環境再生と日本経済―市民・企業・自治体の挑戦 (岩波新書)

著者 : 三橋規宏
  • 岩波書店 (2004年12月21日発売)
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  • 8レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309246

作品紹介

地球温暖化など環境問題が深刻化するなか、環境への負荷が少ない資源循環型社会を目指す動きが活性化している。霞ヶ浦のアサザプロジェクトをはじめ、自然の復元と地域の活性化に挑む自治体や市民、大量生産方式から脱却し、新しいビジネスモデルを模索する企業など、様々な取り組みを紹介。環境と経済が両立した社会を展望する。

環境再生と日本経済―市民・企業・自治体の挑戦 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 請求記号:I/519/Mi63
    選書コメント:
    かつて環境創造入門ゼミでテキストとして使用したもの。わかりやすい文章で、環境再生のために日本でおこなわれているさまざまな取り組みを知ることができる。
    (環境創造学部環境創造学科 北澤 恒人 教授)

  • 【資料ID】23176
    【分類】519/Mi63

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:519||M
    資料ID:95050004

  • 静岡県富士市の煙突を減らす運動に始まる地方自治体の挑戦や製造業を中心とする企業の挑戦について、環境再生をテーマに、関連付けて解説した新書。

  • [ 内容 ]
    地球温暖化など環境問題が深刻化するなか、環境への負荷が少ない資源循環型社会を目指す動きが活性化している。
    霞ヶ浦のアサザプロジェクトをはじめ、自然の復元と地域の活性化に挑む自治体や市民、大量生産方式から脱却し、新しいビジネスモデルを模索する企業など、様々な取り組みを紹介。
    環境と経済が両立した社会を展望する。

    [ 目次 ]
    第1章 自然環境の復元に挑む(富士山から煙突がなくなる日;市民型公共事業―霞ヶ浦アサザプロジェクト)
    第2章 地域価値の発掘者たち(緑の油田に挑む菜の花エコプロジェクト―滋賀県環境生協;環境文化都市づくりに挑む―南信州人の心意気;日本一の自然エネルギー基地を創ろう―岩手県葛巻町)
    第3章 新しいビジネスモデルの構築―常識の壁に挑む(ベルトコンベアからセル生産方式への転換;企業と環境NGOとのコラボレーション)
    第4章 ストックを大切につかう―サービス重視の経済へ(フローの時代からストックの時代へ;既存品を上手に使いこなす市場)
    第5章 環境立国へ向けて―循環型社会への道(地球の限界と折り合う知恵;バックキャスティングという考え方;グリーン化モデルで日本経済を活性化する)

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    [ 参考となる書評 ]

  • いろんな立場からの事例があって参考になった。

  • アサザ基金で借りてきた本。ようやく読みきりました。
    早く返さなきゃ。
    副題は「市民・企業・自治体の挑戦」
    それぞれが単独ではなく、全く新しい形の協同のなかで、いずれのステークホルダーもが納得できる結果を追求している。
    ここには当然アサザプロジェクトも紹介されています。

    いくつか印象に残った事柄を挙げてみたい。

    >まずは「ミルクとワインとクリーンエネルギーの町」で売り出そうとしている、岩手県葛巻町。
    地場産業・雇用の創出から大規模風力発電施設の導入まで、自治体が地元愛を持ってコーディネーター、デザイナーとして手がけている。
    これを三橋さんは「企業のNGO化」と呼んでいる。


    >NPOと松下の協働(闘い?)から産まれたノンフロン冷蔵庫。
    「製品はメーカーが主導で作るものだ」という固定概念を廃した新しいビジネスモデルで、グリーンピースの激しい製品開発要請に松下が答える形で成功を収めた。
    GPは、もしこの冷蔵庫が開発されたら買うか、というアンケートを実施し松下に持ち込んだり、デモを敢行したりと積極的、かつ戦略的に働きかけ会社を動かした。こんな運きがあったなんて全く知らなかった。

    >フローの時代からストックの時代へ
    フローとは一定期間に生み出された付加価値の総計、一方ストックは一定時点で存在する経済財の量のこと。
    今、モノは市場において飽和状態を迎え、経済の流れはストックをいかにうまく使うか、という第3次j産業(サービス)にシフトしつつある。
    最近、「コンサル」というコトバがもてはやされていたり、投資を生業とするファンドが脚光をあびているのもその影響だろう。筆者は、ストック重視社会=適性生産社会、こそが成熟社会の在り方だと言っている。しかしその適性」はニーズが決定する。それは本当に「適性」なのか。だれが「適性」を決定するのか。

    >「99vs1の原則」
    環境立国への取り組みはあたらしいモノを作り出すことだけではなく、新しい方法論やモノの流れ、関係性を作り出すこと。そしてそのための勇気が必要だ。この変化を生み出すには、100人のうち、まず1人が変えてみせる勇気を持たなくてはならない。それが「99vs1の原則」。
    社会の中で新しい動きを作り出すというのは聞こえはかっこいいが、ものすごい労力と勇気が必要なはずだ。
    でも自分はそういった勇気を持つ「一人」になりたい。まずは身近なところから。

  • 大枠で言うと、環境と経済(企業経営など)をどうやって両立させるか、という本。個々の事例が面白い。例えば富士の煙突撤去、霞ヶ浦のアサザプロジェクト、滋賀、静岡の菜の花プロジェクト、葛巻の自然エネルギー発電など。経営では、セル生産方式、NGOと企業のコラボ、ストック重視経営など。

    この本の最後にも触れてあったけど、環境を考える時に、「自分ひとりだけが」っていう視点ってのはあると思う。従来の感覚だと、「自分ひとりだけが損をする(誰かがやればいいの裏返し)」というものだったが、「自分ひとりだけが得をする(誰もやらなくても自分がやれば利益が出る)」という構造は既に成り立つようになっているのではないか。

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