守勢力の議席配置は1:2であり、その段階から戦後を通じて基本的に議席配置は変わっていないのである。

    また「なぜ社会党は政権を取れなかったのか」ということも、片山内閣のときの「記憶」がそうさせたといえる。安易に連立政権に組してはいけない。そういうことであった。村山内閣のときの「自社さ政権」は、細川内閣のときに行われた「キャスティングボードを握った政党に総理の椅子を差し出す」というきわめて政治的な思惑があった。

    また昨今民主党代表選で「解党の危機」といわれているが、自民党には過去に「四十日抗争」という抗争があった。大平内閣の参院選敗北の責任を取って、辞める辞めないで揉め、特別国会の首班指名投票でも、自民党から二人も擁立されるほどの騒ぎになった。そして浜田幸一が「自民党は未来の子供たちにあるんだ。」という名言(迷言?)を残した。少なくとも、このときの比ではないと思う。

    何はともあれ、平易な戦後政治を知る上での入門書であることに変わりは無い。

  • 戦後政治を網羅的に俯瞰できる教科書のような本。ただ、出来事が淡々と述べられていくので、理解しにくい部分もある。自民党も社会党も派閥抗争の歴史があり、汚職事件には同じような顔ぶれの政治家が登場する。今も昔も信じられる政治など無い気がしてくるのが残念だった。

  • 『新版 戦後政治史』(石川真澄、2004年、岩波新書)

    本書は、戦後まもなくのGHQによる統治時代から平成の小泉内閣までの日本政治史の流れをまとめたものである。その時々の時代背景と政治の動きを連動させているので、非常にわかりやすい。

    ただ、自民党の派閥の流れが少しわかりづらいかなと感じた。

    (2010年3月22日 大学生)

  • 戦後政治の流れを知るには、大変参考になる良書。

    内容は広く浅く、元新聞記者らしく中立的俯瞰的な記述のため、これから勉強したいという人にもお勧めできる。
    戦後政治に明るい人でも、流れを振り返るのには有用であろう(戦後政治に明るい人であれば、言われるまでもなく読了済みであるようなメジャーな著書ではあるが)。
    巻末の選挙データも、資料として重宝する。

    2004年の改訂版では、刊行後の流れが加筆されているが、これは著者の体調不良のため、北大の山口二郎氏が執筆したものである。
    なお、著者は改訂版の刊行を見ることなく逝去されている。

  • 現在の日本の政治を知る上で、戦後の政治の流れをつかんでいると理解は楽です。この本は史実が簡潔にまとめられており、大変読みやすかったです。

  •  元朝日新聞編集委員である石川真澄(1933-2004)による日本の戦後政治史概略。旧版は戦後50年にあたる1995年に出版され、その9年後に北海道大学教授の山口二郎によって補筆され、旧版以後の55年体制崩壊後の政局までフォローされている。

    【構成】
    1 敗戦
    2 占領と改革の開始
    3 憲法改正
    4 政党の復活
    5 戦後最初の総選挙と第一次吉田内閣
    6 社会党、第1党に
    7 初の単独過半数政党
    8 講和の前後
    9 吉田対鳩山、左社対右社
    10 保守一党優位体制の成立
    11 日ソ国交回復の成立
    12 60年安保と政治の転回
    13 経済政治の時代
    14 社会党変貌の挫折
    15 佐藤長期政権の始まり
    16 沖縄、「本土並み」返還
    17 「今太閤」と列島改造
    18 「今太閤」の没落
    19 首相の犯罪
    20 伯仲の継続
    21 「闇将軍」の支配
    22 「総決算」路線の進展
    23 自民党の世代交代
    24 竹下派支配
    25 「国際貢献」と選挙制度改革
    26 「保守」政治の拡大
    27 節目としての戦後50年
    28 挫折する「改革」
    29 1999年という転機
    30 小泉ブームと構造改革
    31 「9・11」以後

     論調としては穏健な内容で特段目につくような記述は無いが、31節中で55年体制成立までに10節、田中角栄関係が5節と構成に偏りがある。内容のほとんどがその時々の「政局」や「政治力学」であり、政策であるとか外交方針などというものはほとんど登場しない。しかし、これがこれまで学会、マスコミでひたすら語られてきた「政治史」なのだと改めて実感させられ、暗澹たる気分にさせられる。

     概説書としては悪くないものだと思うが、面白味はない。本書で最も有効なのは、巻末にまとめられている1946年から2004年までの国政選挙データであろう。

  • 淡々としてるから、流れは分かりやすいけど、面白くはない。

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