生きる意味 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 521
レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309314

作品紹介・あらすじ

経済的不況よりもはるかに深刻な「生きる意味の不況」の中で、「本当に欲しいもの」がわからない「空しさ」に苦しむ私たち。時には命をも奪うほどのこの苦しみはどこから来るのか?苦悩をむしろバネとして未来へ向かうために、いま出来ることは何か?生きることへの素直な欲求を肯定し合える社会づくりへ、熱い提言の書。

感想・レビュー・書評

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  • 私達が直面しているのは「生きる意味の不況」

    一人ひとりが生きる意味を構築していく、「生きる意味」のオーダーメイドの時代の到来

    社会の中に信頼出来るもの、私を絶対に見捨てることがないもの をどれだけ持つことができるか、そのことが内的成長を深く支える基板となる

    内的成長を援助する学びの場が必要

  • 訳あって、著者ご本人からの頂き物。

  • 出版されて15年後に読んだわけですが、ここに込められているメッセージは色褪せないどころか、むしろその輝きを増している。恥知らずな不幸志向の弱肉強食の現代哲学が、さらに磨きをかけた、といえば良いか。


    世界の中で愛する対象とつながること。
    世界で愛とつながること。
    それが大事であると。


    何という力強いメッセージだろうか。
    数字を追い求め続ける世界に背を向け、幸福と向き合おうと思いました。それが正しいことだと確信しました。

  • 経済的価値から生きる価値に目標をすり替えているだけで、何ら解決しない。仏教にも関わりが深い方のようだが、方向性に疑問が残る。

  • 前半は非常によくできた分析ではあるが救われない内容だと思っていたが、後半はポシティブで色々と貴重なヒントが頂けた。

  • 生きる意味は、他人からもたらされるものではない。それば自分がっ探さなくてはならない。探すポイントは、ワクワクと苦悩
    ワクワクする人にはひとが集ってきてコミュニケーションが生まれる。
    苦悩は、他人に聞いてもらうことで他社とのコミュ二ケーションが生まれる。

    ・・・今にも自殺しそうなほど追い込まれてる人には、無理な内容だと思った。

    ■本
    宗教クライシス/上田紀行 1995
    菊と刀/ル-ス/ベネディクト 1948
    アダルトチルドレンと共依存/緒方明 1996
    アダルト・チルドレン完全理解 1996
    レクサスとオリーブの木/トーマス・フリードマン 2000
    ウィナー・テイク・オール/ロバート・フランク&フィリップ・クック/1998
    長期不況論/松原隆一郎 2003
    優しい経済学/高橋伸彰 2003
    経済成長の終焉/佐伯啓思 2003
    がんばらない/蒲田實 2000
    終末期医療Ⅱ/大井玄 1993
    勝者の代償/ロバート・ライシュ 2003
    ザ・ワーク・オブ・ンェーションズ/ロバート・ライシュ 1991

  • 文化人類学者が、多くの人々が「生きる意味」を見い出せない現代日本の現状を分析し、「生きる意味」を生み出す社会を創造するための提言を行っている。
    著者は、「・・・現代日本人を象徴する言葉、それは「透明な存在」という言葉である。・・・現代日本人の空しさの核心は、自分がどこまでも交換可能であるという意識からくる、「かけがえのなさの喪失」だ・・・もし私たちが自分を透明化させず、人生に自分なりのこだわりがあったり、自分の色やにおいをもっている人間ならば、社会から少々受け入れられなくても、それでも生きていける。」と言う。
    個々人がダイレクトにマーケットに対峙することを求められる「グローバリズム」と、経済成長から医療の現場にまで浸透する「数字信仰」が、「生きる意味」の喪失に拍車をかけているとも言う。
    そして、「これからはモノの時代ではなく、心の時代だ。・・・自分自身の心に素直になって、自分がいま一番何を求めているのかに従って生きていこう、モノの多さ、地位の高さ、そして「他者の目」からの要求に惑わされず、自分の感じ方を尊重して生きていこうということこそが「心の時代」なのだ。・・・人生の満足度の高い人、それは「一点豪華主義」で生きている人である。・・・「釣りバカ」のハマちゃんは強い。」と語る。
    壮大なテーマを、抽象的な表現に留まらずに分かりやすく説いており、人生への向き合い方、日々の過ごし方を今一度考えさせてくれる、有意義な一冊と思う。
    (2005年1月了)

  • 10年も前の本になります。買ったキッカケはもう覚えていないのですが、発行年からしておそらく高校生くらいの頃に買ったような気がします。長らく通読することなく積んだままでしたが、現在通っている学校の先生の本棚にあったので「読んでみるか」と思い立ち、本日読了です。

    「内的成長」ってこの本から人口に膾炙したのでしょうか。書かれている内容は、今ではそれなりに社会に浸透している感はあります。しかし、10年前という古さは全く感じません。コアの部分がまだ現在進行形の課題だからだと思います。

    ただ、少なからず文句を言いたくなるところもあります。
    p.50の「すべては「親」のせいか」というセクションでACブームを批判していますが、私が信田さよ子の本を読んだ限りでは、AC・機能不全家族という考え方は単純に「親のせいにして終わり」という無責任な逃避ではありません。むしろ、親による支配から自己を解放し、親の人生に縛られない生き方を考える出発点としての「親のせい」です。その中で自己を確立する考え方です。それは同時に自立をこれまで妨げてきた「日本社会がシステム的に持つ暴力性」を超えていく運動でもあります。上田さんの批判は、原点を辿ればですが、当たりません。
    p.219の「ひとりひとりが「世界の中心」」という話もいただけません。というより、ややこしい言い回しです。「世界に中心などない」といっそのこと言い切ればいいのに。言いたいことは「ひとりひとりを生きる意味を創造する主体として見、互いに尊重せよ」ということなのですから、そこに「中心」という見方は不要だと思います。

    まぁ、何にせよ「仏教は人々の生きる意味を再構築し、内的成長をもたらす可能性を秘めている」という点は全面的に同意です。『がんばれ仏教!』の方も読んでみたいと思います。

  • 朝の礼拝で紹介された本です。

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著者プロフィール

1958年生まれ。東京大学大学院博士課程を修了。東京工業大学教授。専門は文化人類学、現代文明論。「癒し」などをキーワードに現代社会を問い続けている。著書に『生きる意味』『スリランカの悪魔祓い』など。

「2016年 『覚醒のネットワーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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