ヨーロッパ市民の誕生―開かれたシティズンシップへ (岩波新書)

著者 :
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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309253

作品紹介・あらすじ

地域統合と分権化が深まり、外国人労働者や難民の定住もすすむヨーロッパ。国民国家のありようが問い直される中で、国籍や社会的諸権利の考え方も大きく変わりつつある。この動きは日本社会にどんな意味があるのか。長らくヨーロッパ社会を観察してきた社会学者が、多層化するシティズンシップの行方を探り、新しい社会の姿を描く。

感想・レビュー・書評

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  • ヨーロッパにおけるシティズンシップやアイデンティティの醸成や課題を挙げ、振り返って日本への問題提起がされている。
    ひとつにはヨーロッパの移民政策が方々で失敗の側面ばかり語られることに対して、そうした面もあるが前進しているということを知ることができる。
    またそこには民族、言語、市区、国、欧州としての様々な背景や状況があることへの言及も詳しい。
    日本においてはまたそれらとは別の背景、状況があり、著者の提起に即頷けるものではないが、それが停滞している理由にならないことはよく理解できた。
    単一民族国家としての未経験さや未成熟なアイデンティティ、舵を切るには無知かつ既得権に縛られた政治といった日本の弱点が改めて感じられる。

  • 移民・難民問題から家族、ジェンダーの問題まで。

  • [ 内容 ]
    地域統合と分権化が深まり、外国人労働者や難民の定住もすすむヨーロッパ。
    国民国家のありようが問い直される中で、国籍や社会的諸権利の考え方も大きく変わりつつある。
    この動きは日本社会にどんな意味があるのか。
    長らくヨーロッパ社会を観察してきた社会学者が、多層化するシティズンシップの行方を探り、新しい社会の姿を描く。

    [ 目次 ]
    序章 なぜシティズンシップなのか
    第1章 再生するネーション
    第2章 言語、アイデンティティ、シティズンシップ―カタラーナの世界
    第3章 新しい移民大陸ヨーロッパ
    第4章 どのようにシティズンシップを保障するか
    第5章 EUシティズンシップの理想と現実
    第6章 移民とローカル・シティズンシップ
    第7章 家族、ジェンダー、平等―少数派からのシティズンシップ要求
    第8章 逆風とチャレンジ

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    [ 参考となる書評 ]

  • 異なる言語、異なる文化が一つの市民になることができるのか

    大きくなればなるほど問題が顕在化してくるEU

    うまくいけばいいのに

  • これ読んだ直後に前原さんの外国人献金問題で辞任ってなったのは何ともタイムリーな気がする。書評はあとで書こう


  • 読まなあかん

  • 日本で生まれ育った私にとっては、つかみにくい概念だった。

  • EU憲法制定へ暗雲が立ち込める中、ヨーロッパ市民は何を思うのか。
    移民やジェンダーにも触れつつ、ヨーロッパに住む人達のアイデンティティーを探る一冊。

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著者プロフィール

宮島 喬(みやじま・たかし) 1940年東京生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。お茶の水女子大学教授、立教大学教授、法政大学教授等を経て、現在、お茶の水女子大学名誉教授。主な著書に『ヨーロッパ市民の誕生』(岩波新書、2004年)、『移民社会フランスの危機』(岩波書店、2006年)、『一にして多のヨーロッパ』(勁草書房、2010年)、『社会学原論』(岩波書店、2012年)、『多文化であることとは』(岩波書店、2014年)、『外国人の子どもの教育』(東京大学出版会、2014年)、『現代ヨーロッパと移民問題の原点』(明石書店、2016年)など。

「2017年 『フランスを問う 国民、市民、移民』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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