コミュニケーション力 (岩波新書 新赤版915)

  • 岩波書店 (2004年10月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004309154

みんなの感想まとめ

コミュニケーションの本質を探求し、実践的な技法を学ぶことができる作品です。言語だけでなく身体のコミュニケーションも重視し、相手との対話を深めるための方法論が紹介されています。特に、相手との共鳴を生むた...

感想・レビュー・書評

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  • 韓国ドラマを観ていたら、「あっかんべー」をしていた。齋藤孝さんがこの本の中で触れていたから、偶然の一致にビックリした。言語的コミュニケーションの土台は、身体的コミュニケーション。「あっかんべー」や「イーだ」といった昭和の頃の身体表現が衰退していると語っている。
    コミュニケーション力。目を見る、微笑む、頷く、相槌を打つ。当たり前のようだけど、これがなかなかできない。
    私が面白かったのは、齋藤孝さんがゲーム感覚で弁証法スタイルの対話を行なっていること、ディベートと違って、勝ち負けでなく、二人の攻防から、新しい結論を導き出して、霧の中を抜け出るというのを読んで、やってみたいと思ったし、仕事の中でやればよかったと思った。
    もう一つ、メタ・ディカッションも興味深い。数人でディスカッションしているのを、他の人が椅子の上に乗るなどして上から見下ろしながらディスカッションのプロセスをメモしていくというもの。討論の経験の乏しい私には新鮮だった。
    「コミュニケーションこそ生命の源」という著者。私もコミュニケーションをもっと楽しもう!そう思えた一冊だった。

  • 言語コミュニケーションは身体コミュニケーションを基盤にしている。
    これが、この本で1番学びになったポイントでした。コミュニケーションというとどのような言葉遣いをするか等気にしてしまいがちでしたが、身体のモードを切替えるようなやり方もあるんだと思いました。
    この本は、実践してみてはじめて意味のある本だと感じたので、まずは4つの基本原則である目を見る、微笑む、頷く、相槌をうつからやっていこうと思いました

  • 大和の図書館で借りた本。
    コミュニケーション系の親書が読みたくて借りてみた本。
    内容は結構よかった。あとはいかに実践で用い、磨いていくかどうかだと思う。
    コミュニケーションというものを漠然と一人で鍛えていくよりも、訓練方法まで記してある良書だと思う。
    また、作者の好みとも言うべき内容も織り交ぜられており、どういう思考の持ち主なのかが結構分かったと思う。特に、兄が妹たちに向けた手紙は素晴らしく感動的であり、手紙によるメッセージ性の至上だと思わされる。特攻隊員の文章にも情報伝達というだけではない感情が伝わってきた。言葉だけでなく、文章に意味と感情、情報をいかに詰められるかが文脈力の一歩であると思う。
    会話の中で迷子になる際には、その迷子になったキカッケの言葉をしっかりと捉えられているかどうかがカギとなっている。会話の中で迷子になったら、その言葉の源流を戻り、それでもだめなら更に一つ戻るといいようだ。
    メモを取る重要性については、特に大事な単語、大事な単語、自分の考え付いたアイデアを記しながら取るといいようだ。そうすることにより、話の文脈を整理しやすくなるらしい。
    急いでいる人にはいきなり話の本題から入るのが好まれやすいようだ。
    意味を言葉に最大限含むことにより、短時間で要件を済ませようというもののようだ。
    ディベートのような、立場を2極化させてそれぞれの立場から意見をぶつけ合うのもいい練習の様だ。話の中で、まぁどちらでもいいよね、という立場は決してとらず、弁証法的に進めていくといいようだ。
    要約力と再生力についてもとても大事だ。
    この要約力は相手の話をきちんと理解する力であり、
    要するに・・・という事ですね、と確認し同意を得る力であり、
    再生力はその更に進んだ力であり、ただ話を繰り返すだけでなく、おおざっぱにならず、話の細部を上手く伝えられる必要がある。
    通常人は、他者の話を他者に伝える必要があると思っていないので、パワーをあまりかけずに話を聞いてしまうが、要約と再生するつもりで聞くことにより、話を本当に真剣に聞くようになるという。
    ネガティブな意見を言っている暇があったらアイディアを出せ、いい言葉だと思う。
    唐突だけど。
    また、ディスカッションをした後のメタ・ディスカッションも大いに力をつけることが出来る。ディスカッション後の反省会である。

  • コミュニケーションの概念と、方法について書かれている。

    印象的だったこと
    ・文章を書くことで、整理ができる。(例:日記、人と話す際のメモ)
    ・著者は、コミュニケーションをキャッチボールと捉え、その中でもプロ野球とアマチュアのように、レベルがあると述べている。
    ・著者は仕事上、数多くの対話をしてきたというが、対話をする際は必ずメモを取りながら会話をするという。メモを取ることで、相手の文意を的確にとらえながら、こちらも何を伝えるべきかを明確化できるという。いわゆる文章力を筆者は「文脈力」と言っているが、メモを重要視しているからこそ文脈力がつくという。
    ・「質問力」は筆者の造語だが、文脈を的確に捉え、相手に質問をすることが大事だという。相手がどんな質問をしてきたかによって、相手の理解力が垣間見えるという
    ・語彙力は何よりも大事

  • コミュニケーション力について基礎的なことが学べます。

  •  人との関わりが広がるなかで、もっとコミュ力が必要だなと感じた。そもそもコミュ力とは何だろうと考え、大学時代に読んだこの本を再度読み直すことにした。

     コミュニケーションとは、意味や感情をやりとりする行為。そして、「相手の経験世界と自分の経験世界を絡み合わせ、一つの文脈を作り上げていくことで、次の展開が生まれる。これがコミュニケーション力のある対話」(p.22)であり、コミュ力とはすなわち「文脈力」であるという。
     1章では、上述のコミュ力とは何かということと重要性、文脈力を磨く方法が書かれる。2章では、コミュニケーションを行う上で、相手と共鳴するために響く基盤づくりの方法論が書かれる。3章では、コミュニケーションに必要な技法(基本は、相手の話に沿いつつ、話を広げて推進させるべくずらすこと)について書かれる。

     コミュニケーションでやりとりされる「意味」「感情」のうち、意味のやりとりについての言及が多い。だが、とりわけ2章で紹介される方法論は意味・感情両方に通ずるものであるし、両方のやりとりが良いものを生み出すのだということを全体を通じて感じる。

     コミュニケーションの方法論に関する本というよりも、他者との対話をはかることの重要性を認識できる本。
     ともすれば焦ってしゃべり過ぎてしまい対話の本質を見失ってしまいがちな私にとって、なぜ対話するのか、なぜ対話は重要なのか、対話はどうあるべきなのかを改めて考えさせてくれる本であると感じた。

  • 「ていうか症候群」・・・私の身近にもいます。「ていうか」ということば1つで話題を変えてしまう人たち。本当にずっと小学生のころから仲がいいんだけど、その2人の会話を聞いていると、よくこれで話が続くなあと思うくらい、それぞれが勝手に話をしている。本当に人の話を聞いているんだろうか。それで続く関係というのもおもしろいなあ。「人間ジュークボックス」・・・自分の言いたいことばっかり言って、人に話をさせない。同じエピソードを何度も語る。これは以前の自分のことです。はずかしながら、数少ない女性とのおつきあいの中で、何度かそう指摘されたことがあります。よほど仲良くなってからでないと、そうはならないんだけど。「うなずく人が減っている」・・・その通りだと思います。授業をしていても、うなずいてくれない、微笑んでもくれない、無反応。これでは話が盛り上がらない、相手が理解しているかどうか分からない。講演会などではなるべく私自身は相手の話にうなずくようにします。ちょっと自分をアピールすることにもなります。「質問する力が弱まっている」・・・いたいところついて来るなあ、という質問が減っているように思います。こちらが、そうそうそれも言っておきたかった、と思えるような突っ込みも減っています。人の話を聞きながら、キーワードをメモしていく。大事なところ、後で質問したい事柄などは色を変えたり、ぐるぐる巻きで目立つようにしておく。私は講演会ではいっぱいメモをとります。途中で質問したいことを思いつくと、そのことで頭がいっぱいになります。大人数の会場だとけっこう緊張したりするんだなあ、これがまた。そして、相手が喜びながら私の質問に答えてくれたら、しめしめ、やったー、という気分になります。ヒトはコミュニケーションをとることで人間という存在になったのだと思います。この本を読んで、コミュニケーションの技をみがいて下さい。ところでこの人はいったい何冊本を書くんだろう。

  • コミュニケーションというと、文字ありきのやり取りと考えがちであり、ボディランゲージも言葉の一種と思っていたがそうではなかった。
    著者の本は身体論へ紐付けされる事が多い印象だが、本書も例外ではなく、むしろこれが起点になっているのか?と思われる。
    この本を読んですぐにコミュニケーションが上手くなるわけではないが、意識すべきポイントを抑え、磨いていくきっかけにはなりそう。
    『読書力』とワンセットらしいので、併せて読んでおきたい。

  • コミュニケーションは基本簡単って思わせてくれた気がする。難しいとも考えられるけど。

  • とても読みやすい。

  • コミュニケーションはやはり大切である。

  • 非常に読みやすかった。
    コミュニケーションに関して重要な要素ではあるが、私たちが疎かにしやすいポイント(相槌やアイコンタクトなど)について丁寧に説明されていた。また、コミュニケーション力向上のための具体的な練習方法なども数多く紹介されていたので、私も是非実践していきたいと思った。

  • 『考え方の教室』は気づきをもたらす名言が散りばめられていて深く感動したが、これはそうでもなかった。ハウツー的なことを求めてるわけではなく、その本が扱うテーマに関して著者がどう考えているかが書かれてるかが大事で、少しすくなかった。2020.4.19読了

  • コミュニケーションに関するエッセイ。

    本書でのコミュニケーションの定義は『感情や意味をやりとりする行為』である。第一章では、『コミュニケーション力』の意味と重要性が説明され、コミュニケーション力を養う方法が紹介されている。第二章ではコミュニケーションを行うための基盤やそれを形成するためのメソッドが、第三章ではコミュニケーションのテクニックを紹介されている。

    一応、各章でテーマはあるが、いろいろな話がごったになっていて、楽しく読むことができる。その中に、気づかされる点があったり、なるほどと思わせる点があったりする。

    軽く読んで、自らのコミュニケーションを再考するきっかけとするにはちょうど良い本。

  • これ一冊あれば十分かも?

    すべてのトラブルは具体的なアイデアによってのみ乗り越えることができる。

  • 著者の作品は読みやすいものが多いが、この本はどちらかと言うと難しかった。「わからない事が、わかる」本とはこういうことを言うのかもしれない。

    この本の節の部分をもっと詳細に綴った本もあると思うので、機会があれば挑戦してみたい。

  •  齋藤孝先生は雑談の名手ですが、ただのお喋りではありません。
     理論や指導にも通じていますので、師の書かれる著書は外れがありません。
     本書も、
     
    「理想的なコミュニケーションとはクリエイティブな関係性」
    「コミュニケーションは、響き合いである」
    「話していて一番疲れるのは、身体が冷えている人だ。響かない身体だ」
     
    といったキラーフレーズや重要な指摘が満載です。
     英語の勉強の前に身体を動かすとか、発表にハイタッチやスタンディングオベーションを取り入れるとか、斬新な授業の方法も紹介されています。
      
     齋藤師が行う授業は、ただ聞いているだけではなく、グループで発表し演習しているようです。
     対人恐怖症でグループ活動が苦手な私なら尻込みしてしまいますが、実際にこんな演習を行って揉まれていると実践力がついて社会人になっても活躍できそう。
     ということは、齋藤師のゼミは現代日本有数の人材養成所なのではないでしょうか。
     果たして私はそのゼミの出身者と互角に渡り合えるのでしょうか。何だか瞬殺されそう。
     齋藤ゼミの秘密を探れ!本書を読めばその片鱗を伺うことができます。
      
     また、齋藤師は本の紹介の名手でもあります。
     本書でも色々と読みたくなる本が紹介されていました。
     何を読むか分からない方は、まず、適当な齋藤師の本を読んでみれば、そこから芋蔓式に読みたい本が出てくると思います。
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20170425/p1

  • 書いてあることが、この前に読んだ同著者の「『頭がいい』とは、文脈力である」という本と被る部分が多かった。つまりとたとえばの往来の話、三色ボールペンメモ術、もちろん、文脈力そのものについての言及もあった。より普遍的で、一般的な内容になっていたため、目から鱗とはいかなかったが、そんな言葉の中に、「コミュニケーションが上手な人は、どんな人とのコミュニケーションも楽しめる」と書いてあった。至って凡百な内容だが、我が身を振り返り、雷に打たれた心地がした。偏愛は、コミュニケーション力不足。馬が合わない、は逃口上。自分のコミュニケーション力が、如何に不足し、欠如していたかを思い知らされたという意味で、個人的には名著。多分、読んだタイミングなんだと思う。これも、セレンディピティ。

  • コミュ力がある、ないとか、コミュ障とかいう言葉が人の評価として日常的に使われ、就職面接でも多くの組織がコミュニケーション力を求める資質の筆頭にあげる今日に生きる者として、コミュニケーション力とは何かを考えるには良い本。
    コミュニケーション力を、文脈力とかコメント力といったものに細分化して、コミュニケーション力とは何か、伸ばすためにはどのようなことに留意すべきかを説明しておりわかりやすい。
    自分のこれまでの会話を思い出しながら、これは出来てる、これは出来てなかった、対話者はこれが出来ていないから若干不愉快な会話になったんだな、と、いろいろ経験と照らし合わせながら読むと楽しかった。
    打てば響くコミュニケーションを気を付けようと思う。

  • *人間理解力
    その人の先祖から続く過去、そして未来を見通して接してみよ。相手がどんな人であれ、その奥深さを感じずにはいれないだろう。

    *コミュニケーションこそが人間の根幹
    植物状態の人がコミュニケーションしたように、人はいかなる人ともコミュニケーションをとることができる。コミュニケーションによってつながりを持つことこそが人間の根幹である。

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著者プロフィール

明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり、日本語ブームをつくった。著書累計出版部数は1000万部を超える。NHK Eテレ『にほんごであそぼ』総合指導のほか、フジテレビ「全力! 脱力タイムズ」、日本テレビ「ZIP!」など、TVコメンテーターとしても活躍中。

「2026年 『齋藤孝と生み出すあなただけの名言レッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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