コミュニケーション力 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309154

感想・レビュー・書評

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  • ・メモをとりながら会話する.

    ・コミュニケーションを円滑にするための基本原則
    1.目を見る
    2.微笑む
    3.頷く
    4.相槌を打つ

    ・自分が再生するのだという前提で話を聞く.

    ・アイディアを批判するにはよりよいアイディアで.

    ・ディスカッションで,座席配置で名前を書き込んでおく.(美崎栄一郎の本にも書いていた.)

  •  斎藤さんの新書二冊目。

     本当に、この人は”○○力”という言葉が好きだ。
     この本のなかで、覚えているだけでも、

      文脈力
      要約力
      言い換え力
      コメント力
      質問力

    ・・・たくさん出てくる。

     つまるところ、これら○○力の総和がコミュケーション力になるのだろう。

     同著「1分で大切な・・」でも、出てきたマッピングのお話も出てくる。その間5年あるわけだが、昔から実践している方法なのだと分かった。

     彼の本は、前回もそうだったが仕事に役立ちそうなことが常に発見できる。新たな発見もあるし、ああそうだった忘れてたと思いだすこともある。

     例えば、ゆっくり言葉を探す癖の人が居た場合、そのテンポにいらいらするのではなく、その人が「言葉を捜している時間」を味わいながらまつことで、コミュニケーションを円滑にできるという考え。
     自分はせっかちなので、ゆっくりとした会話にはイライラしがちだ。相手の言葉が出てこないと、矢継ぎ早に「こうういうこと?」と質問を浴びせたり、「ところでさー」とさっさと話を変えてしまったりする。
     日常生活なら、まぁたいした問題にならない(友達から話を聞いてくれない人と思われるけど)が、仕事上だと困る。相手が言葉を捜すのを待ち、その人の問題の本質を探らなければならないこともある。そのときに質問攻めにすると、「ああ、うん。そうです」しかかえってこなかったりして、自分の思惑の外にある問題を見つけることは難しい。
     この本をよんで、さっそく今日実践してみた。相手の出方を待つように「それで・・、どうされたんです?」と促ししばらく待ってみるのだ。意外と話してくれる人も居た。もちろん「ああ、うんまぁそんなかんじ」と言葉を濁す人も居たが。
     しばらく待つ間に、沈黙が訪れるがあせってはいけない。著者もマックスピカートの言葉で、沈黙の価値についてといている。まぁ、忙しいとソウもいってられないこともあるので、いつも沈黙を守れるとは限らないけど。

     また、チームディスカッションの際、消極的であまり発現をしない人が居る場合どう、パワーバランスをとるのかは、非常に難しいことだ。いままでだと、話を逐一振ってみたりしていた。著者は、話を振ることのほかに、その人の少し話した内容をあとで引用するとよいということを書いていた。これは、使える!とおもった。相手が少し話しただけでも、私がもう一度再生することで、話に参加している割合が増えるということになる。
     このとき、要約力や言い換え力が重要になってくる。「人の話を聞いたという証は、その話を再生できるということ」という原則を逆に考えれば、「再生できたのだから、あなたの話を聞いていましたよ」と暗に伝えることができる。そうすれば、発言の少ないひとでも参加している気分が高まるだろう。


      人を相手に仕事をするかぎり言語を使ったコミュニケーションは避けがたい。なので、うまく○○力を自分のものにして生かしていきたい。

  •  会話が続く人続かない人、話しやすい人話しにくい人、話していて面白い人退屈な人、と世の中にはコミュニケーション上手な人とそうではない人がいるが、コミュニケーションがうまいとはどういうことなのか、うまくなるにはどのような技を身につければよいか、どのようにしてその技は身につけられるのか、といった点を、著者独自の視点で解説されている。
     齋藤孝の本は、これまでおれが読んだ本はどれも新書で、3冊目か4冊目くらいだが、なんでもかんでも「技」「○○力」「技化」「構え」「呼吸」「身体」になってしまうのが、どうしても好きになれないので、分かりやすいし良いことを言っているのだろうけど、もう齋藤孝はいいかな、お腹いっぱい、という感じがしてきた。「偏愛マップ・コミュニケーション」とか確かに面白いアイデアだし使えるとも思ったが、やっぱり、完全におれ個人の好みの問題として、この人が好きになれない。(なのに何冊も読んでしまうのはなぜなんだろうか。やっぱり論の主張が明快だからだと思う。)
     そもそも、コミュニケーションの取り方はやっぱり性格や育った環境に左右されるものだし、別に色々な人がいてもいいとおれは思う。色んな人がいてバランスが取れている面もあるだろうし。みんなが同じ人になるわけではないし。それに、この本は、「コミュニケーション力」をつけるための、ただのテクニック本、ハウツー本でしかなく、それを仰々しく「身体論」を持ち出して説明したもの、としかおれには思えない。(10/12/18)

  • 表紙裏にある要約のとおり、
    コミュニケーションについて縦横に展開。
    コミュニケーションの大枠、エッセンスをつかむのに良い。

    コミュニケーションにおいて、身体を使うことの
    重要性についてが、独特な観点で面白い。

    内容はビジネス上でのコミュニケーションのとり方に
    やや寄っている印象。
    集団で実践しやすいトレーニングが多く乗っているので、
    教育をする立場にある人にはオススメ。

    11年前の本なので、身体を使わない、Webを通しての
    コミュニケーションについてはあまり論じられていない。

    内気な人がこれを読んで劇的にコミュニケーション力が上がる・・・
    という本ではない。
    テクニックとしてコミュニケーション能力を向上させたいのならば
    他の本でも事足りる感じを受ける。

  • 自分を売り込むこと、他者と考えを共有し一人では至らなかった地点まで思想を広げること。他者を伸ばすこと。自分を伸ばすこと。これらを可能にするのがコミュニケーション力であり、生活を豊かにするために必要な力である。

  • 良いコミュニケーションは、身体を駆使して成立する。

  • コミュニケーションとは何か?コミュニケーションの意義とは?
    感情と意味。コミュニケーションの作用と重要性。
    文脈力、響く身体、感知力と積極的受動性、沿いつつずらす、メタ・ディスカッション、質問力、人間理解力etc
    己の「コミュニケーション力」を見直す一冊。

  • ★★★★☆

  • 作者の著書は文章がわかりやすくとても気に入っているため、手に取った。大学ゼミの運営を通じて得たいくつもの技法に込められたエッセンスはわれわれの誰もが役に立つものだろう。そのひとつであるメタディスカッションは会議のプロセスを記録しよい発言を客観的に評価するものであるが、これが身に着けば会議の進展に大いに役立つに違いない。ただ日常生活は教室ではないので著述のままでは使えない。何かに変換させるひと工夫が要るだろう。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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