チェーホフ (岩波新書)

  • 岩波書店 (2004年12月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004309260

みんなの感想まとめ

テーマは、著名な作家チェーホフの作品を深く掘り下げ、その背景や意図を探ることにあります。著者は、チェーホフの人生や作品を単に紹介するのではなく、彼が何を考え、どのような問題を作品に込めたのかを分析する...

感想・レビュー・書評

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  • チェーホフ入門書というより、著者・浦雅春があとがきで、「もともと伝記を書くきはなかったが、・・・・ぼくは、なるたけ自分がおもしろく思い、関心がもてるものだけを書こうとした。チェーホフの作品が何を意味しているのか、彼の作品からどんな問題を引き出せるか、というのがぼくの最大の関心事だった。」と語るように、彼の人生の紹介、各作品の簡単な紹介よりも、より深く、その作品の分析に重きを置いた作品。

  • 「ドライブ・マイ・カー」きっかけで、チェーホフに興味を持ち手に取る。作中で引用された光文社古典新訳文庫版の「ワーニャ伯父さん」の翻訳者。(年表を見ると「ワーニャ伯父さん」は36歳の時執筆とのこも)
    チェーホフの時系列順に語りつつ、後半はチェーホフ作品を、筆者の切り口で横断的に論じている本。チェーホフが何を考え作品を書いていたのかが想像できる内容。
    「ドライブ〜」つながりでは、P163〜の劇中劇・メタ演劇への指摘(「かもめ」)、P179〜の「コミューケーションの不在」「対話の不在」を描いたこと、そしてロシア語特有なのだろう愛しさを込めた人への「呼びかけ」の意味についての話し(P200〜)は興味深く読んだ。川田順造の本からの呼びかけに関する引用も心惹かれた。

  • [ 内容 ]
    日常に生きる人びとの悲喜劇をやさしく見守り、穏やかで端正な作品を残したチェーホフ。
    そんな慎ましやかで愛すべき作家の相貌の裏には、「無意味」の深淵をのぞいた「非情」な世界が秘められていた。
    この世界からの脱出はいかにして可能か。
    没後百年の今、現代の抱える課題を先取りした作家の深層を、作品と生涯から具体的に読み解く。

    [ 目次 ]
    第1章 作家チェーホフの誕生(チェーホフとその時代;ひそかな父親殺し;届かない手紙;カメレオンとペンネーム)
    第2章 サハリンへの旅(感情からの逃避;石と化したこころ;「退屈」と意味;仮死と再生の旅―サハリン)
    第3章 コミュニケーションへの渇き(ナンセンスな世界;主人公の消失―『イワーノフ』から『かもめ』へ;小説の文体、戯曲の構造;呼びかけと応答)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ふむ

  • チェーホフの著作から、チェーホフの深層を読み解こうとした本。

  • 米原万里の紹介本である。チェーホフについては桜の園しかあまり知られていないが、多くの小説が説明されていた。サハリンについてもちょっと説明されていたが、サハリンは小説を直接読む方がいいと思われる。
    チェーホフについて卒論を書く学生にとっては、基本書ではないが、概略本として役立つであろう。

  • 1Q84で有名になったサハリン行が重大な転換点となっている。

  • 本書ではチェーホフの作品を「父親殺し」、「中心の喪失」、「対話不全」、「意味からの自由」などの観点から分析しています。単純に読んだだけではその魅力がモヤモヤした感のあるチェーホフの作品。作品を読んだり観たりする前に、そして後に本書を読むと、味わい方が豊かになってくること間違いないです。

  • 高校のときに現代文で引用されていたフレーズが
    気になって調べる時に読みました

    受験直前だったけど

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著者プロフィール

1948年生まれ。東京大学教授。著書に『チェーホフ』、訳書にチェーホフ『かもめ』『ワーニャおじさん/三人姉妹』、ゴーゴリ『鼻/外套/査察官』、ブローン『メイエルホリド 演劇の革命』(共訳)など。

「2010年 『馬のような名字 チェーホフ傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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